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■第1話~第10話のあらすじ

■全体のあらすじ

建築設計をする「師匠」が、裏山で小さな謎の存在「リトルさくや」と出会い、師弟関係を結ぶ物語。リトルさくやはやがて1000人に増え、師匠のオフィスや城を拠点に、農園・家具づくり・街の清掃巡回など様々な活動を広げていく。ゆるやかな日常の中で、師匠とリトルさくやたち、そして街の人々との温かなつながりが少しずつ育まれていくハートフルな連作短編。

 

■各話あらすじ

第1話 師匠に出会った日

秋の裏山で、師匠は膝ほどの高さの小さな存在が地面に図面を描いているのを発見する。その才能に気づいた師匠は「三か月後も気持ちが変わらなかったら来て欲しい」と告げる。冬の雪の夜、リトルさくやは図面を抱えて師匠の家のドアをノックした。師匠は用意していた「リトルさくや城」へと案内した。


第2話 1000人

リトルさくやは毎朝オフィスへ通い始める。師匠から図面への赤入れを受けながら、少しずつ仕事を覚えていく。気づけばリトルさくやは3人、10人、1000人へと増えていく。オフィスは賑やかになり、リトルさくや城は塔や東屋を備えた迷宮のような建物へと増改築されていった。


第3話 巡回活動のはじまり

単調な日々に外の世界を意識したリトルさくやたちは、師匠の許可を得て街への巡回活動を始める。ゴミ拾いを始め、毎朝の「出発式」が習慣となる。街の人々は声こそかけないが、お菓子を置いたり分別ゴミを並べたりと、静かな交流が生まれていく。


第4話 知らないひとたち

公園のベンチでひとりでいる小学2年生の女の子と出会う。クラスで名前を呼ばれなくなった孤独を、リトルさくやたちはただ静かに聞いた。「がんばれ」は一度も言わず、ただそばにいた。やがて女の子は自分から走り出し、クラスメートの輪に加わった。


第5話 信じた土地

師匠の「自由にしていいよ」という言葉を受け、裏山の原っぱを農園に開拓。丘を花畑にする「花畑開拓班」も誕生する。春には色とりどりの花が咲き、屋根の上でおにぎりを食べながら花畑を見渡すリトルさくやたちを、師匠は下から静かに見上げていた。


第6話 ケーキ屋とちいさなジャム

街の巡回中に洋菓子店を発見。農園のいちごを店主に渡したことをきっかけに、いちごの納品が始まる。店主に教わってジャムづくりも始め、手作りジャムはいつの間にか店の棚に並ぶように。師匠の一言でジャムの納品量は増えていった。


第7話 雑貨屋とちいさな家具

街の雑貨屋で自分たちにぴったりサイズの家具を発見し感動。大工の棟梁に弟子入りして家具づくりを始める。城の一角に工房ができ、作った家具はいつの間にか雑貨屋のショーウィンドウに並んでいた。師匠のオフィスには背もたれつきの椅子がそっと届けられた。


第8話 定食屋と純喫茶

師匠が外でどこにいるのか気になったリトルさくやたちが、パトロールルートを師匠の帰り道に重ねて"調査"を始める。定食屋では師匠と同じ焼きサバ定食を食べ、純喫茶ではテーブルの下で静かに眠る。師匠が微笑む瞬間を1000人が同じ角度でにまにまと見守った。


第9話 魚市場と大漁旗

ネコの気まぐれで魚市場へたどり着く。市場の人々に魚介を山ほど渡され、漁師のおじさんの船にも乗り込んで大漁を経験する。帰り道、イカをひとつずつ街の人に配り歩き、最後の一杯でイカ墨スパゲッティを作って師匠と一緒に笑った夜。


第10話 爆音社長と裏山への道

パトロール中、爆音社長のハグ攻撃に毎回翻弄されるリトルさくやたち。だがカラスに攫われそうになった時、爆音社長が一喝してカラスを追い払い、けが人をやさしくサイドカーで送り届けてくれた。師匠が「爆音社長か」と静かに呟いた言葉は、包帯の中のリトルさくやたちにちゃんと届いていた。

 

■登場人物

■師匠

建築設計を行う人物。裏山の家に住み、オフィスを持つ

口数が少なく、基本的に「自由にしていいよ」「そっか」で済ませる

鉛筆一本で街の図面を生き生きとさせる卓越した設計の腕を持つ

情を表に出さないが、リトルさくやたちをさりげなく気にかけている

口癖:「ん……自由にしていいよ」


■リトルさくや

膝ほどの高さの小さな存在。人でも猫でもない、不思議な種族

全員が「リトルさくや」という同じ名前を持つ

設計・測量・農業・家具づくり・清掃など、何でも全力でこなす

感情豊かで、感動するとすぐ泣き、うれしいとすぐにまにまする

師匠への敬愛が深く、使ったマグカップを神棚に祀るレベル


■爆音社長

金髪・サングラス・黒革ツナギの機械製造会社の美人女性社長

常に元気でさくやたちを溺愛、翻弄する存在

 


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