27日 少年共
『お、ま、え、は、ドMか‼ 本当に殺されるぞ‼ 馬鹿か⁉』
『ギャッハハハハハァ‼』
『本当に気が狂ったか。ボコられたとき、頭のネジ飛んだな』
『だぁってよぉ、ハハッ、ハァ、ハァ、……でもまだ生きてるぜ! ギャハハハハハ‼』
……………………え、何あの子怖い。あれ、ギルやん。ギルとキーヴァ? 何の話してんの、鬼さんどしたん。ちょ、ギルって昨日なんやドイツのお兄さんお姉さんと何やバトってたやん。怖いやん。てか、ドイツのお二方もすごいけどな。めっちゃナイフとか投げてたけどな。絶対ドイツの人違うやろ。いや、ほんま知らんけど。
『何の『でも』だかさっぱり分からん』
『あーあー、硬ぇなキヴは。いいさ、俺に分かりゃいいんだ!』
『そうかそうか、とりあえずお前はもう命令通り帰れ』
命令? どっから? え、帰れとか。まぁあの子怖いからえぇけども。平和になるからえぇけども。
『やだね』
『いい加減にしろテメェ! 俺巻き込むつもりか!』
保身主義か‼ ギルの心配してるんと違うねんな! 自分の心配しててんな!
『俺ぁ、さぁ! もっと人間と関わりたいんだよ‼ いいだろ?』
よくない! 迷惑すぎるやろ! 関わるって何、バトるってこと? 戦闘狂か!
『よくねぇ! 他でやれ!』
『他ってどこだよ。霊界謹慎三日だぞ!』
いや中々短いやん。……ん? 『きんしん』って何。謹賀新年の略? ……違うよな。さすがに無いよな。
『自業自得だ、とっとと帰れ!』
『あー、あー、五月蠅ぇ五月蠅ぇ。迷惑考えろよおめら。あぁん?』
…………えっと。あっ! シルさんの近くによくいる人! あの人もああいう、変な言葉喋れるんやな。
『やーだねっ。べー』
うわ、見事にスルーされとるやん。今のギルの『あっかんベー』、キーヴァの方に向いてるもんな。
『聞けよぉおおおおお‼』
うん、ドンマイ。ギルどっか行ってもうたわ。それを追いかけてキーヴァも消えた。
……うん、まあ、うるさいのどっか行って、よかったやん?
って慰めようとしたらすでにいらっしゃいませんでしたとさ。え。……ただ眠かっただけか。
「らん、とん、ろん、お、久々」
「ん? お? えーっと……」
「ジーンでいい。以前に会うたが、覚えてないか」
えっと、えー? ごめんやん。黒い着物とばさばさの頭って、なんか聞いたっちゃ聞いたけどな。たぶん、マリーさんとかそのへんから。……んー、まぁでも、あれや。この子の歌ってた奴?
「歌は覚えてるで」
「そうかい、俺にゃああんまり関係ねぇなぁ」
「え、でも歌ってたやん」
「聞いてたら覚えるだろ、これくらい」
「いや、らんとんろんしか無理やって」
「そんなもんかねぇ」
……子供のくせにえらい年行った喋り方すんなコイツ。




