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詩:空、浮遊
詩:空
うつ伏せになった
空に手を突き出した
握った
でも、感触は無かった
すると、君の方から
ぼくの手を握り返してくれた
確かに、
空の感触があった
ぼくはお礼に
飴を取り出した
空に向かって
突き出した
しかし、何の感触も無かった
すると、君の方から
風が吹いてきた
飴はコロコロ転がっていき
近くの川に落っこちていった
ぼくはニンマリした
君はいつも以上に
青かった
詩:浮遊
浮いていた
ぼくは浮いていた
外の世界は
こんなにあったかいのに
春の嵐が過ぎ去って
桜が散り
葉桜が見え始めているのに
ぼくはただただ
浮いていた
でも、ぼくの側には
満開の桜
まだ散っていない
今日はお花見しよう
忙しなく過ぎる
春を片目に




