番外編 文化祭3日目
あぁ、楽しかった文化祭もこれで最後かぁ。
ウチはちょっと気分は落ち込みながらも、最終日の今日を最高の文化祭の締めにしようと張り切っていた。
今は、生徒会のお手伝いとしてキャンプファイヤーの準備をしている。
アカリちゃんが生徒会役員の為手伝って欲しいと言われたからだ。
「アカリちゃんなんでそんなに重いの持てるん?」
アカリちゃんは薪を楽々と持ち上げていた。
力持ちすぎるやろ!
細っこいアカリちゃんにそんな能力があったなんて!!
「なんでやろうねぇ?
それよりユキリンは大丈夫?」
一方でウチはへっぴり腰になりながら薪を持っていた。
ウチも運動部やしそれなりに体力も力もあるはずやのに、なんか悔しい!!
アカリちゃんにええとこ見せようと思って手伝いを喜んで受けたのに!!
「だ、大丈夫!」
息も切れ切れになりながらアカリちゃんに答える。
やっと、全ての薪をみんなで運び終えた時もうヘトヘトになっていた。
「ユキリンこれあげるわぁ!
手伝ってくれてありがとうなぁ!」
そう言って缶ジュースを差し出してくれた。
アカリちゃんは疲れたそぶりを1つもみせずに私に差し出した。
「ありがとう!
ほんまに疲れたわ!」
貰ったジュースをゴクゴク飲みながら完成したキャンプファイヤーの土台をみて満足感に浸った。
「お疲れ様〜!
夜が楽しみやねぇ!」
「そうやな!
アカリちゃんは誰を誘うのん?」
キャンプファイヤーではペアを決め、その人と踊ると永遠に結ばれるという噂がある。
この日に告白し、成立するカップルが大勢出来る。
ウチは誰を誘うかなんて全然決めてなかった。
「え〜、どうしよう。
ユキリン誘おっかな?」
「なんでやねん!
ウチ知ってるんやで!
アカリちゃんがめっちゃ告白されまくってるのん!」
アカリちゃんは可愛いので男子にモテまくっていた。
何故かウチ経由で告白を手伝ってくれなんて誘いもあったくらいだ。
「うーん、でも何となくピンッと来る人居らんかったんよなぁ。」
モテる女は羨ましい!!
そんな台詞ウチも言いたい!!
全力でモテたい!!
ウチにおい、お前暇やろ?みたいな誘いしかこんかったのに!!
「あんなに告白されてたのに!
モテるってええなぁ!!」
「何言うてるん?
ユキリンも誘われてたやん〜」
「あれは、誘いじゃない!
ウチをおちょくってたんや!!」
「ほんまに鈍感やなぁ。
あいつが可哀想になってきたわ。」
ボソッと呟くアカリちゃんの言葉は校内放送にかき消された。
「皆様、グラウンドにお集まり下さい。
今からキャンプファイヤーの点火を始めます。」
おお!!
ついに来たか!!
まぁ、今年もアカリちゃんと一緒にキャンプファイヤー見よかな!
毎年恒例になりそうやけど!
「もうそろそろやな!
ほんなら行こか!」
「ちょっと待って〜
私寄りたい所があるから下駄箱の前で待っててくれへん?」
「分かった!」
ウチは人混みに従い、下駄箱の所へと向かった。




