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史上最弱と言われる幻術魔法でも私が使えば最強の魔法  作者: 森レモン
ジャングル編

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第57話 群れのボス達

 毎日21:10より投稿します。


 もし読んで頂き、少しでも面白いと思って頂けたなら評価やブックマークして貰えると嬉しいです。

 よろしくお願いします。

 私は壁に登ったゴリアス達を見た。

 相変わらず、ゴリアス達は私に向かって砲撃を繰り返している。

 だが、ゴリアス達は分かって居ないのだ、ワルキューレ達の恐ろしさを、現在ワルキューレ達はゴリアス達の砲撃にやられて、地面に血を流して倒れて死んで居た。

 その為に、ゴリアス達は私とセセリに向かって攻撃を繰り返している。

 セセリは、まぁ攻撃を喰らっているようだが、平気そうなので放って置く。

 ワルキューレ達が死んで居ると、思い込んでいたゴリアス達は当然油断している。

 私はワルキューレ達の姿を消して、壁の上のゴリアス達の背後に回り込ませていた。


 ワルキューレ達は、一斉にゴリアス達に攻撃を仕掛ける。

 その手に持つ聖剣ヘバイトスが、聖槌デメテルが、聖弓イリスが、魔双剣プルソンが、魔笛ベレトが、各々の特性を活かした攻撃を繰り出して、ゴリアス達を葬って行く。

 敵の数も多い、その為にワルキューレ達の攻撃が壁の上に居るゴリアス達全てに、行き届く訳ではないのだが、ゴリアスは突然の背後からの奇襲に慌てふためき、浮き足だって居る。

 壁の上のゴリアス達が、全滅するのも時間の問題だろう。


 壁の上の襲撃により上からの砲撃が止んだ為、私はジャングルタイガーに乗っている、ゴリアス達の掃討をする。

 ジャングルタイガーは、ゴリアスが乗っているからか、普段のスピードよりは遅い。

 だが、それでも素早い事には変わり無く、ジャングルタイガーに追い着ける様なスピードは、私にも出せない。

 ゴリアスは遠距離攻撃に徹しているので、こちらに近付いて来る事も無い為に、私が近付いて攻撃する事が出来ない。

 その為に、私は広範囲遠距離魔法を放った。


「メテオ」


 私がそう唱えると、空から大量の隕石がジャングルタイガーに向かって落ちてくる。

 大量の隕石は、ジャングルタイガーとゴリアスに直撃をした。

 直撃した個体は、隕石の熱とスピードの付いた岩によるダメージで、原型が無くなる程に身体が飛び散り、辺り一面を血の海にして、断末魔と共に大量の死体を作り上げる。

 ジャングルタイガーとゴリアス達は、自分以外の死体を見て浮き足だって居る。

 目の前には、仲間だったと思わしき死体が転がり、自分達以外に生きて居る仲間はもう居なかった。

 そこをセセリが見逃さずに攻撃を繰り出す、セセリは大剣が気に入った様で、ジャングルタイガーとゴリアスに向かって、その大きな大剣を軽々と振り回して切り裂いた。

 浮き足だってしまっている敵を一体一体確実に切り裂いて行く。

 攻撃されてない敵からしたら、何も無い空間でただ武器を振り回して居る様にしか見えないだろう。

 

 私はメテオにより、敵が攻撃されて死んだ死体を幻術により生み出して、自分達以外の仲間が見えない様に幻術で消しているのだ。

 ただ、流石に幻術で敵の死体を作り出したり、幻術に掛けて仲間を見えなくしたりと、使用用途が多く攻撃までする余裕が無かったので、セセリに任せたのだ。

 私の幻術に騙されているジャングルタイガーと、ゴリアスは次々とセセリによって倒されている。

 そうして、敵をそのまま全滅させられると思っていた所で、今度は地中からキリングアントが現れた。

 キリングアントは、どこからか穴を掘り続けて、地中からの入り口を、無理矢理作ってしまった様だった。

 

 キリングアントが作り出した穴は、キリングアントだけが出て来ている訳では無かった。

 ポイズントードや、初めて見るモンスターである、マーダーマウスなどの比較的小さ目のモンスターが穴から侵入して来た。

 そして、なんとその穴からはラフレシアまでもが出て来たのだ。


「セセリ!ラフレシア!ラフレシア!」


「本当なのね!これで手間が省けるのね!」


 突然、目的のモンスターが現れた事で私は喜んでいた。

 あれだけ探して居ても見つからなかったのに、相手から来てくれたのだ、一体どこに隠れて居たのかと言う疑問も残るが、そんな事はどうでも良い事だった。


「さぁ、これが第三波と言う事かしらね、だとしたら対して強く無さそうな奴らばかり寄越したわね。」


「それで、終わりな訳が無いだろう。ここまで良く持ち堪えたと褒めてやりたい所だが、それもここまでだ。」


「え?誰?」


「俺はキャプテンゴリアス!このジャングルの王者だ!」


 突如として現れた、喋るモンスターに驚いてしまった。

 キャプテンゴリアスと名乗ったモンスターは、門の瓦礫の上から声を掛けて来た。

 見た目はゴリアスがそのままデカくなり、赤毛になったモンスターだった。

 喋れる事からも、かなりの知性を持ち今回の戦闘をけしかけた張本人だろう。

 そして、その右側にはジャングルタイガーよりも大きく、牙が異様に発達したサーベルタイガーを思わせるモンスターが居る。

 きっと、あのモンスターがジャングルタイガーの群れのボスなのだろう。

 さらに、左側にはキリングアントのボスと思わしきモンスターも居る。

 このモンスターは、キリングアントと違い羽が生えており、色も白く飛行が可能なモンスターだと言う事は想像出来る。


「あなたが今回私たちを襲った理由は何?あまりにも突然じゃない?」


「長らく、頭痛の種だったモンスターが消えたのでな、それに遺跡の結界まで消えて居るじゃないか、こんな良い場所を、お前達が使うのは勿体無いと思わないか?」


「全く思わないわね、私たちは長居する気がなかったのだから、私達が居なくなったらどうぞ好きに使って下さいと思ったけど、こうやって襲って来たのなら話しは別よ、後悔させて上げるわ。」


 どうやら、ここの場所がご所望の様だが、こうやって襲って来たのだから、話し合いなど意味は無いだろう。

 そして、頭痛の種だったと言うモンスターは、もしかしてアンドローサルクスの事だろうか?あいつを倒した弊害が、こんなところでやって来るとは思わなかった。


 アンドローサルクスに勝てたからと言って、このモンスターはその格下だとは思わない。

 アンドローサルクスが脅威度Aランク程度に収まっているのは、人間が決めたランクだからだ。

 特に人間を襲って来るモンスターでは無く、また襲われても逃げる事は出来る。

 人里に現れたとしても、逃げ出して隠れてしまえば、人間に執着しないアンドローサルクスは、そのまま時間が経てば違う所へと移動をしてしまう。

 その為に、防御性能だけなら相当凄いモンスターではあるのだが、その攻撃が単調で、また広範囲攻撃も出来ない為に、倒そうとしなければ脅威度は低いと言える。

 どんな攻撃だろうが、その透過能力によって攻撃を避けられる為に、相性が悪ければアンドローサルクスは倒せないだろう。

 私自身もアンドローサルクスを倒すまでには至っていなく、倒す為には相当な火力が出る攻撃が複数必要で、冒険者ランクAパーティー推奨と言うのも頷ける。

 むしろ、ブリアン達の能力を見た限りでは、ランクAパーティーでも厳しいとさえ感じた。

 今までに討伐された記録があまり無いのかも知れない。

 討伐しようとならなければ、無理して戦う必要が無いので、アンドローサルクスと戦う事も少なそうだ。

 あんな透過して攻撃して来る奴を倒そうなんて、確かに面倒でやりたいと思わないだろう。

 それに再生能力があるなんて情報は、ギルドでも聞かなかった。

 もしかしたら、ギルドでも把握してなかった能力かも知れない。

 

 そんな倒すのが難しいモンスターが、ジャングルを自由に歩いているのだ。

 なるほど、このジャングルを縄張りにして居るモンスターからしたら頭痛の種だろう。


「それにしても、あなた達はなぜ徒党を組んでいるの?あなたが統率して居る様だけど、この数日で全て傘下に入れたとでも言うの?」


「それは、お前達が新たな脅威になると感じたからだ。お前達が来てからジャングルは荒らされに荒らされている、そこで私がみんなに声を掛けて協力を頼んだ訳よ。」


「何よ?じゃあ、あなたは王者って名乗っただけでこのジャングルで一番強い訳じゃないのね?」


「それは、もちろんまだ一番って決まって無いが、私が一番強いに決まっている!戦って見れば分かるさ!」


「てことは、自称王者って事よね?」


「ふっ、人間の言葉が分かるのは私だけだ!だからこそ、言いたい事が言えるのだから言うだろう!」


「あぁはいはい、まぁ分かったわよ。それじゃあもう良いわ行くわよ!」


 そう言って私は、キャプテンゴリアスに向かって行く。

 この物語は異世界の話しでありパラレルワールドの話しです。

 名称などの実在の地名、企業名、人名、商品名、団体名などとは関係ありません。

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