第40話 魅惑の風圧
毎日21:10より投稿します。
もし読んで頂き、少しでも面白いと思って頂けたなら評価やブックマークして貰えると嬉しいです。
よろしくお願いします。
髭娘三人衆とのイベントも無事こなした私は、真新しいクエストのないボードを確認して、北の森にまた出掛ける。
買ったばかりのリヤカーを引き取り、北の森に向かって歩き出した。
しばらく歩き、周囲に人が居ないのを確認してセセリに出て来てもらい、馬の様に扱い、一気に北の森を目指す。
今回は、北の森で、リンクルに教えて貰った薬草や、ハーブなど、化粧品に必要な素材を取りに行く為である。
北の森に着いた私は、幻術魔法を使用し、大量の目を空中に作り出す。
絶対に目じゃないといけない訳では無いのだが、目の方がイメージが付きやすく、今から行う事を上手く成功させる為に、そうした方が良いと思ったからだ。
大量の目を至る所に飛ばして行く、目は木をかき分けて四方八方に飛んで行った。
そして私はそれを大量の監視カメラでも見るかのように、目の前のモニターに映し出した。
一つの目に対して一つのモニターに映像が映り、それを元に目を操作している。
今、私が行っている事は、幻術で作り出したモニターに、幻術の目を通して、幻術を映し出したのだ。
これにより、その場でどこに目的の素材があるかを確認する事が出来るのだ。
私は、昨日、髭娘三人衆に対して意地悪をしただけでは無かった。
遠隔で操作出来るかを試したのもあるし、幻術の有効範囲も知りたかった。
有効範囲は厳密に言えば、限界がまだ分からないが、北の森から街までの距離でも、余裕があるだけ十分だろう。
そして、幻術の効果も今のところ切れる様子も無いので、良い実験になったと言える。
幻術魔法は出した時や操作した時などに魔力を使っている感覚はあるが、一度出しただけのものは、消費をしている気がしない、ゼロでは無いとは思うが極少量だろう。
幻術で出した目は、目的の素材を見つけるとその場に留まり、私との間を光の線で結び、どこに迎えば良いかを分かりやすくする。
目同士でも光の線で結んであり、距離の違いで色も変えているので、次に何処へ迎えば良いか分かりやすくしてある。
もちろんこれらの光や目は、私とセセリだけが見えるようにしてある。
それを体積を小さくしたセセリに、回収してもらいに行ってもらう。
これが今私が思い付く、最も効率的な素材回収方法だ。
素材回収は順調に進み、北の森に着いてからすぐに終わってしまったので、このまま次は山岳地帯に向かう事にした。
北の森にある素材は、ほとんど回収し終わったと思うので、しばらく行かなくても大丈夫だろう。
素材を探している時に、冒険者パーティーのブリアンが、昨日私達が戦っていた場所の方へ向かっているのを見つけた。
このまま行けば戦闘の跡が見つかる可能性が高いので、そうしたら流石に北の森はしばらく、進入禁止エリアになっちゃいそうだ。
一応、目を一つ残してブリアンの動向を確認して置くことにした。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「あぁ、もうこんだけ探しても見つからないんじゃもう、どっか言っちまって居ないんじゃないか?」
気怠げにそう言ったのは、このパーティーのリーダーであるピリタスであった。
元々、やる気が無かったクエストだったので、最近は不満が少しずつ溜まり始めていた。
「そうは言うがなぁ、昨日の音聞いただろ?あれは何か異変があったとしか思えなかっただろう。」
このパーティーのまとも担当であるバルカンが、ピリタスの意見を否定する。
昨日、ブリアンは順調に探索をしていたのだが、森の奥の方で、突然バカでかい音が聞こえたと思ったら、一斉に大量のモンスターが逃げ出し初めていた、私達はそのモンスターの相手をしたのだが、多勢に無勢であわや全滅となりそうだった。
モンスター達の目的が、その場からの逃走だったので、なんとか、やり過ごせた感じだった。
「でもよー、もし見つけてどうすんだよ?オラなんだか怖くなっちまったよ、こんな危険なクエスト適当に報告してよー、とっとと、とんずらしちまった方がよくないかなぁ?」
昨日の事があってからは、弱腰になってしまったのは、このパーティーのお笑い担当である、アブサだ。
アブサがムードメーカー的な役割もある為に、パーティーの雰囲気は今、決して良いとは言えなかった。
「その報告の為にも、昨日の音の正体を知らなきゃならないのよ、あれだけの音よ?何か痕跡が残ってるはずだから、それを探さずにって訳にはいかないのよ。」
そしてこのパーティーの紅一点であり、癒し担当でもある私がロンリコだ。
もし私の事をロ○コンなんて呼ぶ奴が居たら、許さないのでよろしく。
私はやる気の無いパーティーに喝を入れた、このパーティーは直ぐにふざけ出すので、ツッコミ役を担う事もある。
しばらく探索を進めていると、ピリタスとアブサが何やらコソコソと話し出した。
この二人は碌でも無い事しかしないので、今は大人しくして欲しいとは思うが、チームの雰囲気も暗くなっているので、放置しておく。
「なぁピリタスの旦那ぁ、オラもうオッ○イが恋しいだよ、オッ○イさえ堪能出来たら元気が出るのに、それに姐御の見ると逆に元気も無くなるだよ。」
「まぁアブサ、その気持ちも分かるけどよ、ロンリコだってなぁ、実は役立つんだぜ?あいつの価値は見た目じゃねーんだ、元気ねー見たいだから特別に教えてやるよ、俺もいつもお世話になってたんだよな、実は。」
ピリタスはそう言って、ロンリコに声を掛ける。
「おおぃ!ロンリコ!いつもお願いしてるのやってくれよ!こう俺の手のひらに風を強く当ててくれ!」
そう言うとピリタスは、右の手のひらをロンリコに向かって見せる。
「もう、仕方ないわねー、これが本当にマッサージになるの??」
声を出しながらも、風魔法をピリタスの手のひらに向かって放った。
風の圧力でピリタスの手のひらを刺激する。
「あぁこれが最高なんだよ!いやぁこれがあれば何度でも俺は頑張れるぜ。ロンリコ!こっちの手も同じ様に頼むわ!」
ピリタスの表情が徐々に恍惚の表情へと変わってきていると、アブサがピリタスに声を掛ける。
「ピリタスの旦那ぁ〜!?オラ、別に手のひらなんて凝ってないだよ?そんなのオラ必要無いだよー。」
「良いから騙されたと思ってやってみろって!ほら、俺と同じ様にやってみな。」
「うー分かったよー、ロンリコの姐御〜オラにも頼むだよ!」
「分かったわよ!あんた達は本当にめんどくさい奴らね。」
そう言うと、ロンリコは二人の手のひらに向かって同じ様に風を吹かせる。
「全く、こんなの何が気持ち良いんだよー、全然マッサージなんて…、ん?これは…、もしかしてだけど、旦那??」
「気づいたか、そうだ、こうやって風を感じるとな、まるでオッ○イを触ってるかの様に感じんだよ!それにな、この風を強くして貰ったらサイズアップも可能って寸法よ。」
「オラ旦那に一生着いていくだよ!ロンリコの姐御もっと大きな、じゃなくて風を強くしてくれ!」
ロンリコは言われた通りに風を強くした、二人の恍惚な表情はやがて、ニヤニヤと下卑た表情へと変わって行く。
「あぁ最高だよ!オラこんな大きなオッ○イ触った事ないだよ!すげぇよ!すげぇよ旦那!」
「おいバカ!声が大きい!そんな声出したら、」
「オッ○イが何だって??あんた達一体、私に何をさせてたの?」
「やべぇー!聞こえちまってた!?違うんだロンリコ、俺達は決してやましい気持ちで魔法を使って貰った分じゃないんだ!…がっ!??」
「五月蝿いわねー、少し黙ってなさい。」
ロンリコは、ピリタスの喉を貫手で突き黙らせる。
「さぁアブサ?私の魔法で何をしてたか言いなさい??」
「何にも…何にもしてないんだな!!」
ザシュッ!
「だ、旦那ぁ〜〜!」
「頚動脈を切ったわ、このまま放置してたらこいつ死ぬわよ」
「なんて事するんだよ!オラ達は仲間じゃないかよー!」
「仲間なら、そんな見え見えの嘘付くはずないわ、さぁ本音を言いなさい。」
「オッ○イが触りたくて、姐御の風魔法の風圧を利用しました。」
ザシュッ!
「お前らなぁ、クエスト中にクエストと関係ない事で死にかけてんじゃねぇよ!おらよ、この布首に強く当てとけ、はぁ、回復させる俺の身にもなれよなー。」
「なに?私が悪いの??」
「いや、何でもねぇからその殺意しまってくれ。」
◇◆◇◆◇◆◇◆
この物語は異世界の話しでありパラレルワールドの話しです。
名称などの実在の地名、企業名、人名、商品名、団体名などとは関係ありません。




