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史上最弱と言われる幻術魔法でも私が使えば最強の魔法  作者: 森レモン
ジャングル編

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第61話 素材が沢山

 毎日21:10より投稿します。


 もし読んで頂き、少しでも面白いと思って頂けたなら評価やブックマークして貰えると嬉しいです。

 よろしくお願いします。

 ラフレシアは現在、鱗粉を出すのを止めてしまった。

 それは十分に戦場に充満させる事が出来た為、後は開花を待つだけだからなのか、ミニラフレシアが沢山出現出来たから、もう必要無いと思ったからか、もしくはその両方か。

 そして鱗粉を出さなくなったラフレシアはその場に止まり、根を全て出して直接攻撃に切り替えた様だ。

 そして、それは大量に出現したミニラフレシアも同じ様に行っている。

 ラフレシアとミニラフレシアが、空を飛ぶフィーアに向かって大量の根を上に伸ばしているので、空に草原が出来た様な錯覚すらしてしまう。

 そして戦場にはまだまだ死体が転がっており、その死体からまだまだ新たなミニラフレシアが誕生している。


 フィーアは風で鱗粉を操作して、モンスターになるべく届く様に操作していた。

 大量のラフレシアが、目の前にどんどん生まれるのだから、素材集めを目的にした私に取っては正に夢の様な状況だった。

 その結果が、現在の状況に至ってしまったのだが、後悔はして居ない。

 討伐難易度は上がってしまったが、目的の為には仕方ない事だったのだと、納得してもらうしかないだろう。


「ご主人様ー!大変な事になってるのね!もう収拾がつかないのねー!ブレスで一気に片付けた方が良いのね!」


「ブレスはダメよ!せっかく素材が沢山生まれたのよ?それを台無しにしようなんて、許さないんだからね?」


「そんな事言ってもこの状況は流石に不味いのね!どんどん敵が増えていってるのね!」


「泣き言を言うんじゃ無いの!今のまま現状維持で行くわよ!倒してたらいつかは必ず終わるはずなのだから!」


 セセリの泣き言を却下して、この現状を打破する為に私も動き出す。

 騎乗部隊はすでに沈黙したいるので、私とズィーベンも攻撃に参加出来る様になった。


 と言っても、まだ戦場には鱗粉が残っているので、私はあまり近づき過ぎない様に鱗粉の範囲外から攻撃を仕掛けている、ズィーベンにはアインスの補助の為にキリングアント討伐に向かってもらう。


 ズィーベンは魔笛ベレトを使い、キリングアントの脳を次々と破壊して行く、アインスも聖剣ヘバイトスでキリングアントを討伐する、そしてフィーアはその伸びた根を切断する様に、聖弓イーリスで無数の矢で根を破壊する。

 セセリはその中で、ずっとガムシャラに大剣を振るって居た。

 だが、セセリが遂にキレてしまった。

 常にマーダーラビットに噛みつかれ続けていた痛みが、感情を刺激し続けた結果だ。


「んぁああ!もう我慢ならないのね!さっきからチクチクチクチクと!」


 そう言ってセセリは、マーダーラビットの群れに大剣を振り回して切り裂きながら、キリングアントに向かって突撃をした。

 セセリもワルキューレ達の意図が理解出来たのだろう、一向に減らないマーダーマウスを倒し切るには、穴から出て来るマーダーマウスを止めなくてはいけない。

 アインス、ズィーベン、そしてさらにセセリまでもキリングアントを倒そうと動けば、キリングアント達はその数が見る見ると減って行く。

 そして、穴の警備が緩んだ所をアインスに特攻させる。

 

 アインスは、穴に向かって聖剣ヘバイトスの力を十二分に発揮させて炎を放射させる。

 正直、ここまで大した活躍も出来ずに力を持て余して居た事だろう。

 ここで仕事をしなければ、聖剣の名折れだと言わんばかりの凄まじい火力を持った炎は、穴の中に居たマーダーマウス達を蹂躙する。

 穴の中は全て繋がっていたらしい、それはマーダーマウスの数が多過ぎたので、繋げて渋滞を回避する為の処置だったのかも知れないが、それは今となっては悪手だったと言えるだろう。

 一つの穴から放った炎は全ての穴の出口から吹き荒れている。

 そうして、キリングアントと穴の中に潜むマーダーマウスは絶滅させる事が出来た。

 後は、この大惨事になってしまったラフレシアと、マーダーマウスの残りを討伐するだけだ。

 ちなみにポイズントードは日の目を見る事無く、みんなの攻撃の巻き添いとなり、いつの間にか死んでしまって居た。

 今はラフレシアの苗床として、立派に活躍しているとだけ言っておこう。


 ラフレシアを燃やすのはNGの為に、アインスは三ボスの相手に、蟻女には魔笛ベレトが有効だと思えたので、ズィーベンも三ボスの相手をさせる。

 残りのモンスターを相手するのは、セセリとフィーアになる。


「ご主人様〜!流石にまだまだこの数相手に二人はキツいのね!どうか、あと一人だけでも寄越して欲しいのね!」


 セセリが泣き言を言っているのだが、今回はそれを無視せずに、ドライとズィーベンを交代する事にした。

 蟻女相手に聖槌は相性が悪そうだ、そして、ゼックスを下げる訳には行かない、雷攻撃を先程から防ぎ続けていたのは、魔双剣プルソンのおかげだったのだから。


「入れ替わりにドライを送るわ!それでなんとか倒しきりなさい!ラフレシアの素材は大量に手に入りそうだし、少しぐらい傷つけても良いわよ!だけど素材としての価値は保つ様に!」


「ご主人様の要求はいつも難しいのばっかりなのね!僕だってフラストレーションが溜まったりするのね!」


「あなたのフラストレーションは、遺跡のバリア破壊で解消したでしょ?この結果が今の状況よ!本能のままに行動した結果なの!責任取りなさいよ!」


「うわぁー、口で何言ってもご主人様に勝てないのね!分かったのね!分かったのねーー!目の前のこいつらを倒し続けるのね!その代わり、そいつらはご主人様頑張って倒すのね!」


「任せなさい!こいつらなんてコテンパンにやっつけてやるんだから!」


 私がいつものセセリとの軽口の言い合いをしていたら、ボス猿も会話に参加して来た。


「俺の居ない所で随分楽しそうな会話をしているな!お前たちは、先程から手も足も出ていないと言うのにそんな事をよく言えたもんだな!」


「何言ってるのよ?今までのは、お遊びみたいなものよ!ここからが本番!さぁ覚悟しなさい!」


「こちらのセリフだ!これだけの同胞がやられたのだ、お前達こそ覚悟しろ!」


 私は、今度は本物の私でボス猿に挑む事にした、先程までの幻術とは違い、今度は攻撃をして相手にダメージを与える事が出来る。

 そんな事を知らないボス猿は、今までの幻術の私と戦っていて調子に乗ってしまった様だ。

 その鼻っ柱を減り折ってやろうとボス猿に向かって走り出した。


 ボス猿の攻撃は、ショットガンの様なスタイルで現在、私をターゲットに攻撃をしている。

 私はそれを避ける、ショットガンでの攻撃は距離が遠くなればなる程に、その放たれた弾丸が広範囲に広がり襲って来るので、距離を空けるのは避けるに不利だ。

 その為に、私はボス猿に接近して肩口の斜線を外して避けている。

 だが、接近すればする程に直撃したら、放たれた弾丸を全て受ける事になり、避けなければ一撃で即死だろう。

 それでも、そのリスクよりも距離を空けるリスクの方が高いと思い、接近状態で攻撃を避ける結果になっている。

 

 現在の私の幻術魔法は、ワルキューレを化現させるだけで、他にリソースは割いていない。

 だからこそ、ボス猿だけに集中して戦闘を行える。

 そうすると、私の観察眼がここで役に立つのだ、私の優れた観察眼は、ボス猿が攻撃する瞬間を見逃さない。

 ショットガンスタイルでの攻撃は、その衝撃によりボス猿は一瞬の硬直をする。

 硬直した瞬間に、ありったけの力を使い薙刀でボス猿を攻撃しているが、薄皮一枚を削る程度のダメージしか与えられず、追撃で連撃をかまそうとも、直ぐに次のショットガンでの攻撃が飛んでくる。

 薄皮一枚での斬撃では、ボス猿の動きを止める事が出来ないのだ。

 だが、それでも血を流しているのは事実だ、その薄皮一枚のダメージを大事に戦闘を続けて行くのだった。

 この物語は異世界の話しでありパラレルワールドの話しです。

 名称などの実在の地名、企業名、人名、商品名、団体名などとは関係ありません。

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