22『地下の街』
日がちょうど真上を通った頃、地下の街に到着し、私達は宿を借りた。
「ねえ、これからどうする?」
私の質問に対して、どうやら2人は予め考えていたらしい。
ルイが威勢よく手を挙げる。
「ルイ、クエストに行きたいの!」
クエストか、行ってみたいと思ったものの、ラリアンが止めに入った。
「待て待て。ナツメが服を買いに行きたいと言っていたのを忘れたのか?」
「あ、そうだったの。忘れてたの」
私も、すっかり忘れていた。
だが、行きたい気持ちは変わらない。
「ごめんね。クエストにはまた後で行こ」
というわけで、地下の街で服を買うことになった。
現在は、一番店の数が多いらしい1層にて服を探している。
「ルイ、これがいいー」
「私はこれかな」
「じゃ、私はこれ」
とそれぞれ服を選び、試着し始めた。
ルイは前と同じ様な白い無地のワンピースに、ユニコーンの様な生物が刺しゅうされた青いリボンが施された麦わら帽。
それにより、ルイの角は隠れて見えなくなっている。
正直言って、めっちゃ可愛い。
ラリアンは、深い黒髪に合った、黒と紫中心のコーデ。
色んな刺繍が入った魔女帽、紫っぽい黒のマントに同じ色のロングワンピースそれにベルトが付いている。
いかにも大人のお姉さんだ。
私もテーマは黒で、星が所々飾られている物が多いのが印象的だと思う。
基本はラリアンに似た感じだが、魔女帽の先には大きい星。
マントはボタンの代わりに星。
Tシャツに短パンでどちらも星のデザインがどこかに入っている。どう使えばいいのかよく分からないが 、便利そうなので杖も買ってみた。
全ての服に置いてステータスアップの能力がついていて、出費は芳しくないが、流石に服を変えたい思いの方が強いので、このくらい、と我慢する。
私が星でまとめた理由は特になく、ただ可愛いと言うだけで買ってしまった。
まとまりがあるようにはなったと思う。
「次はどうする?私はもうないから、ルイ御所望のクエストにでも行く?」
「私はそれでいいぞ。強化した杖の強度も試したいしな」
ラリアンが、私の初めて見る杖を撫でている。
一度も使っているのを見たことがないのだが、私の知らない時から、ずっと昔にこれを使っていたのだろう。
何故今更出したのかは分からないし、別に知る必要もないと思ったので何も言わないでおく。
「じゃあ、行くの!」
私が少し物思いにふけっている時に、ルイは機嫌よく店を出た。




