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史上最弱と言われる幻術魔法でも私が使えば最強の魔法  作者: 森レモン
軍学校編

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第81話 不審者

 毎日21:10より投稿します。


 もし読んで頂き、少しでも面白いと思って頂けたなら評価やブックマークして貰えると嬉しいです。

 よろしくお願いします。

 目覚めると、バファとファリンが私のベットに侵入していた。

 私は二人をモフモフさせて貰いながら起こす、一昨日はお酒とパーティーでの疲れからか、全員がグッスリと寝て居た。

 だが昨日は、二人ともひさしぶりの私に甘えて、ベットに侵入して来た様だった。

 私にモフモフされてる二人は、眠りがまだ深いのか中々起きなかった。

 それならと、私は二人を更にモフモフする、モフモフだけでは飽き足らずに、二人の毛を狼吸いして楽しむ事にした。

 匂いを嗅がれた二人は、ハッと気が付いて私から逃げる様に避けて行く。

 だが、モンスターとの戦いでステータスの上がった私からは、そう簡単に逃げる事などは出来ない。

 二人が嫌がり逃げようとするのを捕えて、私は充分に狼吸いを堪能するのだった。

 そうして、二人を堪能して居ると邪魔する声がパスを通して来る。


(主よ、昨日不審者を二人発見した。一人は私が捕まえたが、一人は遠くに居たのもあるが、近づくと気配はある物の姿は確認出来なかった。距離を取るとまた気配と影だけは確認出来た。その為に今は泳がして居る状態だ。もちろん捕まえた時には、遠くに居た人物には気付かれない様にしている)


(そう、ありがとうね。それで捕まえた奴はどうして居るの?)


(主に前もって言われた通りに、今は洞窟に連れて行って居る。主を襲おうとして居たので、本当は殺してやりたかったのだがな、感情に任せる様な事はしなかったよ。気絶するだけに留まっている、今も洞窟で静かに寝て居るよ)


(気持ちだけ受け取って置くわ、気絶させる時にも、姿は見せないようにしてる?)


(あぁ勿論だ、そう強い相手では無かったのでな、私に気付く間も無く気絶してしまったよ)


(良くやったわ。でも油断はしないでね、どんな魔法を使って来るか分からないのだから、しっかりと監視して置いて)


(あぁ、主よ勿論だと言いたいのだが、そろそろ私の力が弱まって来る時間だ。主人のワルキューレ達に任せたいのだが?)


(あぁ、確かにそうね。それならゆっくりしてて良いわよ、私も直ぐにその場所に向かうわ)


(申し訳ないな、それでは後は任せる)


 そう言って、ツクネとの会話を終了した。

 昼間の時間を活動する事が出来ないツクネでは、これからの時間は、逆に足手まといになってしまう。

 早くツクネの部下に到着して貰いたいが、セセリに乗って来た私達とは違い、まだ到着するまでは時間が掛かりそうだ。


 ファリンの家で朝食を食べ終わった私は、岩山に向かう事にする。

 朝食時には、ファリンとバファが艶めかしい顔で、私を睨んで居たが、ベッドに忍び込んだ二人が悪いと言っておこう。

 

 岩山の洞窟に着き中に入ると、ゴブリンを飼っている洞窟とは思えない程に清潔にされている。

 私達が、ジャングルに行っている間にもワルキューレ達には、ゴブリンの世話をさせて居たので、この清潔さが維持出来たのだ。

 ゴブリンの雌は、雄のゴブリンよりも寿命が長いと言われて居るので、まだ若く元気な個体だ。

 ゴブリンは寿命の短い種族である。

 その為に成長が早いので、成人になるまでに一週間も掛からない。

 だが、成長が早いからと言っても、経験は少ないので、幼稚で武器の扱いも下手な個体が多くなっている。

 ただ、成人になってからは3年程は衰える事なく活動出来ると言われているが、3年経った後は衰えが見え始める。

 とは言え、その情報の真偽は確かな物では無く、ゴブリンは寿命が尽きるよりも早く討伐されてしまう事が多いので、そんな物だろうと言われているだけだ。

 それに3年も生きたゴブリンは、上位個体に進化する事も多い。

 上位個体のボブゴブリンに進化すれば、寿命も長くなると言われているので、モンスターの生体とは不思議な物だ。

 その為に、モンスターの生体をしっかりとした研究をされている訳では無いし、冒険者から集めた今までの情報を元に作られた情報だ。


 そして、私が何故そんなゴブリンを飼っているかと言うと、化粧品を試す為だ。

 成長も早く、人間の姿に近いゴブリンは実験には持ってこいだろう、化粧品を実際に試して、肌にどんな影響があるのか、歳を取ってからも肌は若々しく保てるのか、または日焼け止めの効果はどのぐらいあるのかなど、色々な事が試せるのだ。

 

 最初はその役割をワルキューレ達に任せようと思って居たが、ワルキューレ達よりも適任者が仲間になった。

 あのメンバーなら色々な研究が出来そうだし、頼りに出来そうだ。

 それにワルキューレが拠点を見る必要が無くなれば、私の元で戦う事も出来る。

 そうなれば戦闘も楽になるだろう。


 それよりも、今の問題はツクネが捕まえて来たこいつだろう。

 今はまだ目を覚まして居ないので、目の前で寝ている。

 ツクネは城から役に立ちそうな物を何個か持って来ていて、その内の一つが目の前の男に付けられている手錠だ。

 この手錠を使えば、魔力操作を阻害する為に魔法が使えなくなるらしい。

 大昔にツクネが作った物だが、人間社会でも広く流通しているそうなので、それなりにメジャーではあるらしい。

 試しに私に付けて見た事はあるが、魔法が全く使えなくなってしまい、あの時は少し焦った。

 この洞窟のワルキューレ達も消えてしまうかと思ったが、既に出現させた者は対象外なのか、それとも付けて居たのが一瞬だったからか、問題にならなかった様だ。


 とりあえず、目の前の男を起こそうと、ツヴァイの持つ水の聖槍テティスを使い、男に大量の水をぶっかける。

 突然大量の水をかけられた男は、驚いて飛び起きる。

 濡れた顔の水を拭おうとして、手を顔に近づける時に自分に手錠が掛かっている事に気づいた様だ。

 それでも水の所為で、ぼやけて見える視界を正常に戻す為に、使い慣れない状態の手で、上手く顔を拭う。

 そして、クリアになった視界で手錠を掛けている事を再度認識したのだろう、気配のあった私達を確認して睨み付ける。

 

「おはよう、グッスリと眠れたかしら?」


「あぁ、お陰様でな」


「それじゃあ早速質問させて貰うわ、私を襲った人は一体何者なの?何故私を襲うの??」


「ふー、そんな事を答えられる訳が無いだろ?拷問なんて無駄だぞ?」


 そう言って、男は辺りを見渡して居る。

 ここから出る算段でもつけているのだろうか?だが、それは目線がバレない様にやるべきだろう。

 あんなにバレバレの目線じゃあ、今から動きますと言っている様だ。


「そう、何が無駄なのかしら?」


「こんな所は直ぐにでも脱出してやるからさ!」


 そう言って、男は魔法を使おうとしたのだろう。 だが、手錠によりその魔法は阻害されて発動される事は無い。


「何故だ!?何故炎が出ない!?」


「知らないのかしら?お貴族様には無縁の情報だったのかも知れないけど、その手錠は魔力操作を阻害するのよ?だから魔法を使おうと思っても無駄よ」


「そんな馬鹿な、炎さえ出せればこんな鎖焼き切って見せたのに…」


 さっきまでの勢いは無くなり、意気消沈として居る。

 どこか危機感の無い男だが、流石に自分の状況が少しは、分かりかけて居るのかも知れない。


「さて、貴方は言ったわよね?拷問は本当に無駄なのかしら?私的には無駄かどうか試して見たいのだけど」


「いや!!何でも聞いてくれ!解放を約束してくれるなら何だって話そう!僕なんて捕まえてても意味がないだろう?話せる事を話したら直ぐに解放してくれ!」


「あら?ずいぶんと簡単に話そうとするのね?昨日私を襲った女は、自殺までして情報を漏らさない様にしたと言うのに。逆に貴方から出る言葉の信憑性を疑ってしまうかも」


「昨日襲撃した女?それは本当なのか?僕にはそんな話しは聞かされて居なかったぞ!?」


「へーじゃあ、あんたは下っ端なのかしら?さらに貴方の情報の価値が下がったわね」


「何でも話す!何でも話すから、命だけは助けてくれ!まだ僕は死にたくないんだ」


 殺気混じりに話す私にビビり出したのか、目の前の男は命を懇願する様になった。

 果たしてこいつにどれほどの価値があるかは分からないが、たっぷりと情報を吐いてもらおう。

 この物語は異世界の話しでありパラレルワールドの話しです。

 名称などの実在の地名、企業名、人名、商品名、団体名などとは関係ありません。

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