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24日 チビの一

「あんったがったどっこさっ、ひっごさ、ひっごどっこさー」

「もっしもっしかっめよー、かっめさーんよー」

「かーごーめーかーごーめ、かーごのなーかのとーりぃはー」

「らん、とん、とん、らん、ろん、と、と、らん、ろん。こ、こ、こちこ、こちこよ、れいよ」

「…………一気に歌うなし‼」

 ややこしわ! 何の歌やねん状態やろが‼ 何笑うてんねんガキども! アレか、うちまた馬鹿にされてんのか‼ くそ、このチビ妖怪共め。

「こ、こ、こちこ、こちこよ、れいよ。みれんはなかろ、あるならたたん、それともなんじをそしたろか」

 まだ一人歌い続けとるしな。何やねん。何やねん。っていうか、歌詞何語? 英語ちゃうし、中国語ちゃうし。日本語っぽい感じはするんやけど。いや別に、この子が着物やからとかそう言う理由では無く。

「……何の歌?」

「さぁ。知んねーなぁ。お前さ、日本人だろ? この歌詞の意味教えろよ」

「いや、解らんから聞いてんねん‼」

「だよな。らん、とん、ろん、とん、らん、とん、と、こちこよ、れいよ……」

「……何や聞いたことはあるな」

「ほぉ? 本当かい?」

「自分いくつ? 見た目と口調合うてへんで」

「ん……今は九つだな。ま、もっと前に死んだから合わないのも無理ねぇが」

「いやいやいやいや、九つでその口調は無いわ。合わへんわ」

 むしろ今九つって聞いて納得してたんやけどうち。見た目はそんなもんやもん! 最近の子ってでかいなぁ思うてたけどこのサイズの子まだ居たー‼ って、ちょっと地味に盛り上がっててんけど。

「じゃあ、先生のがうつったんだろう」

「『じゃあ』って。どんな先生?」

「怖い」

「…………………………あ、終わり?」

「終わり」

「もっと……、ほら、何教えてくれる先生とか、そういうのん、無いの?」

「世界の泳ぎ方の先生」

 世界泳ぐ……? 七つの海でもクロールで回るつもりか。クロール世界一周か。……違うよな。流石に無いよな。

「幽霊や妖怪の偉い人――最上級で、偉い人。頂点。こんな感じか」

「……やっば、えぐっ。マジかお前。何かよう解らんけどすごいやん‼」

「親のコネ先祖のコネ。血筋ってやっぱ大事だねぇ、くくっ」

 え、今の最後の音どっから出したん? 今一番気になったんそこやねんけど。くくって、『くくっ』っていうか、『ひひっ』って感じやったけど。え、馬? ……では、ない、な。さーせんふざけました。あれ、何で謝ってんのやろ。この子の雰囲気もちょっと怖いから? でえぇかな。

「ああ、先生を一般的に言えば」

「おお、一般的に言えば⁉」

『死神』

 ………………え、ちょ、やめて。うちもう死んだしな?

「ニィ」

 ちょ、チーニル、お前久々やな、ごめん、抱かせて。温まらせて。うん、まぁ口実として使ってるわけやけど。死神とか言われてもな。あいたたたたたたってなるだけやし。あ、ちょ、チーニル、逃げんといてー‼

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