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ブラックおっさん、メンタルだけで生き延びる!?  作者: でこぽん
第二章 社畜、未知との遭遇を味わう

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第三十二話 追加購入

<残り93日>


ーー今日は、新しいオフィス用品店へ行ける日だ。


品揃えは、どうだろうか。

ビルの中に入っている、テナントの一つだから、広さはあまり期待できない。


だが、大々的に店を構えていない分、荒らされている可能性が低い。

つまり…。

買い物し放題だ!



寝起きから、気持ちが上がってしまっていることを自覚しつつも、引き継ぎ資料は忘れず上司の机へ置いておく。


そうだ。

業務の方も、やっとオフライン下で行えるものが終わってしまった。

今晩からは、空いている時間に行おうと後回しにしていた、マニュアル作成をどんどん進めていこう。


そう心に決め、外出の準備に取りかかった。




ーー人の気配がほとんどない街を進んでいく。


「あ…。

これって、接客ロボットですかね…」

先頭を歩く白石さんが、道路に散らばった電子機器を指差す。


確かに、携帯ショップで見たことがあるロボットの頭部分が転がっていた。


「こういったロボットも、襲ってくることがあるようですね…」

「こういうロボット、かわいくて好きなのにな…」


昨日から思っていたが、白石さんは実は無機物の方が好きなのかもしれない。




ーーしばらく歩き、オフィス用品店が入っているビルについた。


店内に入り、白石さんと黒川くんと別れ、店内を散策する。


やはり、店内は狭い。

しかし、オフィス街ということもあり、品揃えは良いようだ。


ブックエンドに鉄定規、大型ホッチキス…。

事前にリストアップしておいたものを集めていく。


そういえば…

電子機器って、磁石を近づけるなという表示がよくあったな…。


ふと試したいことができ、強力磁石もあるだけ全部持っていくことにした。



「…絶対、必要っすよ!」

「え~、そうですか~?」


なにか、少し揉めている2人のもとに戻る。


「どうしました?」

俺の声に、パッとこちらを振り返った2人。


「あ~、大丈夫っすよ。

竹本さん、いるもの集まったんすか?」

「ええ。集まりましたよ。

2人も集め終わったようでしたら、レジに行きましょうか」




ーーオフィス用品店での買い物も終わり、ビル内のテナントを確認する。


「あ、コンビニが入ってるみたいですよ。

行ってみませんか」

「いいですね。まだ、もう少し持てそうですし、食料は多いに越したことはないですもんね」


黒川くんは頷いてくれた。

こういった時、こちらの意見に反対することなくいつも着いてきてくれる黒川くん。

男手は1人でも多い方が助かる。



コンビニは、下のフロアだったため、階段を下りていく。

良く見かける看板が見えてきたときだった。


「ちょっと止まるっす…」


そう、コンビニの方から物音がした。



…バリッ。

…ガザ…



「2人は、このままで」

黒川くんが小声で出した指示に従い、息を潜める。


なるべく音を立てないよう、忍び足でゆっくりとコンビニへ向かう黒川くん。

その左手にはパンチを握っていた。



ーー「うわっ!」


黒川くんがコンビニに入って数秒後に声がした。

コンビニへ向かって駆け出す。


店内に入り、商品棚の向こう側に黒川くんの頭頂部を見つけた。


「黒川くん!」


急いで駆け寄る。



「……愚かなる凡人どもよ。

この俺の食事を邪魔してまで、いったい何用だ……?」


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