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悪党には死を 理不尽な暴力が嫌いな男  作者: 慈架太子


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第三十六章 魔神ベルゼブブ


 魔神が手を振る。


 瞬間、無数の闇の槍が出現する。


 その数、十万本以上。


 全ての槍が俺に向かって飛んでくる。


 俺はアイスウォールを多重展開する。


「アイスウォール・五千重展開!」


 五千枚の氷の壁が俺の周囲を覆う。


 槍が次々と壁に当たり、壁が砕けていく。


 だが、全て防ぎきった。


 その隙に、俺は反撃する。


「メテオ・超大型、全力連続投下!」


 無数の超巨大炎球が魔神に降り注ぐ。


 だが、魔神が手を上げる。


 全ての炎球が空中で停止する。


「念動力か……」


 魔神が手を振る。


 全ての炎球が俺に向かって反射される。


 俺は瞬間移動で回避する。


 炎球が地面に激突し、巨大な爆発が起きる。


「フフフ……その程度か、人間よ」


 魔神が笑う。


 俺はさらに攻撃する。


「複合魔法奥義――エレメンタル・アナイアレーション!」


 全属性を融合させた究極の攻撃魔法。


 巨大な魔法陣が魔神を包み込む。


 魔神が少し驚く。


「ほう……これは強力な魔法だ」


 魔法陣が発動する。


 魔神の周囲の空間が激しく歪む。


 だが、魔神は六枚の翼を広げる。


「だが、我には効かぬ」


 翼から黒いオーラが放たれる。


 そのオーラが俺の魔法を飲み込んでいく。


 魔法陣が消滅する。


「馬鹿な……」


 俺の最強魔法が通用しない。


「我は魔神。全ての魔法を無効化できる」


 魔神が両手を広げる。


 周囲の空間が歪み、無数の魔物が出現する。


 ダークドラゴン、デーモンロード、デスナイト……


 それぞれが伝説級の魔物。


 その数、百体以上。


「我が配下よ。この人間を倒せ」


 魔物たちが一斉に俺に襲いかかってくる。


 俺は全ての魔法を同時発動する。


「絶対零度!」


「熱湯ウォータージェット・最大出力、全方位連射!」


「フレア・極大、全方位連射!」


「メテオ・超大型、絨毯爆撃!」


「アースクエイク・最大出力!」


 全ての攻撃が魔物たちに降り注ぐ。


 魔物たちが次々と倒れていく。


 だが、すぐに新たな魔物が召喚される。


「無限に召喚できるのか……」


 俺は戦略を変える。


 魔物を無視し、魔神を直接攻撃する。


 俺は瞬間移動で魔神に接近する。


 そして、魔王の剣で斬りかかる。


 だが、魔神が剣を抜く。


 黒い剣。


 俺の剣と魔神の剣が激突する。


 衝撃波が周囲に広がる。


 神殿が崩れ始める。


「ほう……貴様の剣、なかなかだな」


 魔神が笑う。


 俺はさらに攻撃を重ねる。


 剣戟が続く。


 だが、魔神の力は圧倒的だ。


 俺の剣が徐々に押されていく。


 このままでは負ける。


 俺は新たな戦法を考える。


 そして、思いつく。


 内部攻撃だ。


 俺は瞬間移動で魔神の背後に回る。


 そして、鎧の隙間から内部に侵入しようとする。


 だが、魔神が即座に反応する。


「小賢しい!」


 魔神の翼が俺を叩く。


 俺が吹き飛ばされる。


 壁に激突する。


 ダメージは治癒魔法で即座に回復する。


 だが、魔神は強い。


 これまで戦ってきた全ての敵とは格が違う。


 俺は全魔力を集中させる。


 最後の切り札だ。


「絶対消滅!」


 全属性を融合させ、対象を完全に消滅させる究極の魔法。


 魔神の体が光に包まれる。


「何!?この魔法は……!」


 魔神が初めて驚愕する。


 魔神の体が徐々に消えていく。


「ぐおおおっ!」


 魔神が苦しむ。


 だが、魔神は全身から黒いオーラを放つ。


「魔神解放――真なる力!」


 魔神の体が巨大化する。


 高さが五十メートルから百メートル以上に膨れ上がる。


 そして、俺の魔法を押し返す。


「我を消滅させることはできぬ!」


 魔神が咆哮する。


 その声だけで、俺の魔法が消滅する。


 俺のMPが底をつきかけている。


 このままでは……


 その時、ポケットの中のお守りが熱くなる。


 リリアのお守りだ。


 お守りから光が放たれる。


 その光が俺の体を包み込む。


 瞬間、俺の体に力が満ちる。


 MPが全回復する。


 それだけではない。


 新たな力が湧き上がってくる。


 これは……


 俺は理解する。


 これがリリアの想いの力だ。


 俺は一人じゃない。


 リリア、ギルドマスター、グランヴェルの人々。


 みんなが俺を信じている。


 俺はその想いに応える。


 俺は新たな魔法を発動する。


 これまで習得した全ての魔法を融合させる。


「究極複合魔法――ワールド・デストラクション!」


 世界を破壊する究極の魔法。


 巨大な魔法陣が神殿全体を覆う。


 魔神が驚愕する。


「馬鹿な……そんな魔法が……!?」


 魔法陣が発動する。


 全ての属性、全ての力が一点に集中する。


 そして、爆発する。


 光が全てを飲み込む。


 魔神が絶叫する。


「ぐああああああああああっ!」


 光が消えたとき、そこには何もなかった。


 魔神ベルゼブブ、完全消滅。


 俺は膝をつく。


 MPが完全に枯渇している。


 だが、勝った。


 魔神を倒した。


 俺は巨大な魔石を回収した。


 魔神級の魔石。


 これまでで最大の魔石だ。


 そして、体が熱くなる。


 レベルアップだ。


 大幅なレベルアップだ。


 俺はステータスを確認した。


【ステータス】

名前:レオン

年齢:26歳

レベル:150

職業:冒険者

ランク:A

称号:深淵の覇者、龍殺し、魔王殺し、海神殺し、天空殺し、魔神殺し


HP:7000/7000

MP:10000/10000


【能力値】

体力:385

筋力:390

魔力:545

敏捷:392

知力:388


【魔法スキル】

・氷魔法(最上級)

・火魔法(最上級)

・水魔法(最上級)

・風魔法(最上級)

・土魔法(最上級)

・熱湯ウォータージェット(最上級)

・フレア(最上級)

・メテオ(最上級)

・アースクエイク(最上級)

・高圧ウォーターマスク(最上級)

・高圧ファイヤーマスク(最上級)

・高圧ソイルマスク(最上級)

・絶対零度(最上級)

・アイススピア(最上級)

・アイスストーム(最上級)

・アイスウォール(最上級)

・アイスバインド(最上級)

・アイスバリア(最上級)

・エレメンタル・アナイアレーション(上級)

・絶対消滅(上級)

・ワールド・デストラクション(初級)←NEW


【念動力・召喚スキル】

・念動力(最上級)

・ゴーレム創造(最上級)

・ゴーレム自律制御(最上級)

・多重召喚(最上級)

・ゴーレム変形(最上級)


【移動・知覚スキル】

・瞬間移動(最上級)

・飛行(最上級)

・レビテーション(最上級)

・透視(最上級)

・透聴(最上級)


【補助スキル】

・治癒魔法(最上級)

・魔力感知(最上級)

・危機感知(最上級)


【特殊スキル】

・ステータスオープン

・アイテムボックス


【装備】

・深淵の王冠(全属性魔法威力×2)

・龍殺しの指輪(竜族へのダメージ×3)

・天空の指輪(全魔法詠唱速度×3、飛行速度×2)

・魔王の剣(全攻撃力×1.5、闇属性付与)

・海神の三叉槍(水属性魔法威力×3、水中戦闘力×2)


【所持金】

・金貨:91000枚


 レベルが150に到達した。魔力が545まで伸びている。


 魔神を倒したことで、大幅に成長した。


 新たな称号「魔神殺し」を獲得した。


 そして、究極複合魔法「ワールド・デストラクション」を習得した。


 複合魔法奥義も上級に上昇した。


 さらに、Sランクの報酬として金貨五万枚が自動的にアイテムボックスに追加された。


 合計で九万一千枚。


 だが、金よりも大切なものがある。


 世界を守れたこと。


 そして、みんなの想いに応えられたこと。


 俺はリリアのお守りを見る。


 お守りは既に光を失っている。


 その役目を終えたのだろう。


 だが、俺はこのお守りを大切にする。


 これが俺を救ってくれた。


 俺はテレポートでグランヴェルのギルドに戻った。



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