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038 【肉体】手/腕、【行為】食事
「手で食事を摂るなんて、時代遅れも甚だしいね」
とある技術者が、脳波コントロールできる食器を見せながら言った。フォークとナイフに指一本触れずとも、分厚いステーキを切り分け、口に運ぶことができる。しかも同時進行でパスタをくるくると巻きながら、トーストにバターを塗っている。観覧席から驚きの声が上がった。
肉を嚥下してから、にっこりと笑ってみせた。
「スタイリッシュだろう? 脳波コントロールといえば独立砲台だの義肢技術だのといった用途をまず思い浮かべるだろうけど、それだけじゃあない。こんな手だって、あるんだぜ?」
そうして彼は拍手喝采を浴びた。後に食器業界に革命を起こす製品、ゴッドハンドシリーズの発売日の出来事である。




