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史上最弱と言われる幻術魔法でも私が使えば最強の魔法  作者: 森レモン
冒険者編

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24/27

第23話 全然問題はないんです

 毎日21:10より投稿します。


 もし読んで頂き、少しでも面白いと思って頂けたなら評価やブックマークして貰えると嬉しいです。

 よろしくお願いします。

 ゴブリンがとても恐ろしい存在という事を思い出せたので、私は調査がてらゴブリンの巣を探索する事にした。

 このエリアのゴブリンがどれほどの規模か気になったのと、異世界物の話しではこういう時に勝手にフラグが立ったりするのを思い出して、それならフラグを折る必要があると思ったからだ。


 今の私は、自前の技術で気配を消す事は出来るのだが、それにも限界はある。

 ゴブリンの目の前に姿を見せたら流石に気付かれてしまう。

 ただ私には前の世界には無い技術があった。

 そう幻術魔法と言う技術だ。

 幻術魔法は五感に作用する魔法で、自分に再現出来る技術があれば本物そっくりに感じさせる事が出来る。

 例えば目の前に食べ物があるとする。

 仮にショートケーキだとしよう。

 それは視覚でショートケーキと分かり、匂いを嗅げば、甘い匂いが感じられ、口に入れたら甘い味が口に広がり、噛めばスポンジの感触と音も感じられる。

 それは本物がそこにあるから五感で感じられる事が出来るのだが、それをイメージだけで、ショートケーキを再現する為にはやはり技術が必要だ。


 そして私がやっている事は、目の前のゴブリンに私が居ない風景を見させて、匂いや音も聞こえないように周囲と同じ匂いと音を感じさせている。

 そして今は、ゴブリンに試しに触っているがゴブリンはそれを感じない、何にも触られていないように感じさせている。

 こうやって私が居ないように幻術魔法で再現している。

 そのおかげで私はゴブリンの巣に難なく侵入が出来ている。


 ゴブリンの巣は、ありとあらゆる種が混ざった様なゴブリンなどは存在しなく、ゴブリンキングも当然居なかった。

 そうそう現れる存在では無いとは聞いていたが、それがさらにフラグを立たせる条件にも感じて居たのだが、現実は現実のままだった。

 少し、どれだけすごい規模になっているか、見て見たかったので残念だった。

 だが、オークのメスの捕獲には成功しているらしく、オークの遺伝子を取り込んで、少し大きいゴブリンは見かけた。

 オークのメスは巣の奥に居たのだが、そこでゴブリン達と気持ち悪い行為をしていた。

 私は間引きの為と見るに耐えない行為だった為、そこに居たゴブリンとオークの首と胴を離してあげた。

 他には特に収穫は無かったので、あまり発展していないゴブリンの巣を、少し間引き目的で数を減らしておいたが、ゴブリンだけを間引きしたらこのエリアの勢力図が変わるかも知れないと思い、オークも間引きする事にする。

 

 オークはゴブリンと違い、その肉は食用として重用されている。

 オークをそのまま納品したら解体費用を取られるらしいのだが、それなりの金額で引き取って貰える。

 だが、単独で動いている私にはオークを持ち運ぶのは難しく、今日はゴブリンを討伐するのが目的なので諦める事にした。

 少し解体して肉をバファに渡して料理をお願いしようとも思っていたが、ブロードソードで解体は難しく、解体用のナイフなどが必要だと感じた。

 解体に失敗した肉は、見た目が悪いので昼に焼いて食べたのだが、結構美味しかった。

 見た目通り豚肉の味で、調理した時に味付けも何もしてないのだが、肉本来の甘味を感じたので調理したらもっと美味しそうだ。

 私は豚肉と言ったら焼くより煮るほうが好きなので、是非、煮物料理をバファにお願いしようと思う。

 その為には持ち帰らないといけないのだが、みんなはどうしているのだろうか、オークはそもそも討伐ランクで言うとDランクになる。

 Eランクのジャンヌでは倒した事が無かったので、どうすれば良いか分からなかった。


 間引きの為に倒したオークの素材が勿体ないと感じながらも、今日のところは街に帰る事にした。

 今日は結構なモンスターを倒したので、レベルもそれなりに上がっている実感がある。

 途中から、ブロードソードも軽く感じて、自分の動きも速くなった気がしたので最初は、身体の調子が絶好調だなと思ってたが、あぁこの世界ではレベルが存在してた事を思い出し、これがレベルアップした事により、ステータスが上がったと言う事かと感じた。

 最初は絶好調という感覚が、戦い続けていると絶好調よりもさらに動きが良くなってしまったので、流石におかしいと思ってレベルアップしたと言う結論に至った。

 その感覚でいったら今日一日で5レベルぐらいは変化を感じた。

 ジャンヌの元々のレベルがいくつだったか分からないが、それ程高くなかったとは思う。

 ゴブリンやコボルトの相手をしている程度だったので、そんなにレベルは上がっていないだろう。

 今日はオークを倒してからレベルがどんどん上がるようになったと思うので、そう感じたのだ。

 レベルやステータスを見る為には、専門の魔法の才能を持っている人に見てもらわないと確認出来ない。

 だが、レベルやステータスを見れたところで、何か変わるのだろうかとも思ってしまう。

 そういった数値化は管理する側の人間がやりたいだけで、実戦ではあまり役に立たない気がするのだ。

 ゲームみたいに常に自分のステータスが確認出来るなら色々と参考に出来そうだが、常に確認出来ないなら金払ってまでやる事では無いと思っている。

 まぁモンスターのステータスも私には分からないし参考にはやはりならない。

 ただ冒険者の中には活用している者は結構居る。

 それは努力した結果を見てもらいたいから、自慢しようとする者もいれば、パーティー参加時に提示を要求したり、逆にパーティー募集の為に開示したりとそれなりに、必要らしい。

 私は、今のところ誰かとパーティー組む気も無ければ、自慢する気も無いのでこのままで良いと思っている。

 むしろステータス確認をして、相手に知られる機会があればそれだけ危険を伴うので、必要に迫られる事が無ければしないつもりだ。


 街に着いて今日もギルドの受付に並んでいる。

 昨日出会った、Aランクパーティーのブリアンも今日は居ないようだ。

 昨日絡まれた教訓を生かして、今日は目に幻術魔法を施して、ジロジロと人を見ていると思われない様に、人と目を合わせない様にして幻術の目を出して、実際の目とは違う様にして見ている。

 そのおかげで実際の目がいくらキョロキョロと周りを見ても問題無く、見ていたのがばれる事も無い。

 そしてもちろんそのおかげで、問題なんて起こるわけもなくそのまま受け付け嬢に呼ばれた。

 

「今日はゴブリンの討伐を行って来ました。こちらが証明部位になるので確認をお願いします。」


 そう言って私は受け付け嬢の前に、ゴブリンの耳が大量に入った袋を差し出す。


「え〜と、これは!?一人で狩ったんですか??」


「そうです、おそらくは50体以上は倒したと思うんですが…。」


 そう言われた受け付け嬢は、耳を数えに行ったのだろう。

 奥へと入って行ってしまった。

 少し驚かれたのだが、50体はやはり多かったのだろうか?でも探せば結構居たし、倒すのも簡単だったので、それ程難しい数字では無いと思うのだが。

 しばらくすると受け付け嬢が戻ってくると、根掘り葉掘りと聞いて来た。


「こちらは、山岳地帯のゴブリンとお見受けしますが、どの辺りで狩ったのでしょうか?」


「えーと色々な箇所に居るのを、発見しては狩っていました。山岳地帯のゴブリンだなんて分かるんですか?」


「ゴブリンはその繁殖能力の高さもありますが、世代交代もすぐに起きます。そして元々持っている擬態能力が発達して、その生息エリアによっては色が変化します。山岳地帯なら黄土色、森林エリアなら緑色になったりします。この辺りでは黄土色となるのは山岳地帯に居るゴブリンになるので確信を持って聞きました。」


「そう言う事でしたか、それで…今回は何か問題があるのですか?」


「失礼ですが、ジャンヌさんはEランクの為、オークを討伐した事は無いかと思いますが、山岳地帯ではオークとの境界線でしかゴブリンは多く居ません。街から近い所で、これ程のゴブリンが出ていたら、大きな巣が出来ている可能性がありますので調査が必要になります。」


 どうやら、山岳地帯に居るオークとの境界線まで私が行っていたと思っていなかったらしく、問題が発生している可能性があると思われてしまったらしい。

 この物語は異世界の話しでありパラレルワールドの話しです。

 名称などの実在の地名、企業名、人名、商品名、団体名などとは関係ありません。

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