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詩:幸せ、迷子
詩:幸せ
部屋に入ると
一匹の白ヘビ
頭をよく見ると
ハート型
今日は良いことありそうだ
そんな白ヘビを横目に
椅子に着席
ブーーーーーン
「これ、200円で取ったんです」
「そうですか、すごいですね」
黒いラジコンカーが
部屋を横切る
「これ、どうぞ」
「ありがとうございます」
テーブルの上には
たこ焼き
ネギ乗せだ
ほら、やっぱり良いことあった
白ヘビがすり寄って来た
ぼくはハート型の頭を撫でた
いつもありがとう
ブーーーーーーン
黒いラジコンカーだ
君も幸せを
運んでくれるんだろう
雑談で満たされる部屋の中を
颯爽と
駆け抜けた
詩:迷子
迷子は
右と左を
行ったり来たり
右のトゲに当たっては
怪我をして
左のトゲに当たっては
怪我をして
そうやって
真っ直ぐな一本道を
認識し
トゲに当たらず
生きて行けるのだろう
一本道にあったのは
そんな派手なものではなく
そんな美しいものでもなく
地味な姿をした
僕だった
おはよう
生まれた時以来だね
また君に会えて嬉しいよ
何も知らない君に
僕は泣いていた
ぼくは抱きかかえた
僕は透き通って
風になって
去って行った




