26日 違和感
久々に神社来てやな。
久々に本殿入ってみたらやな。
久々に爺ちゃんがぶっ倒れ、いやこれ久々違うて、以前にもあったなんてことあったらアカンて、こんなん初めてやろ爺ちゃん倒れるとか神倒れるとかうぇええええ⁉
「うわぁあああああ爺ちゃぁああああああん‼ 死ぬなぁあああああ‼ 死んだら死ぬぞぉおおおおおお‼」
「死んだら死ねない。落ち着いて。迷惑」
いやでもだって爺ちゃんがぁあああ…………あ、すんごい冷静な目ぇとうちの目が合うた。うん、せやな。落ち着けうち。ここまで胸にグサッとくる言葉かけてくれはってんから。ちょっと落ち着かなウチの胸ズタボロなる気がする。
「神様の耳に障るでしょう?」
「ん?」
「え?」
えーと、あ、ごめん、耳に触るってどういう事やろう思うて。えーっと? 別にお姉さまが治療してくれはるって訳とは違うやろ? 耳見て診察してくれるわけちゃうやろ?
「えーっと……耳に触る……」
「耳に障るっていうのは、……ん、そうだな。そんな奇声聞かされてたら、不愉快でしょう? 気にしちゃうでしょう? そういうこと」
奇声言われた。
「えっと」
「つまり、静かにしなさい」
え。え⁉ どうやったら『奇声が不愉快』から『静かにしなさい』の意味になんの⁉ そのことばそのものの意味違うよな⁉
……ちょっと、この人には聞けへんよな。静かにせぇ言われた所やしな。
「大丈夫。寝てるだけ」
寝てる⁉
……声には出してへん。声には出してへんぞ。叫んじゃおりませんとも。
ああ、そうや。神様は寝ても大丈夫なんやったな。幽霊やったら何やそのままふわーって光なってどっか行ってまうんやけどな。……よう消えてるの見たわ。最近そんなやけど。
そーっと退出しとこ。爺ちゃんの寝てる邪魔したらアカンしな。
あれ、さっきのお姉さま誰? あれ? さっきのお姉さま誰やったん? なんか、なーんの違和感もなく普通に接してたけど。
「お、マリーちゃん。今日は独りなんやな」
「ジーくんが居なくなっちゃったから皆で探してるの」
「ジーくん?」
「黒い着物なの。髪がばさばさなの。たまに怖いけど、とってもカッコいいの!」
うん、わからん。髪ばさばさやのにカッコえぇんやな。変わってんな。
「それで、全然子供っぽくないの」
「うん、ごめん。やっぱわからん」
とりあ、めっちゃカオスな感じの? そんな感じの、子どもやねんな。
「まあ、見つけたらまた来るわ」
「感謝なの‼」
おう、なんやちょっとカッコいいな『感謝』て。『なの』がついたらカッコ可愛……い、て、ことにしとくか。可愛かったし。
「レイちゃん!」
「レイちゃん!」
今度はヤンちゃんとコトネか! え、自分等仲良かったん? え?
「兄様と、姉様が!」
えーっと、コトネ? 自分指してるところさ、最近仲良うしとるドイツのお二方ちゃうん。あれ、ひょっとしてもしかしてギルと戦ってる? え、戦闘中⁉
てか、何なんあのギルの笑顔。奇声。絶対うちの『爺ちゃぁあああああん‼』の方が静かやったもん。
あ、鬼さんが金棒振り回して止めた。……さすが、『幽霊がこの町居て安全な理由』さん、やわぁ。
……何や、最近変な事多いな。




