第二十章 灼熱のダンジョン
火山内部は想像以上に灼熱だった。
壁は真っ赤に焼けており、足元からは溶岩の流れる音が聞こえる。
だが、アイスバリアのおかげで快適に動ける。
そして、早速魔物が現れた。
ファイアエレメンタル。炎でできた人型の魔物だ。
「グォォォ!」
エレメンタルが火球を放ってくる。
俺は瞬間移動で回避し、反撃する。
「アイススピア!」
氷の槍がエレメンタルに命中する。
炎が氷で冷やされ、エレメンタルの体が縮小していく。
「シャアアアッ!」
エレメンタルが苦しそうに叫ぶ。
もう一発。
「アイススピア!」
二発目の氷槍が核を貫き、エレメンタルが消滅した。
核となる炎の魔石が地面に転がる。
俺はそれをアイテムボックスに収納した。
「やはり、氷魔法は炎属性に有効だ」
俺はさらに奥へ進んだ。
第一層。ファイアエレメンタルが次々と現れる。
五体、十体、十五体……
だが、どれも氷魔法で簡単に倒せる。
アイススピアで一体ずつ仕留め、全て無傷で魔石を回収する。
第二層に到達した。
ここにはラヴァスライムが大量にいる。
溶岩でできたスライム。触れれば大火傷だ。
だが、俺には氷魔法がある。
「アイスストーム!」
氷の嵐が周囲を覆う。
ラヴァスライムたちが次々と凍りつき、固まっていく。
俺はそれらを念動力で集め、アイテムボックスに収納した。
第三層。ヘルハウンドの群れが現れる。
炎を吐く巨大な犬のような魔物だ。
十頭が一斉に襲いかかってくる。
「アイスストーム!」
氷の嵐がヘルハウンドたちを包み込む。
炎の息が凍りつき、体が氷に覆われる。
俺は一頭ずつアイススピアで仕留めていく。
全て無傷で倒した。毛皮、牙、魔石……全て最高品質だ。
第四層。ラヴァゴーレムが現れる。
溶岩でできた巨大な人型の魔物だ。高さ五メートル以上。
「グルルルル……」
ゴーレムが拳を振り下ろしてくる。
俺は瞬間移動で回避し、上空から攻撃する。
「アイススピア連射!」
十本以上の氷槍を連続で放つ。
ゴーレムの体が次々と冷やされ、溶岩が固まっていく。
最後に、核となる魔石にアイススピアを叩き込む。
ガシャーン!
ゴーレムが崩壊した。
俺はアイテムボックスに魔石と固まった溶岩の破片を収納する。
「順調だ。このペースなら……」
俺はステータスを確認した。
【ステータス】
名前:レオン
年齢:26歳
レベル:37(+2)
職業:冒険者
ランク:C
HP:1850/1850
MP:2100/2100
【能力値】
体力:98(+3)
筋力:103(+3)
魔力:125(+5)
敏捷:105(+3)
知力:101(+3)
【スキル】
・氷魔法(初級)→(中級)
・アイススピア(初級)→(中級)
・アイスストーム(初級)→(中級)
レベルが37に上がった。魔力が125に到達している。
そして、氷魔法の練度も上がっている。初級から中級へ。
「まだ第四層だ。最深部までどれくらいあるんだ?」
俺は透視で奥を確認する。
まだまだ続いている。十層以上はありそうだ。
だが、問題ない。
俺には氷魔法がある。マスク魔法もある。ゴーレムも召喚できる。
そして、飛行能力と瞬間移動で機動力も抜群だ。
炎獄の火山を攻略し、炎の巨人を倒す。
そして、さらに強くなる。
俺は奥へ進んだ。
第五層。
ここからは魔物の強さが明らかに上がっている。
フレイムドレイクが三体現れた。
小型の炎竜。全長十メートルほどだが、その火力は凄まじい。
三体が同時に炎のブレスを吐いてくる。
俺は瞬間移動で回避し、反撃する。
「アイスウォール!」
氷の壁を三重に展開し、炎を防ぐ。
そして、壁の隙間からアイススピアを連射する。
一体目のドレイクに五本の氷槍が命中。翼が凍りつき、墜落する。
俺は念動力でドレイクの動きを封じ、高圧ウォーターマスクで窒息させる。
一分後、ドレイクが死亡。完全に無傷だ。
二体目、三体目も同じ方法で倒す。
三体のフレイムドレイクの素材を回収した。鱗、爪、牙、魔石……全て最高品質だ。
第六層。
ここには溶岩の海が広がっている。
俺は飛行で上空を移動する。
すると、溶岩の中から巨大な蛇が飛び出してきた。
ラヴァサーペント。全長二十メートル以上の溶岩の大蛇だ。
「シャアアアアッ!」
蛇が溶岩を吐き出してくる。
俺は瞬間移動で回避し、カウンター。
「アイスバインド!」
氷の鎖が蛇の体を拘束する。
蛇が暴れるが、俺はさらに氷を重ねる。
「アイスストーム!」
氷の嵐が蛇を包み込む。
溶岩の体が徐々に冷えていく。
そして、完全に固まったところで、アイススピアを頭部に叩き込む。
蛇が動かなくなった。
俺は巨大な魔石を回収し、奥へ進む。
第七層。
ここには火の精霊たちが浮遊している。
ファイアウィスプ。小さいが、群れで襲ってくると厄介だ。
五十体以上が一斉に襲いかかってくる。
「アイスストーム・広域展開!」
俺の周囲を中心に、巨大な氷の嵐が発生する。
範囲は半径百メートル以上。
ファイアウィスプたちが次々と凍りつき、地面に落下する。
俺は念動力で魔石を全て回収した。
第八層。
ここには炎の騎士たちがいる。
フレイムナイト。炎の剣と盾を持った人型の魔物だ。
十体が隊列を組んで襲ってくる。
「ゴーレム創造、五体召喚!」
俺は土のゴーレムを五体召喚し、迎撃させる。
ゴーレムたちがフレイムナイトと戦う間に、俺は氷魔法で支援する。
「アイススピア連射!」
ゴーレムの攻撃で隙ができたナイトに、氷槍を叩き込む。
一体、二体、三体……
十体全てを倒した。
ゴーレムたちは半分ほど損傷したが、まだ動ける。
第九層。
ここには巨大な炎の鳥がいる。
フェニックスの亜種、フレイムバード。翼を広げると二十メートル以上。
「ギャアアアアッ!」
鳥が炎の羽を無数に放ってくる。
俺は飛行で回避しながら、反撃する。
「アイスバインド!」
氷の鎖が鳥の翼を拘束する。
鳥が墜落し、地面に叩きつけられる。
その瞬間、俺は全力でアイススピアを叩き込む。
五十本以上の氷槍が鳥を貫く。
鳥が絶命した。
俺は巨大な魔石と美しい炎の羽を回収した。
そして、第十層に到達した。
だが、まだ先がある。透視で確認すると、さらに奥へ続いている。
この火山の迷宮は二十層以上あると言われている。まだ半分にも満たない。
俺はステータスを確認した。
【ステータス】
名前:レオン
年齢:26歳
レベル:42(+5)
職業:冒険者
ランク:C
HP:2000/2000
MP:2400/2400
【能力値】
体力:105(+7)
筋力:110(+7)
魔力:138(+13)
敏捷:112(+7)
知力:108(+7)
【スキル】
・氷魔法(中級)→(上級)
・アイススピア(中級)→(上級)
・アイスストーム(中級)→(上級)
・アイスウォール(中級)→(上級)
・アイスバインド(中級)→(上級)
レベルが42に上がった。魔力が138まで伸びている。
そして、氷魔法が全て上級に到達した。
「まだ半分か……だが、問題ない」
俺はさらに奥へ進んだ。
第十一層から第二十層まで、さらに強力な魔物が待っているはずだ。
だが、俺には氷魔法がある。マスク魔法もある。ゴーレムも召喚できる。
そして、飛行能力と瞬間移動で機動力も抜群だ。
炎獄の火山を完全攻略し、炎の巨人を倒す。
そして、さらに強くなる。
第十層。
ここには巨大な溶岩の湖が広がっている。
湖の中央には島があり、そこに巨大な魔物が鎮座している。
マグマドラゴン。全長四十メートル以上の溶岩竜だ。
「グルルルルル……」
竜が俺に気づき、唸り声を上げる。
そして、口を開き、溶岩のブレスを吐き出してくる。
俺は瞬間移動で回避し、上空から反撃する。
「アイスウォール・三重展開!」
三重の氷の壁が竜の前に出現する。
溶岩のブレスが壁に当たり、蒸気が激しく噴き出す。
俺はその隙に竜の背後に回り込む。
「アイススピア・最大出力!」
巨大な氷の槍が形成され、竜の背中に突き刺さる。
「グオオオオッ!」
竜が苦痛の声を上げる。
だが、まだ倒れない。
俺は連続で攻撃する。
「アイススピア連射!」
二十本、三十本、五十本……
無数の氷槍が竜の体を貫いていく。
溶岩の体が徐々に冷え、固まっていく。
最後に、俺は全魔力を込めた一撃を放つ。
「アイスストーム・極大!」
巨大な氷の嵐が竜を完全に包み込む。
竜の体が完全に固まり、石像のようになった。
そこに、俺は念動力で巨大な氷の槍を叩き込む。
ガシャアアアンッ!
竜が砕け散った。
中から巨大な魔石が転がり出る。
俺はそれを回収し、竜の鱗や爪も可能な限り集めた。
第十層、クリア。
俺はさらに奥へ進んだ。
第十一層。
ここには炎の悪魔たちが棲んでいる。
フレイムデーモン。人型で、炎の剣と鞭を持った魔物だ。
二十体が隊列を組んで襲ってくる。
「ゴーレム創造、十体召喚!」
俺は土のゴーレムを十体召喚し、迎撃させる。
ゴーレム対デーモンの戦いが始まる。
その間に、俺は氷魔法で支援する。
「アイスバインド!」
デーモンたちの足を氷の鎖で拘束する。
動きが止まったデーモンに、ゴーレムたちが攻撃を叩き込む。
そして、俺がアイススピアでトドメを刺す。
二十体全てを倒した。
第十二層。
ここには溶岩の滝が流れている。
その滝の奥に洞窟があり、中に何かがいる。
俺は透視で確認する。
インフェルノワーム。全長五十メートルを超える巨大な芋虫のような魔物だ。
俺は慎重に近づく。
ワームが突然、溶岩の中から飛び出してきた。
「グギャアアアッ!」
巨大な口が俺を飲み込もうとする。
俺は瞬間移動で回避し、ワームの頭部に着地する。
そして、ワームの口の中に向けて魔法を放つ。
「アイススピア・内部攻撃!」
氷の槍がワームの口から喉、胃へと突き進む。
ワームが激しく暴れる。
俺は念動力で体を固定し、さらに氷魔法を連続で放つ。
やがて、ワームの動きが止まった。
内部から凍死させた。
俺は巨大な魔石を回収し、奥へ進む。
第十三層、第十四層、第十五層……
次々と強力な魔物が現れるが、俺は全て撃破していく。
そして、第二十層に到達した。
ここが最終層だ。
巨大な扉がある。その向こうには炎の巨人が待っている。
俺はステータスを確認した。
【ステータス】
名前:レオン
年齢:26歳
レベル:50
職業:冒険者
ランク:C
HP:2400/2400
MP:3000/3000
【能力値】
体力:125
筋力:130
魔力:165
敏捷:132
知力:128
レベルが50に到達した。魔力が165まで伸びている。
「準備は完璧だ」
俺は深呼吸をし、巨大な扉を開いた。
広大な火の海が広がっている。
そして、その中央に巨大な影がある。
炎の巨人――ファイアタイタンだ。
高さ五十メートル以上。全身が炎で覆われた巨体。
巨人がゆっくりと振り向き、俺を見下ろす。
「来たか……人間よ」
巨人が口を開いた。人語を話す。
「俺はレオン。お前を倒しに来た」
「フフフ……何人もの冒険者がここまで来た。だが、誰一人として生きて帰った者はいない」
巨人が拳を振り上げる。
「貴様も灰になるがいい!」
俺は構えた。
最終決戦が始まる。




