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詩:蝋人形、無題
詩:蝋人形
トロトロ溶ける
蝋人形は溶ける
ぼくの手足が溶けていく
地面へと帰っていく
ぼくの顔が溶けていく
地中へと帰っていく
死んだ蝋人形
魂の抜かれた蝋人形
魂はどこへ?
大海原へ
飛んでいった
だから、旅に出かけないと
魂を取り戻す旅に
手足や顔が
溶けてしまう前に
君の太陽に
照らされる前に
蝋人形は溶けていく
君の前で帰っていく
蝋人形は溶けていく
土へと帰っていく
詩:
時間と時間の狭間
その空白に身を置くと
息ができない
長ければ長いほど
首が絞められる
谷底まではいかないが
小さな峡谷
そこで暖をとっていても
すぐに風が吹いて
火は消えてしまう
狼が出てきたら終わりだ
空を見上げると星空
あの星空へ行ってみたい
そうすれば
星くずを吸えば
ぼくの身体は輝くだろうに
光り輝けば
火を起こさなくとも
自分を見失わずに
生きていくことが
できるだろうに
月はぼくを嘲笑うかのように
光り輝く
まるで自分が一番かのように




