26日 目的は応援でなく
「わーお、何か騒がしって思って来てみたら、なんとびっくり年に一度の体育祭じゃん。おぉ、よく見つけたあたし。ねーねー誰かー‼ 賭けしようよー! って言って帰ってくることはまぁまずないだろうから呼び出すとして、あー、君はちょっと無理かもね。所持金ないでしょ? うん、ジンとヒアとキヴとー、あ、ギアも来たとか言ってたっけ? んー、でもまだいるのかなぁ。まぁ呼べば来るでしょ。こんな機会中々ないし、呼ぶだけ呼ぼ。他の子たちごめんね、何かお土産上げるからねぇあっははやっぱ今の無しね」
「いや、そういわれても何も理解できひんかってんけど」
「じゃあちょっとそのまま理解しないでおいて」
「え⁉」
何なんそれ、酷いなぁ……。あ、入場行進してはる。あ、誰も行進らしい行進してへん。結局ただ歩いてるだけやーん。
『何々、賭けって何よ? 何の賭け?』
「おー、食い付いたかねギアくん。日本語は? できない?」
「びみょー」
「あ、その言葉は覚えたのね」
変なところ覚えて来たな。微妙って。自分の覚えてるところが微妙やろ。
「おー、キヴも来たね?」
『あっれー? さーっきまで一緒だったと思ったんだけどなぁあ? おっと』
『黙れやガキ』
『おめーもガキだ!』
「はいはい、喧嘩やめる。賭けで勝負しなさい」
え、そこ⁉ 結局勝負するん⁉ 結局賭けで喧嘩すんの?
「ジャイズンもやるって?」
「うん、オッケーって返事来たよ。すぐ来るんじゃないかなぁ……どこ居るのか知らないけど」
「歩いて来そうだよね~」
「そだね。って、気配消さない背後に立たない、そして突然喋らない! びっくりすんじゃん!」
「お~、びっくりされた~!」
え、そこ喜ぶん? 喜ぶところなん? 自分影薄いで~言われただけやん。つまりそういうことやん?
「わ~、キヴくんとギルくんもいる~。なんだかちょっと久しぶり~!」
『ヒアちゃん久々だぜッ! あー、あったけぇ』
最近寒なってきたからなぁ。っていうか、今日一気に下がったくない? えぐない?
「ヒアはギャージーの事ギルって呼ぶ派なんだねー」
「うんっ」
何て? ギャージー? ガージィとか聞こえる。なんちゅーか、ギャとガを足して二で割ったよう音。
「あとはジンかな。お、来たじゃん。ジンー」
相変らずのパーカー、ジーンズ、背中の金棒。やろ。
「よぉし、じゃあ皆来たところで! 第一かぁあい‼ 賭博大会を開催いたします、っと。賭け金は自由ね。その掛け金の半分が優勝チームにかけた人、二位がそれの半分の半分。三位はその半分の半分。四位と五位は、三対にわけようか。はい、どこのチーム応援したいですか!」
「私黄色かな~。はい、こんなもので良いかな?」
見たこと無い金や……。でっかいコイン綺麗やなぁ。どこの貨幣やねん。
「本物見たこと無いから。これで」
お、キヴ、自分白かぁ。そんで、ギアとかギルとか呼ばれてれるのが赤? それぞれ小さいコインを数枚出しはった。
「ジンはー⁉」
めっちゃ遠くに居るやん。まだ歩いてるやん。話の流れとかわかるわけないやん。
「青だってさ」
なんでわかるねん‼
「んじゃーあたし、あまり物には副があるってことで緑ね。さーって、どこが勝ってるかなぁっと」
ちょっとうち、ここ、居心地悪いわ。




