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026 【特別編】小五とロリ

大師父はまさんとの会話からヒントを得て書いたお話。

今回だけランダムではありません。よって特別編と銘打っております。

「小五とロリじゃあ、犯罪の香りがするだけじゃないですか」

 青年は拳を握りながら言った。机を挟んで据わる中年男は、まあそうだな、と生返事をする。

「決めつけるのは良くないが、確かに連想はするな」

「でしょう? ですが小五とロリを組み合わせたら、どうなると思います?」

「どうなるって、どういう意味だ」

「紙とペン、貸してください」

 言われた通りに差しだす。そこに青年は漢字を一つ書いてみせた。

「『悟』、か」

「ええ、悟りです。つまり私は煩悩を振り切って解脱し、非想非非想天の境地に至り、遥かなる涅槃にて眠りにつくのです。ここに罪があろう筈がない」

 身を乗り出して力説してくる。中年男は溜息を一つ落とした。

「ツッコミ所がいくつかある」

「なんでしょう?」

「仏教用語くらい、勉強しなさい。私もそれほど詳しいわけじゃないが、適当に並べているのが見て取れる」

 それに、と言いながら、室内を軽く見回す。壁紙のない殺風景な空間で、窓には鉄格子がはめられている。入口脇では、若い警官が一人、調書をとっていた。

「警察の取調室でそんなこと言っても、罪が軽くなるわけがないだろう。ましてや帳消しになど、なるわけがない」

 不機嫌そうな声で、中年の刑事が呟いた。


 その日の夕方。お茶の間にこんなニュースが流れた。

「今日昼過ぎ、都内の小学五年生の女児が男性に誘拐されそうになりました。男性は教師に取り押さえられ、まもなく警察によって逮捕されました。

 容疑者は近くに住む大学生の、御手洗悟、21歳。悟容疑者は取調べに対し、『自分は悟りを求めてているから問題ない』などと意味不明な供述を繰り返しているとのことです」

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