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史上最弱と言われる幻術魔法でも私が使えば最強の魔法  作者: 森レモン
ジャングル編

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第56話 砲撃部隊

 毎日21:10より投稿します。


 もし読んで頂き、少しでも面白いと思って頂けたなら評価やブックマークして貰えると嬉しいです。

 よろしくお願いします。

 モンスターの群れは、前衛にジャングルタイガー、後衛をゴリアスにして挑んでくる。

 ジャングルタイガーの攻撃を援護する様に、ゴリアス達は砲撃をして来る。

 かなり統率の取れた行動だ、こいつらを率いているモンスターが居るのだろう、そうじゃなければ違う種同士で、こんなに上手く徒党を組む事は出来ないだろう。

 だが統率者の存在は未だ確認は出来ない、それなら仕方ないと目の前のモンスター達を確実に倒して行く事にする。

 ワルキューレ達は、最近は殆どオート行動だ。

 最適な行動を常にして、モンスターに対処している。

 攻撃を当てようにも、幻術に当たる事は無いので、モンスター達はなす術も無く倒されてしまう。

 そのおかげで、私は目の前のモンスターに集中出来る。

 長柄の武器の為に、懐に入られない様に、対峙する相手との距離感を大事にして攻撃している。

 ジャングルタイガーを斬り伏せる、その度にゴリアスの砲撃が飛んで来るがそれを避けている。

 はっきり言って、ゴリアスの攻撃はかなりうざいのだが、ここで、ゴリアスに向かって突っ込んで行くと、一気に囲まれてしまうだろう。

 今は我慢の時だ、ゴリアスを無視して、ジャングルタイガー達を倒すのを優先させる。

 襲いかかるジャングルタイガーを倒しては、ゴリアスの攻撃を避ける。

 時折避けられそうも無い時は、ジャングルタイガーを砲撃の盾に使って凌いでいる。

 その為に、ジャングルタイガーのみが数を減らして行く、そうなったらジャングルタイガーも不満が溜まりそうだが、今のところ不満があるようには見えない、良く調教されているらしい。


 セセリに向かって行く個体も居る、セセリはダークネスドラゴンである為に、敵として対峙した場合は、凄まじい程の恐怖が襲いかかって来る。

 このドラゴンには勝てない、そう思わせる程の存在感があるのだ。

 それは、私が初めて対峙した時を思い出す、私も初めましての時は恐怖を感じた。

 だが、あの時は恐怖を怒りが抑えて戦う事が出来た。

 そして、このモンスター達は、今どの様にして恐怖を抑えて居るのだろうか?セセリの怖さを分からない程に、弱い個体では無いのだ。

 確実に恐怖は感じるはずだった、だが、モンスター達はそんな事は気にしないと言わんばかりに、セセリに向かって行く、セセリも普段自分に向かって来る敵が居ないので嬉しい様だ。

 

 セセリが何の武器を選んだか気にして、見て見ると、どうやら槍を選んだらしい。

 槍なら確かに扱い易いし、セセリの力なら難なく敵を倒せるだろう。

 セセリは槍を持った手を振り上げ、近付いてきた、ジャングルタイガーに向かって叩き込んだ、(セセリ?それは違うのよ槍は突き刺す物なの、私の薙刀と勘違いしているのかしら?)だが、セセリが放った一撃は、間違いを正す事なく敵を葬ってしまった。

 唯一の救いは、セセリも何か違うと思ったのだろう、槍は仕舞い込んで、次に選んだのは大剣だった。

 大剣はその大きさゆえ、扱える者を選ぶ武器だがセセリには関係が無い。

 セセリが手にした大剣は、人間が本当に扱える代物なのかと思わせる程に長く、3メートルは超えているだろう。

 その大きな剣を使って、セセリはジャングルタイガーの群れに向かって水平に振り回した。


「バチーン!!」


 と大きな音を立ててジャングルタイガーが吹っ飛んで行く、そして放たれた一撃は突風となりゴリアス達にまで届き、ゴリアス達の攻撃も一時止んでしまった。

 セセリは剣の腹で敵を攻撃してしまい、あまりの速さに突風まで巻き起こしてしまった様だ。

 結果として、普通に切るよりも効果が高かったので、注意する事も出来なかった。

 ドラゴンと人間を同じ様に扱ってはいけないんだなっと改めて思い、セセリの好きな様にさせようと放置する事にした。

 決して今の一撃を見て、考えるのがめんどくさくなった訳では無い、人間の常識をドラゴンに押し付ける事で、セセリの可能性を潰す事になってしまうと思ったのだ。

 もちろん、放置するのはこの戦闘までで、機会がある時に武器の扱い方も、教えてはあげようと思っている。

 機会があればだが。


 そんな事よりも、セセリのおかげでゴリアスの攻撃が一時止んだので、この機会にゴリアスの数を少し減らそうと思った。

 ゴリアスの数が減れば、弾幕が減る分だけ戦闘が楽になるのだ。

 ゴリアスは現在、門の瓦礫を積み上げその上から砲撃を行っている。

 先程のセセリの攻撃により、瓦礫の向こう側に落ちた奴も居るが、落ちなかった奴らはバランスを崩しただけで、体勢を整え始めていた。

 このまま再度、砲撃が開始される前に私は、疾風迅雷の攻撃を行い、ゴリアス達を倒して行く。

 瓦礫の向こうを見ると、ゴリアス達がまだ体勢が崩れたまま倒れている。

 そんな隙を見逃す私では無かった、もう一度疾風迅雷に動き、ゴリアス達を倒して行く。

 だが、ゴリアス達の数がジャングルタイガーに比べて少ない気がする。

 まだ、どこかで狙撃でもするのかと思っていたら壁の上から砲撃が開始された。


 私達が戦っている間に、ゴリアス達の別動部隊が壁に登っていたらしい。

 ここまで戦術的な行動をして来る敵だ、相手は相当頭が良さそうだ。

 そしてそれだけでは無かった、ジャングルタイガーの背に乗ったゴリアス部隊までもがやって来た。

 高いところからの固定砲台に、変幻自在な動きを可能とする移動砲台、避けるだけでも精一杯だった。

 その上で、敵はまだまだこちらに来る様だ、このまま門の前で迎え撃つか、一度引いてみるかで悩む。

 門の前だったら、壁に登ったゴリアスは私を攻撃するのは難しい位置になる。

 そして橋がある為に、敵を広げさせないと言う利点がある。

 ただ、やはりあの移動砲台がやっかいだ、移動されながら砲撃を繰り返されたら、逃げ場の無い門の前では避けられ無い。

 やはり、ここは一度引くことにした。


 門の瓦礫より前に引いて、最初の位置にやって来た。

 先程、橋の上から少し見たが、敵の規模が分からなかった。

 第二波が来たが、指揮官も見当たらない。

 そうすると、この第二波でも終わりじゃ無いかもしれない。

 ただ、今は目の前の敵を倒す事に集中した方が良さそうだ、敵の数を少しでも減らさないと、対処出来る物も出来なくなってしまう。

 壁の上からは、相変わらずゴリアスがこちらに向かって砲撃を繰り返して居る。

 ただ、壁からここまでには距離があるので、音を聞いてからでも、十分に避ける時間がある。

 ゴリアスの砲撃は威力はあるが、そこまで早く無いので助かる。

 ただ、その攻撃は無色透明で、視認が容易では無い。

 空気砲は、空気を通り過ぎる時に歪んで見える為、それで判断してるが近くまで来ないと気付きずらい。

 特に困るのはやはり、ジャングルタイガーに乗ったゴリアス部隊だ。

 空気砲は歪んで見えるだけなので、何発も撃たれるとその進行方向が分かりずらいのだ。

 目の前に見えた物が、私に向かって来るのか?通り過ぎるのか?それぐらいならまだ判断出来るが、ゴリアス達は先程から、馬鹿みたいに砲撃をしまくっているので、目の前一体の空気が歪んでしまっている。

 これだけあれば、空気砲同士が接触して消滅しそうな物だが、この弾幕の中でもゴリアス達はそうならない様に砲撃して居る様で、空気砲同士が接触する事が無いのだ。

 そして、目の前の空気砲に歪まされた空気は、もうどこに向かって飛んでいるのか分からなくなって来た。

 だが、それでも私は諦めずに砲撃の軌道を読み切り全て避ける。

 頭を使い過ぎたせいか、鼻血まで出て来たがあれに当たれば、鼻血どころでは無い。

 ここは、脳みそにまだまだオーバーワークしてもらわないといけない。

 

 ゴリアス達の攻撃にも慣れて来た事により、今は音で判断している。

 音で判断する事により、目の前の歪みに惑わされる事が無いからだ。

 そして、空気砲は薙刀で切れる事も発見した。

 ここまで、ゴリアス達に一方的に撃たれていたが、そろそろ私達の攻撃のターンでも良いだろう。

 この物語は異世界の話しでありパラレルワールドの話しです。

 名称などの実在の地名、企業名、人名、商品名、団体名などとは関係ありません。

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