8/15
自分という名の恐怖
ずっと、怖いと思って生きてきました。
生きることも、死ぬことも、生きていくことも、死に行くことも、全てを恐れて生きていました。
どうして俺なんかが生きてるんだろう、もっと生きたくても生きられない人は沢山いるはずなのに、どうして俺は、生きているんだろう。
生きる理由を見いだせない俺は、おぼろげに恐怖を覚えていました。
申し訳なさと、自分の弱さを、俺は憎んでいたのです。
なんで死ぬのに生まれるんだろう。そんなことを寝る前に考えては、眠れなくなっていました。
自分は、生まれてきたのに何もせずに死ぬのだろうか。
そう思って恐怖して。
何も残せず、ただ死ぬだけ。
産まれて、死ぬだけ。
俺は、親に感謝することもなく、孝行することも出来ず、世界に何も残せずに、ただただ死ぬのかと、そう思うだけで身震いがしました。
明確になにかを恐れているわけではないのです。
ただ、何も無い、自分には、持ってるものが何も無い、その事が漠然と恐ろしく、俺を苛むのはその恐怖だけ。
誰か、誰でもいい。
誰か私を殺してください。




