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悪党には死を 理不尽な暴力が嫌いな男  作者: 慈架太子


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第十九章 炎獄の火山へ


 俺はギルドに戻り、リリアに声をかけた。


「リリア、炎獄の火山の依頼を受けたい」


 リリアが驚いた表情を浮かべる。


「レオンさん、もう次のダンジョンですか!?北の鉱山から帰ったばかりなのに……」


「休んでいる暇はない。悪党は休まず活動している」


「でも、炎獄の火山はBランク推奨です。氷結の洞窟よりもさらに危険で……」


「大丈夫だ。俺は氷魔法も習得した。火属性の敵には有利だ」


 リリアは少し考えてから、依頼書を取り出した。


「分かりました。炎獄の火山は南へ五日の場所にあります。火山の内部に迷宮が広がっていて、二十層以上あると言われています」


「ボスは?」


「最深部には炎の巨人、ファイアタイタンがいるそうです。全長十メートル以上の巨体で、触れるだけで燃え尽きるとか……」


「分かった。行ってくる」


「レオンさん、本当に気をつけてください!」


 俺はギルドを出た。


 南へ五日。だが、飛行能力があれば一日で到着する。


 俺はレビテーションと風魔法を発動し、空を飛んだ。


 街を後にし、南へ向かう。


 森を越え、平原を越え、やがて火山地帯が見えてきた。


 赤く燃える山。それが炎獄の火山だ。


 俺はゆっくりと降下し、火山の入口に着地した。


 入口からは熱気が漏れ出ている。内部は相当な高温だろう。


「だが、問題ない。氷魔法で冷却できる」


 俺は自分の周囲に冷気の膜を展開した。


「アイスバリア」


 冷気が熱を遮断する。これで快適に探索できる。


 俺は炎獄の火山の中に入った。


 新たな戦いが始まる。



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