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ブラックおっさん、メンタルだけで生き延びる!?  作者: でこぽん
第二章 社畜、未知との遭遇を味わう

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第三十七話 入館手続き

リサイクルショップから少し南へ移動し、駅近くに来た。

ジムといえば、やっぱり駅前だ。

通勤には使わない、会社の最寄駅以外となると、案外知らない店が多いんだなと改めて感じた。


駅付近を散策していると、コンビニの2階がジムになっている建物を見つけた。


「ありましたね!

会社からは少し遠いですけど、歩けないことはない距離ですね!」

「そうっすね。よかったっす。

じゃ、水城を迎えにいくっすか」

「お、呼び方変えたんですね。さすがに“蒼き”は呼ばないんですね」


俺の返事に、黒川くんは目をそらした。

白石さんからの話を受け、少しは態度を改めてくれたようで安心した。


「ほんとですよ!

子ども相手にきつい態度をとって、大人げなかったですよね」

「いや、それは、あいつが変な話し方を…」

「ほら!そうやって、すぐあいつ呼ばわりして!」


白石さんの言葉に、黒川くんは口ごもった。

この2人、ここ最近とくに仲がよくなってきた気がする。


「白石さん、ジムの場所を地図に残してもらえますか?

それができ次第、いちど戻りますか」


そう締め括り、会社へ歩き始めた。




ーー帰りは20分ほどで戻ることができた。


「み…蒼きく~ん。

ただいま戻りました~」


急な物音で驚かせないよう、声を掛けながら戻る。

ガサゴソと、執務室の奥から水城くんが出てきた。

手にはドライバーを持っている。


「ただいま戻りました。

蒼きくん、ドライバーを持ってなにをしてたんですか?」

「これは…些か、な…。

それよりも問おう―湯浴みの聖域は、見つかったのか?」


水城くんが出てきた場所へ様子を見に行く。

会社の備品などが壊された形跡はないようで、胸をなでおろす。


「ジムがあったよ。

ほら、着れそうな服も見つけたし、シャワーを浴びて着替えよう」

「うむ…そこまで言うのなら、仕方あるまい。

この身、覚悟を決めよう。」

「シャワー浴びに行くだけで、どんな覚悟がいるんだよ」


黒川くんのツッコミの勢いが少し緩和されているようで、一安心だ。

そうして、俺たちはまた、ジムへ向かって歩き出した。




ーージム前に着いた。

道中、人やロボットに出くわすこともなく、少し気が緩んでしまいそうだ。


俺を先頭に、自動ドアを開け、中へ進んでいく。

2階へ上がり、ジムのドアを押し開いた。


ちょうどそこへ、施設内の巡回・案内ロボットがやってきた。


あっ…。

嫌な予感がし、咄嗟に後ろのドアを閉め、白石さん達が入ってこられないようにする。



ピー!ピー!

『人を感知!人を感知!』


案の定、大きな警報音が鳴り響いた。



ドンドンドンッ!

「竹本さん、大丈夫っすか!!」


後ろのドアを黒川くんが叩いているようだ。

とりあえず、3人の安全は確保できた。

あとは、ここをどうするか、だ…。


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