第54話 スナック菓子
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翌朝、私達は排水溝の水の上流へと登って行く、冷静に考えたら、ラフレシアも川沿いに居る可能性は高いだろうと言う考えを思い付き、魚の為では無く、ちゃんと探索活動をしてるんですよーと、誰かにアピールをする。
「逆に言わなければ、ラフレシアを探索するつもりで川沿いを探してたって思ったのね。」
セセリには、昨日考えていた食生活改善の為に探索をする事を伝えて無かったので、朝から魚の歌をるんるん気分で歌っていたところで、
「あっそっか!川沿い探索したらラフレシアに遭遇するかも知れないわね、一石二鳥よね、あっ違うのよ?ちゃんとラフレシアを見つける為に、最初から動いてたんだからね?」
とセセリに伝えたところで、あんな事を言われたのだ。
まぁ流石にあんな浮かれ気分で居たら、気付かれるのも無理はないだろう、ちょっとした茶目っけの一幕だ。
そんな事をしていたら湖へと到着した。
私は湖に石を投げ込んでみた、音を聞いた限りは深い気はする。
さて、後は魚がいるかどうかを探す必要があるので、幻術魔法で目を出して湖の中に入って見た。
そして、湖の中には多種多様な魚型のモンスターが居るのを発見出来た。
モンスターだろうが魚は魚、さてどうやって倒そうかと考えたが、考える必要も無かった。
私はゼックスに、雷の魔双剣プルソンを使ってもらう事にする。
ゼックスに、プルソンを湖に入れて貰おうとした時だった、セセリが驚いた声を出す。
「あれは、ユニコーンなのね!こんな所に居るなんてビックリなのね!」
「ユニコーン?未経験者大好きのユニコーンで合ってる?」
「その言い方は棘があるのね、だけど確かにそのユニコーンなのね、ご主人様は未経験で良かったのね?」
「あなたにはデリカシーと言うのは無いの?でも確かにジャンヌは未経験者よ。」
「じゃあユニコーンに好かれるのね、角を触ると良い事があるって、聞いた事があるのね!人間達の間では、神の遣いだと崇めてる人も居たのね。」
「随分と詳しいのね?ドラゴンの世界では、神様が居ると言われてるの?」
「うーん神様はよくわからないのね、でもそんな話しを聞いた事があるから覚えてたのね、だからユニコーンがどんなモンスターなのか、ずっと気になってたのね。」
「あぁそう言うことね、確かに綺麗な毛並みだし、神々しい感じもするわね、そういう風に言う人達が居ても、可笑しくは無いでしょうね。」
「ご主人様呼んでみるのね!ユニコーンは音楽も好きだって言うのね!ご主人様なら呼べると思うのね。」
「まぁ、そこまでゆうなら仕方ないわね。」
私は魔笛ベレトを取り出して音を奏でる、一体どうやって、このエロモンスターが未経験と判断するか分からないが、女性からしたら失礼なモンスターでしかない。
そうやって、女性に対して夢を見るのは勝手だが、そのイメージを勝手に押し付けて欲しくないもんだ、私も前世では人気商売、イメージの押し付けは酷い物だった。
特に私の仕事は、俳優業なので固定観念を押し付けられるのは、営業妨害に等しかったのだ。
演じる役柄がイメージと違うだけで、勝手に批判をしてくる、演じづらいにも程があった。
エロモンスターは、私に対して近づいて来る。
どうやら好意を持って近づいて来る様だ、私に近づき頭を下げて、私の顔に摺り寄せ様として来た。
私は、近づいて来た頭を優しく撫でる様に手を差し出す様にして、ガッシリとホールドした。
私は、そのまま首に対して体重を掛けてへし折った。
ユニコーンは油断していたのだろう、簡単に首がへし折れてしまい、そのまま絶命してしまった。
「セセリ!ほら、あなたが求めていた角よ!好きなだけ触って良いのよ!」
「ななな!!?なんてことするのね!神聖な生き物って言ったのに、そんな騙し討ちみたいなやり方で命を刈り取るなんてバチが当たるのね!」
「あら?神聖とまでは言ってなかったわよ?」
「似たような物なのね!ユニコーンのこの顔を見るのね!すっごく幸せな顔のまま死んでるのね!きっとご主人様に可愛がって貰えると思って、何も分からないまま即死したのね!」
「そんなの油断しているこいつが悪いじゃないの!幸せな顔のまま死んだのなら、幸せな死に方だったって事でしょ?それにあなたは知らないの?馬肉って結構美味しいのよ?」
「そんなの可哀想過ぎるのね!知らぬが仏を体現したかの様に言ってるけど、使い方間違ってるのね!」
「ふーん、そこまであなたがユニコーンの肩を持つのなら別に良いわよ、この馬肉は私が一人で全部食べるから。」
「馬肉ってそんなに美味いのね?」
「まぁ人によるわね、でもモンスターの肉って美味しいでしょ?だから馬型のモンスターなら、普通の馬肉より美味いと思うのよね、それに神聖な生き物を食すのって、背徳感も味わえて禁断な味がしない?」
「禁断の味…、なんだかよだれが出て来てしまうのね、それに殺してしまったのは仕方ないのね!ちゃんと食べなきゃ無駄死になのね。」
「仕方ないわねー、じゃあ、あなたにもちゃんと馬肉を食べさせてあげるわ。」
「めっちゃ楽しみなのね!そしたら早く帰るのね!」
「帰るのは早いわよ、それに魚もまだ入手してないの、魚を手に入れるまでは帰るつもりは無いわ。」
「そういえば、そうだったのね、魚も楽しみになって来たのね!」
セセリの思考が食事に向いてくれたようだ。
ユニコーンはセセリの蔵に仕舞ってもらい、引き続き魚モンスターの討伐を行う。
私は、再度ゼックスに雷の魔双剣プルソンを湖に入れて貰う。
プルソンが雷を発生させて、湖の中に電気が流れる、湖がバチバチと音を立てている。
これが創作物なら魚が痺れて水面に浮かんでくるはずだが…、水面から水が弾け飛んだと思った瞬間には、猛スピードの魚が私の顔スレスレを飛んで行った。
飛んで行った魚は木に突き刺さって居る。
だが、飛んでくる魚は一匹では無い、次々と猛スピードで魚が飛んで来る。
魚は反り返った剣が六本、頭から身体に沿う様に生えている。
そして、頭からはもう一本、角の様に生えている剣がある。
その角の様な剣が、木に突き刺さっているのだ。
このモンスターはギルドで聞いていたソードフィッシュだ、正面の敵にはその角の様な剣で突き刺し、側面の敵には六本の剣で斬り付ける。
生えている剣は、動かす事も出来るようで、剣を上手く使って、木から抜け出して弧を描く様にして、飛んで湖に戻って行く。
どうやら、プルソンの攻撃によってソードフィッシュを怒らせてしまったらしく、私達を完全に敵だと認識して、水面から攻撃を繰り返してくる。
水面から飛び出すまでは、姿が確認出来ず、飛び出してから、猛スピードの攻撃を避ける必要があるので避けづらい、しかも大量のソードフィッシュがこちらに向かって来ているので、私が気配を消した所で流れ弾が当たる可能性があった。
それならと思い、私は避ける事に専念して囮役を買って出る。
木に突き刺さって居るソードフィッシュは、抜け出すまでに少し時間が掛かって居る。
そこをワルキューレ達に仕留めて貰う。
飛んで来るソードフィッシュは、その生えている剣により攻撃する隙が無い為に、動きが止まって居る所を攻撃する必要があるのだ。
そうして、ソードフィッシュ達の攻撃はその数を徐々に減らして行き、全て倒し斬る事に成功した。
「この剣て何で出来てるのかしら?生えてるって事は食べれる?」
「僕が食べて見るのね!」
バリボリバリボリ。
豪快な音を立てて、セセリが食べている。
スナック菓子感覚なんだろうか。
「これ結構美味しいのね、塩味が効いててちょっと癖になりそうなのね。」
そうセセリが言うから私も食べて見る。
ガキーンと音がして、私の歯が欠けそうだった。
明らかに食べる物では無い、セセリが美味しそうに音を立てて食べてるから、美味しそうに見えてしまったが、これは人間が食べる物では無いだろう。
「あなたに騙されたわ、これはあなたが好きなだけ食べなさい。」
「僕は騙してないのね!でも貰えるなら僕が全部食べるのね。」
そう言って、セセリは美味しそうに食べている。
私は、ソードフィッシュから剣だけを剥ぎ取り、別々にセセリの蔵に仕舞って貰う。
あの音を聞いていると、美味しそうに感じてしまうから不思議だ。
この物語は異世界の話しでありパラレルワールドの話しです。
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