第二十九章 帰還
俺は王都の城門を出た。
次の目的地を考える。
だが、その前に一度グランヴェルに戻ることにした。
リリアに報告したい。
そして、新たな依頼があるかもしれない。
俺はテレポートを発動する。
「瞬間移動――グランヴェルのギルド」
視界が歪み、一瞬で景色が変わる。
そこはグランヴェルのギルドの前だった。
相変わらず賑やかなギルドだ。
俺は中に入る。
すると、冒険者たちが一斉に俺を見る。
「あれ……レオンじゃないか!?」
「深淵の覇者が戻ってきた!」
「おい、本当に深淵の迷宮を攻略したのか!?」
冒険者たちが俺を囲む。
俺は人混みをかき分けて受付カウンターに向かう。
リリアが驚いた表情で俺を見る。
「レオンさん!お帰りなさい!」
「ただいま、リリア」
「王都に行かれたと聞きましたが……どうでしたか?」
「封印されていた魔獣を倒した」
「え……魔獣を!?」
リリアが目を丸くする。
「カオスドラゴンという古代の魔獣だ。封印が弱まっていたから、倒してきた」
「カオスドラゴン!?伝説の……」
受付カウンター周辺がざわつく。
冒険者たちが俺の話を聞いている。
「証拠だ」
俺は龍級の魔石を見せる。
ギルド内が静まり返る。
そして、歓声が上がる。
「龍級の魔石だ!」
「本物だ!レオンが本当にカオスドラゴンを倒した!」
「化け物か、こいつは!」
ギルドマスターが奥から出てくる。
「レオン……またとんでもないことをやったな」
「まあな」
ギルドマスターが笑う。
「王都から連絡が来ている。お前がカオスドラゴンを倒したと。王国全体が感謝しているそうだ」
「別に感謝されたくてやったわけじゃない」
「分かっている。だが、お前の功績は素晴らしい」
ギルドマスターが俺の肩を叩く。
「それで、次はどうする?また依頼を受けるのか?」
「ああ。Aランクの依頼はあるか?」
リリアが資料を取り出す。
「はい。Aランクの依頼は……現在三件あります」
リリアが三枚の依頼書を並べる。
俺はそれらを見る。
【依頼1:魔王の森】
ランク:A
場所:東の大森林
内容:魔王の森と呼ばれる危険地帯で、強力な魔物が大量発生している。調査と討伐を依頼する。
報酬:金貨3000枚
【依頼2:海底神殿】
ランク:A
場所:西の大海
内容:海底に沈んだ古代神殿から強大な魔力が検出された。調査と魔物の討伐を依頼する。
報酬:金貨5000枚
【依頼3:天空の塔】
ランク:A
場所:北の山脈
内容:雲の上にそびえる古代の塔。最上階には強力な魔物がいると言われている。塔の攻略を依頼する。
報酬:金貨4000枚
俺は三つの依頼を見比べる。
どれも興味深い。
「三つとも受ける」
「え!?三つとも!?」
リリアが驚く。
「問題ないだろ?」
「で、ですが……通常、Aランクの依頼は一つずつ受けるのが……」
「俺は通常じゃない」
ギルドマスターが笑う。
「いいだろう。レオンなら問題ない。三つとも受理する」
「ありがとうございます」
俺は三枚の依頼書を受け取った。
「それで、どれから行くんですか?」
リリアが聞く。
「順番に行く。まずは魔王の森からだ」
「分かりました。魔王の森は東へ三日の距離です」
「飛行なら半日だ。明日の朝、出発する」
「はい。気をつけてくださいね」
俺は宿屋に戻った。
部屋でステータスを確認する。
【ステータス】
名前:レオン
年齢:26歳
レベル:100
職業:冒険者
ランク:A
称号:深淵の覇者、龍殺し
HP:5000/5000
MP:7000/7000
【能力値】
体力:280
筋力:285
魔力:380
敏捷:287
知力:283
【魔法スキル】
・氷魔法(最上級)
・火魔法(最上級)
・水魔法(最上級)
・風魔法(最上級)
・土魔法(最上級)
・熱湯ウォータージェット(最上級)
・フレア(最上級)
・メテオ(最上級)
・アースクエイク(最上級)
・高圧ウォーターマスク(最上級)
・高圧ファイヤーマスク(最上級)
・高圧ソイルマスク(最上級)
・絶対零度(最上級)
・アイススピア(最上級)
・アイスストーム(最上級)
・アイスウォール(最上級)
・アイスバインド(最上級)
・アイスバリア(最上級)
・エレメンタル・アナイアレーション(初級)
・絶対消滅(初級)
【念動力・召喚スキル】
・念動力(最上級)
・ゴーレム創造(最上級)
・ゴーレム自律制御(最上級)
・多重召喚(最上級)
・ゴーレム変形(最上級)
【移動・知覚スキル】
・瞬間移動(最上級)
・飛行(最上級)
・レビテーション(最上級)
・透視(最上級)
・透聴(最上級)
【補助スキル】
・治癒魔法(最上級)
・魔力感知(最上級)
・危機感知(最上級)
【特殊スキル】
・ステータスオープン
・アイテムボックス
【装備】
・深淵の王冠(全属性魔法威力×2)
・龍殺しの指輪(竜族へのダメージ×3)
【所持金】
・金貨:20000枚以上
レベル100。だが、これは通過点に過ぎない。
ほぼ全てのスキルが最上級に到達している。だが、最上級の上にはまだ「極級」「神級」「超越級」があると聞く。
俺はまだまだ強くなれる。
そして、三つのAランク依頼。
魔王の森、海底神殿、天空の塔。
全て攻略する。
俺の冒険は続く。
翌朝、俺は宿屋を出た。
リリアに別れを告げる。
「レオンさん、気をつけてくださいね」
「ああ。すぐに戻る」
俺は飛行魔法で空に浮かぶ。
そして、東の大森林に向けて飛び立った。
魔王の森。
どんな魔物が待っているのか。
俺は期待に胸を膨らませる。
新たな戦いが始まる。




