第83話 まさか制服が…
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セセリにより、もう一人を始末した事を聞いた。
セセリは、少し地形が変わってしまったのねって言って居たが、正直その跡を見るのが怖いので場所は聞かない事にした。
とりあえず、街からはだいぶ離れたところまで飛んで、始末したと言っていたのでまぁ良いだろう。
名前も知らない見た事も無い人よ、お疲れ様でしたと心で冥福を祈り、私はセセリを待ってから岩山を後にする。
最初に捕まえた男は、しばらくは飼う予定だ。
彼には彼の役割りがあるので、存分にその役割りを全うして欲しいと思う。
とりあえずその男の世話は、すっかりとプログラムに寄って、世話の慣れたワルキューレに任せて私は街に戻る事にする。
街に戻った私は、警備隊詰所に向かい溜まって居た写真撮影用の特殊な紙を消化して、ファリンの元に行く。
「ジャンヌ?今日はなにか用がありそうな顔ね、どうしたの??」
「実は、私と母が暮らしてた家にパーティーメンバーを住まわせようと思ってるの」
「パーティーメンバー?それって、いま目の前に居る子の事?」
「えぇ、この子もそうだし、これからこの街を目指して居るメンバーも居るわ」
「そうなのね…、元々あそこは貴女と貴女のお母さんの家なのだから、私から何も言う事は無いし、事件の為の調査も終わっているわ。一応、犯人が戻って来ないかと考えて、太陽が出ている間は警備員を付けて居たけど、確かにそろそろその警備員も付けるのを止めようと思ってたのも確かだし、良いのだけれど」
「あっ誤解しないで欲しいの、パーティーメンバーはあそこに住むけど、私はこれからもファリンの家に住まわせて欲しいの、もちろん家賃や生活費も払うわ」
「え?良いの?ううん、もちろんウチに住んで欲しいわ!家賃も生活費も別に気にしなくて良いのよ」
「そう言う訳には行かないわ、それにお金を払った方が、私も気楽に住めるのよ?せっかくバファとファリンとも仲良くなったし、それに前の家はやはり嫌な事を思い出してしまうから…」
「それなら尚のこと、私達の家に居て頂戴。もう私達に取ってはジャンヌも家族の一員なの、今更離れ離れに住みたくないわ」
「ありがとう、それじゃあ遠慮無く住まわせて貰うわね」
そう言って、詰所を後にして私はジャンヌの家に向かう。
「とりあえず、ジャンヌの家にある物はあなたの蔵にしまいしょうか」
「了解なのね。それで今日は終わりなのね?」
「うーん、今のうちにベッドとか住める準備もしておきたいのよね」
「それじゃあ家行った後にベッドを買いに行くのね!僕もフカフカのベッドで寝たいのね!」
「まぁ、ベッドぐらい好きな物を買ってあげるわよ」
「やったのね!じゃあ、さっさと向かうのね!」
そうして私達は、ジャンヌの家を皆んなが住める家へと改造して行く。
ベッドを買いに行った店では、セセリが想像以上にはしゃいで居たので、結局それを私が諌めて適当にベッドを選んでしまったのだった。
ベッドは後日、ジャンヌの家に届けられる手筈となっている。
そして1番困ったのがツクネの寝床だった、確かにヴァンパイアと言えばとは思ったが、現実に棺桶で寝るとは思っていなかった。
なんでも、光を通さないので落ち着くそうだ。
棺桶なんて目立つ物を注文したせいで、店員から少し危ぶまれた。
何か飛んでも無い風評被害だけは、広げない様にして欲しいと切に願う。
後日、私は軍学校へと向かう。
ようやく敵の巣窟へと向かう事になる。
どこか、学校がラストダンジョンの様なそんな気分にさえなる。
私はまずは、トロエンの元へと向かった。
職員室に入ると、相変わらず不機嫌そうに書類仕事をしているトロエンが居た。
「トロエン先生お久しぶりです。この度学校への復帰をしようと思いやって来ました」
「おぉ、我が天使よ!待ち侘びて居たぞ!」
あれ?こんなキャラだったっけ?と思ったが、まぁ最初会った時から迷走している人だったので、気にしない様にする。
「お待ち頂いてありがとうございます。それで学校への復帰ですが、いつから出来そうですか?」
「あぁ、ジャンヌが復帰出来るのを心待ちにしていたからな、直ぐにでも復帰出来る様に手配してある。なんなら今からでも復帰出来るぞ?」
「ありがとうございます、ただ今日は制服も持ってきて居ないので、明日から復帰をしようと思うのですが?」
「おぉ、そうかそうか!それならその様に手配しておこう!いやぁ、ジャンヌが復帰してくれるのはめでたい!そして愛でたい!なんてな!ハハハハハ!」
本当にこの先生って、こんなキャラだったっけ?まぁ独身も長そうだし、今まで恋愛して来た事のない様な、童貞拗らせ野郎は人を好きになると、とてと不器用な事をし出すからな、この男もその類いかも知れない。
変に近付き過ぎて、ストーカーにでもなってしまったら面倒だから、今後は少し付き合い方を考えないと不味いな。
学校を後にして、ファリンの家にやって来る。
と言っても、今はファリンの家には誰も居ない。
私は蔵に仕舞ってあった、学校の制服を取り出して着てみようとした。
その瞬間だった、私は今までに感じた事のない衝撃と共に顔面蒼白となり、全身を寒気が襲った。
「いやぁぁぁあああああああ!!!!」
私は叫んだ、叫ばずには居られなかった。
痛みなら私は耐える事が出来ただろう、だがこの精神攻撃だけは、決して耐えられる物では無かったのだ。
「いや、そんな大声出されたらビックリするのね?突然叫び出してどうしたのね?」
「セセリ〜聞いてよ〜!?**った」
「ん?なんて言ったのね?」
「ふ**た」
「ご主人様?もっと大きくハッキリ言ってくれないと分からないのね」
「だーかーらー!!太ったって言ってんでしょうが!!」
「うんわぁ!?殺気を止めるのねー!」
「どうしよう…どうしてこんな突然太りだすの?私が何したって言うのよ!」
「何をしたと言うか、結構最近は食っちゃ寝してたと思うのね?」
「そんな事ないわよ!ジャングルだって大活躍したじゃない!」
「確かに活躍はしてたのね、でもご主人様は幻術魔法を使う時は、あんまり動いてなかったりするのね!それに、ジャングル以降はほとんど動いてないのね」
うーんジャングル以降といえば、アイパンバの街での過ごし方だが、あれ?食っちゃ寝した記憶があるぞ、それにこの街に来てからもパーティーなどででも食べたし、バファの作る料理も何回かおかわりまでしていた。
「確かに、私めちゃくちゃデブ生活してた。でもなんで?全然気づいて無かったわよ?」
「幻術魔法で加工とかいって、姿形を弄ってるから実際の自分の体型に気付かなかったりするのね」
確かにそれは一理ある。
前世では体重管理は必須だったが、この世界では体重計すら無いし、撮影も無いから完全に油断して居た。
制服が着られないぐらいに、まさか自分が太ってしまうなんて、全く想像もして居なかった。
それにジャンヌは太りやすい体質かも知れない、前世の身体だったら、食べても太りにくい体質だったって言うのもある。
ここに来て前世の体質がどれだけ羨ましい体質だったのか、世の女性達に自慢気にプローポーションの秘訣はなんて聞かれても、特に何もしてないですーなんて答えて居た自分を今は殴りたい。
そして、私のアンチの皆さんすいませんでした。
人気商売だからアンチが居ても仕方ないなんて思っていたけど、今となってはあの発言はイラつきますよねー。
私は今日からダイエットをする事を硬く誓う、まずは目標として、制服が着られる様になる事。
明日からの学校は仕方ないので、幻術魔法で誤魔化す。
ただ、そのまま幻術魔法で誤魔化し続けるのは、プライドが許さないので、ダイエットは本気でやる。
と言っても食事制限はするつもりは無いので、単純に運動を頑張って痩せるつもりだ。
この物語は異世界の話しでありパラレルワールドの話しです。
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