第48話 新しい武器を
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私は、セセリ衛門にお願いして、新しい剣を蔵から探す事にした。
「そのセセリ衛門てなんなのね?」
「あなたが知る必要はないわ。」
この話しを追求されて良い事なんて無いのだから、話しを流すスキルを身につけて貰いたい。
「正直、使い勝手は自分の技量でどうにかするとしても、丈夫なのが欲しいわねー。」
「それならこのハンマーなんてどうなのね?頑丈そうなのね?」
「嫌よ!そんな無骨なの、私に合わないじゃない、あっでも、そのアンバランス差が逆に、私を引き立たせるかも知れないわね、ちょっと貸してみて。」
そう言って私はハンマーを試す事にした、セセリが所持していたハンマーは、打撃部分が巨大でかなりの重量で、剣の様に構え様とも、その巨大さゆえに維持が難しく、先端が地面へとついてしまう。
この重さでは、縦に振る事などは到底出来そうも無いので、ハンマー投げの様に、横から回転を利用して徐々に高くしていく、遠心力を利用して回転した力が、先端に集中する様にして攻撃を繰り出せば、その破壊力は計り知れない。
私はそれを舞うかの様に、流用にハンマーを使いこなす、このハンマーがあればこのジャングルの敵は一掃、
「出来る訳ねぇだろうがボケー!」
「うわっあぶないのね!?なんて事するのね!?後ちょっとで当たってるとこだったのね!」
「クソ重過ぎるのよそのハンマーは、回転すればする程、手からハンマーが離れない様にするのに必死だったわ。」
「あぁ、それで手からすっぽ抜けてしまったのね?」
「いえ?ちゃんとあなたを狙って手放したわよ?」
「なんでなのね!?このハンマーが飛んでった方向を見るのね、あんなにでっかい木が2、3本折れてしまって、ようやく止まってるのね!僕に当たったら痛いなんて事じゃ済まないのね!」
「だって、死ぬほどじゃないでしょ?ハンマーが実際に使えるか試しただけよ、この距離で避けられるようじゃあ、実戦で使うのは難しいわね、あんなクルクルしてる時に、接近してくれるお人好し居ないもの。」
「ご主人様の僕の扱い方はおかしいのね!非人道的な扱いを改善して貰いたいのね!」
「何を言ってるの?人間ってこうやって扱われるのよ?」
「えっそうなのね?人間てそんな大変なのね?」
「そうよ、それを乗り越えて初めて一人前になるのよ、私はそれを知って欲しいから、辛い気持ちを飲み込んであなたに接してるのよ。」
「そうだったのね!ご主人様を疑ってしまってたのね!」
「良いのよ、さぁ探索を進めましょう、あなたが好きな木の実も探してあげるわ。」
「やったーなのね、ご主人様に着いていくのね!」
ちょろ〜っと言いそうになったが、これでセセリとの仲も継続だ。
さぁ探索を続けよう、
「って、違うわよバカー!」
「イタッ!?痛いのね?なんなのね?急に頭を叩くなんて?」
「ふっ、これがツッコミってやつよ、覚えておきなさい、今のは、あなたがボケたから頭を叩かれたのよ。」
「僕はボケたつもりなんてないのね。」
「ボケには養殖と天然があるの、今のは天然ね、天然はボケた事に気づいてないのよ、だからあなたが頭を叩かれた時は、自分でも気づかずにボケてった事なのよ、お分かり?」
「うーん人間て難しいのね、これから勉強して行くのね。」
「えぇ期待してるわ、じゃあ、早速武器を選ぶわよ。」
「そうだったのね!良い武器を探すのね!そう言えば、この前使えないって言ってた剣はまだ使えそうもないのね?」
そう言いながらセセリは、この前の剣を渡して来た。
この剣は、私がセセリに初めて渡された時にまだ、私の技量やレベルでは使えないと思った物だ。
「まだダメね、全然使える気がしないわ。」
「うーん、それじゃあ仕方ないのね、こっちの武器はどうなのね?僕のお気に入りの武器なのね、この武器もその剣と同じ大陸で見つけた物なのね。」
そう言って渡して来た武器は、日本で知られる薙刀だった。
槍の様に長くも先端は刀の様な形で、私が居た時代では、主に女性が使用する事の方が多い武器だった。
私もこの武器は使った事があったので、この武器なら戦いやすいだろう。
「良い武器があるじゃない、この武器を使わせて貰うわ。ありがとうねセセリ。」
「ご主人様の役に立って光栄なのね。」
そうして、ようやく探索活動に戻ることにした。
現在、ジャングルの中はそこら中でモンスターが殺気だって居る。
歩けば直ぐにモンスターと遭遇して戦う羽目になった。
今回はポイズントードだ、その毒々しい見た目からも毒を持っているのは容易に想像が出来る。
その攻撃方法は長い舌を使っての攻撃で、相手を巻き取ろうとするか、その舌での打撃攻撃をして来るが、一番危ないのは毒の水球を飛ばしての攻撃になる。
毒の水球は直径1メートル程とデカく、口から飛ばしての射撃攻撃になり、放物線を描く様にして飛んでくる。
地面に落ちると毒が周囲に弾け飛び、地面に毒の沼が出来てしまう。
その沼からは煙が出て草木が枯れてしまっている事からも脅威は高そうだ。
夜戦での混戦では、戦闘中にキリングアントに当たり、もがき苦しむ姿を見ているので、当たるのは避けた方が良いだろう。
だが、そんな敵でもブロードソードより攻撃範囲が広がった薙刀に掛かれば、倒すのは容易で、舌で攻撃をして来ても、そのまま舌を切り落としてしまう程に切れ味も鋭い。
日本刀と同じような玉鋼で作られているのだろうか?この国で作られるどの金属とも違うのだけは分かる。
私も薙刀の練習はした事があるのだが、使っている物は竹刀に近い物で、競技用で使用される薙刀だ。
映画の撮影では本物に似た物を使った事はあるが、本物を映画撮影で使う訳は無いので、実は今回初めて本物の薙刀を使ったことになる。
だが、重さは体感した事もあり、そういう練習もしていたので、思ったより初めて使っても使えてしまった。
まだ技術的に完璧には程遠いが、ジャングルに居る間はこの武器を使っても良いと思っている。
街に帰ったらミスリルの剣を買うつもりだ、薙刀ではジャンヌの姿に合わない、西洋の鎧に薙刀じゃあ、ミスマッチに感じたからだ。
ちなみに鎧もまだ購入していないので、鎧も必要だ。
ミスリルの剣と防具で、セットが一番ジャンヌに似合っているのだ。
なので薙刀は、街に帰ったら封印する事になる。
本当は、セセリが良い鎧を持ってないか期待もしていたのだが、着れない鎧なんて興味が無かったらしく、一つも蔵には入っていない。
じゃあ武器は使えるのか!?と聞いたら、武器はキラキラしてて綺麗だから気に入ったと言っていた。
強い武器よりも、装飾の付いた見せかけの武器に惹かれるみたいだ。
探索を続けていると、鼻耳が水場を発見した様だ。
水の匂いと水の流れる音を聞きつけたが、音は小さかったので、小川を発見したのだろう。
私たちは、そこに向かって歩いていった。
そして、発見したのは小川と言えば小川なのかも知れないが、それよりも目を引く物が目の前にはあった。
ジャングルと言う、木々に覆われた場所でそれは違和感を感じられずには居られなかった。
確実に人の手が入っている遺跡を発見したのだ。
遺跡の周りに水が流れていたから、それを小川だと勘違いしたのだ。
ただ、水が流れている事には変わらないので、水場を発見出来た事には変わりないだろう。
遺跡を流れる川は防衛の為か、生活の為か、もしくはその両方か、まぁ両方の可能性が高そうだ。
遺跡は水に囲まれた状態で、入り口は橋がある所一つだけの様だ。
水が流れている所には高い壁があり、橋以外からの侵入は困難だと言える。
そして今、私が気になっているのは、この遺跡に誰か住んでいないかどうかだ。
こんなジャングルの中に遺跡があり、そこに住居等があれば、モンスターでもそれを利用しても、可笑しくないだろう。
それを調べる為にもこの遺跡を調べる必要があった。
それは、この遺跡周りの水を使うかどうかにも関わって来る重要な問題だ。
この物語は異世界の話しでありパラレルワールドの話しです。
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