↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブラックおっさん、メンタルだけで生き延びる!?  作者: でこぽん
第一章 社畜、世界から切り離される

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
19/23

第十九話 業務分担

「なんで文房具店なんっすか?」

「その質問には、わたしの方からお答えしましょう!」

つい、鼻息荒く話し出してしまった。


「あ、結構です。私と黒川さんで行ってくるんで、竹本さんは黒川さんが寝られるスペースを作っててもらえますか?」

「あ…、はい…。」


話す機会を与えてもらえない。

戦力にカウントされていない新人社員の頃を思い出す。


気落ちしながらも、購入希望品を用紙に書き出し、白石さんに手渡した。


「では…僕の分はこれを買ってきてもらっていいでしょうか…」

「はい。わかりました。じゃ、黒川さん行きましょう」

「うっす…」

黒川くんがこちらに哀れみの目を向けている気がする。



ーーパタン

応接室の扉が閉まり、1人残された。


よし。これは…チャンスだ。

早々に、黒川くんの寝床を作れば、2人が帰ってくるまで業務に戻れる!


そう考えると、いてもたってもいられず、足早に応接室を後にしたーー




ーー「白石ちゃん、ちょっと聞いていいっすか?」

「なんですか?」

文房具店に向かっている途中、黒川さんが話しかけてきた。


「竹本さんに冷たくないっすか?出るとき落ち込んでましたよ」

「そんなことないですよ。ただ、あの人、事務用品とか仕事の話になると、急にスイッチ入るんですよ。プレゼンか!?ってぐらい延々と……。」

「変わった人なんっすね…」

「そう、変わってるんですよ!ただ、昨日も助けてもらって、頼りにはなるんですけどね」


そんな会話をしながら、2人は文房具店へ入っていった。



ーーーー2人を買い出しに行かせてしまった。

大丈夫だろうか…。

黒川くんは、頼りになりそうだが、パシリ…いや、パワハラ扱いされないだろうか…。


…考えても仕方ない。2人が行くと言ったんだ。

俺は、俺のやるべきことをしよう。


気持ちを切り替え、執務室のレイアウト変更を始める。


デスクに繋がっている配線類を整理し、デスクを一つずつ移動していく。

四畳ほどのスペースを確保し、その周囲をパーテーションで囲った。


備品として保管されている寝袋を倉庫から引っ張り出して、パーテーションで囲われたスペースへ広げる。


よし。こんなもんか。

案外早く黒川くん用のスペースが確保できた。


自席に戻……れない…。

しまった!!移動したデスクで自席までの通路を塞いでしまっていた。


はぁ…。

ため息をつきながら、またデスクの移動を始める。

後で元の状態に戻しやすいよう、デスクに印も付けておく。


ふう。こんなもんか。

やっとの思いで、自席に戻ることができた。


2人が帰ってくるまで、どれだけ業務が進められるだろうか…。

パソコンに向かい、業務を始める。もちろん、勤務時間の記録も忘れずに。


……そう。この時の俺は、今日こそ仕事が進むと本気で信じていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。