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史上最弱と言われる幻術魔法でも私が使えば最強の魔法  作者: 森レモン
冒険者編

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19/27

第18話 ギルドでのお約束

 毎日21:10より投稿します。


 もし読んで頂き、少しでも面白いと思って頂けたなら評価やブックマークして貰えると嬉しいです。

 よろしくお願いします。


「ジャンヌお姉ちゃんみたいな魔法も使えたりするの?」


「もしかしたら使えるかも知れないわね。」


 そう言いながら、ゴディ神父の言葉を思い出す。

 その言葉を思い出しながら、子供達に砕いて話して見た。


「神様が言ってたんだけど、魔法がこれだけ多種多様な才能を与えられたのは、みんなに協力してもらう為なの。一人で魔法を使用しても限界があるけど、みんなが協力したら魔法の可能性はもっと無限に広がるし、私が今見せた魔法なんて簡単に再現出来るわ。」


 私はまだ子供と言う事もあって、大袈裟に言ってみた。

 ジャンヌの記憶で見た限りだと魔法の才能次第で、ジャンヌがやった魔法ぐらいは再現可能だと思っている。

 私もまだ魔法については初心者だが、子供達はまだこの世界に染まってない。

 私の魔法で触発されても良いし、子供達の柔軟な発想で魔法の可能性を広げて欲しい、と言う気持ちもあって言ってみた。

 そんな魔法の使い方を見たら、私のイマジネーションも刺激され、私の可能性も広がるかも知れない、そんな打算的な気持ちもある。

 ただ、子供達の将来の為にも、この考えを伝えるのは良いと思っている。


「ジャンヌお姉ちゃんは神様の言葉が聞こえるの?」


 そう聞かれて、少し大袈裟に言い過ぎたかもと反省する。

 でも、小さい頃には悪い事したら神様が見てるよ、とか言ってたりと子供に言うことを聞かせるぐらいなら、大人は直ぐに大袈裟に言ったりするのを思い出して、このぐらいは普通かと思い直す。


「そうだよ、だからあなた達が悪い事したら、神様が私に教えてくれるからね?だからちゃんと良い子にしてなきゃダメだよ?悪い事したらお姉ちゃんが直ぐに叱りに来るからね。」


 そう言って笑顔でちょっと怖い雰囲気を出しながら子供達に言い聞かす。

 美人の笑顔は、使い方によってはとても怖く感じるもんだ。

 ちょっと怯えた顔を見せた子供達は、絶対に良い子にしてると言って、青ざめた顔をしてる。

 子供達には元気に、真っ直ぐ育って欲しいと思う。

 孤児院でのクエストはあっという間に、時間と共に終了してしまった。


「ずいぶんと仲良しになられましたね。」


 そう言ってクオン先生は、私に抱きついて離れない子供達を見ていた。


「まぁ先生や…いえ、昔住んでた村で小さい子の面倒を見る事も多かったので。」


 そう言ってクオン先生には言い訳をした。

 ちょっとした役で、保育園の先生役も経験してたので、子供達と居て心が油断してしまったのか、ポロッと言葉を洩らしてしまいそうになる。


「ジャンヌお姉ちゃん!もう帰っちゃうの?また来てくれる?」


「みんなが良い子にしてたらまた来るからね。これでお別れじゃないから大丈夫よ。」


「はい!みんな!それ以上はジャンヌ先生が困るから離れて頂戴!」


 そう言うと子供達は、名残惜しそうに別れを告げて孤児院の中に入って行った。


「ジャンヌさん、今日はありがとうございました。子供達もあんなに笑顔で喜んでいたので、ジャンヌさんに来ていただいて本当に良かったです。」


「いえ、こちらこそ、ただ子供達と遊ぶだけになってしまって、私も子供達と触れ合えて楽しかったので、ありがとうございます。」


「そう言ってもらえると嬉しいです。クエストの完了はゴディ神父が行いますので、帰りに教会に寄っていただいて、そこでクエスト完了をお願いします。」


「分かりました。それではまたの機会によろしくお願いします。」


 そう言って挨拶した私は、ゴディ神父の元に向かった。

 ゴディ神父からは、いろいろと感想を聞かれたしたが素直に楽しかったです、と言うと満足そうにしていた。

 クエスト用紙にサインをしてもらい、私はギルドへと向かった。


 ギルドに着くと、ちょうどクエスト報告をする冒険者で行列が出来ていた。

 この人達がここの冒険者ギルドのメンバー達かぁ、とこれから関わって行くかも知れないと思い、どんな人達だろうと観察を兼ねて見ていた。


「おいおい、ねぇちゃんそんなにジロジロ見てなんだ?オラに興味があるのか?」


 あぁしまったと思った。

 一人だけ、草で出来た腰蓑を付けているだけで、髪はドレッドヘアの体格は良いものの、他には何も装備していないので、冒険者と言うより、どこかのジャングルに居る原住民ですかと思い、荒くれ者が多く、身なりもズボラな冒険者でも、もう少し見れるのだが、この男は流石にやばいだろうと思い、少しジロジロ見てしまったのだ。

 せっかく、異世界お決まりのギルドでの絡まれシーンを回避してたと思ったのに、いつかは絶対に絡まれるのが異世界なのだろうか、どうなんだ?異世界?などと現実逃避しながらも、どうやってこの場を回避しようかと考えていると、


「アブサ〜〜ッ!?なぁ〜に絡んでだお前は〜!お前みたいな奴に話しかけられたら、女の子がビビっちまうだろ!」


「だってバルカンの兄貴よー!なんかこいつオラの事、ジロジロ見てきたんだよ!」


「だ〜か〜ら〜、あんたがそんな格好してたら、初めて見る人は視界に入れたくなくても視界に入っちゃうの!見られたくないなら普通の格好しなさいよ!」


「いやだって、ロンリコの姐御〜、この格好じゃないとオラ落ち着かないんだよー。」


「うるせぇー!!」

 

 ボカッ!!


「痛ってぇー!?ピリタスの旦那いくらなんでも殴らなくたって良いだろう!??」


「おい!俺の事を旦那って呼ぶなっていつも言ってんだろ!俺は結婚もしてなければ、お前の主人でもねーんだぞ!」


「だってピリタスの旦那は、もう見た目が良い歳じゃんかよー!」


「だーかーらー!お前と俺は一歳しか歳が違わねぇーって言ってんだろ!殴んぞてめぇー!!」


 ボコッ!!スカッ!!


「痛ってぇーもう殴ってんじゃねぇかー!髪型崩れんだろ!」


「そんな格好で、髪型気にしてんじゃねぇー!」


 アブサと言う原住民は、先程からピリタスと呼ばれた人にボコスカ殴られている。

 確かにアブサが言う通り、ピリタスは四十代ぐらいに見えるが、アブサも同じぐらいの歳に見えるので旦那と言われても違和感は感じない。


「いやいや、ピリタスもアブサも二十代に見えないし、どっこいどっこいだからね?」


 何?二十代??それであの見た目は、確かに老け込んでいる気がする。

 うーんなんだろう、顔が黒いし、シワやシミも多い気がする。

 髭も生えてるし、もう少し身なりをどうにかして欲しい。

 アブサに関しては言わずもがな。


「ロリ○ンに外見言われたくねぇよ!」

「ロ○コンに外見言われたくいっす!」


 ザクッ!ガシュッ!ズブッ!


「おい!それは洒落にってねー!死ぬ!死ぬ…。」

「姐御すいませんちょっと噛んでしまっただけです許して〜…。」


 ロンリコに対してあの言葉は禁句らしい…。

 見た目は正直、私よりも歳下だろう。

 背も小さいし、だいぶ細い、顔も幼く見えてさっき居た孤児院の子供達に混じってても、分からない自身がある。

 だが言葉の流れから歳下扱いは危ない気がする。 もしかしたらアブサが姐御と言っているのは、ピリタスと違って、言わせてるのかもしれない。

 それよりも、確実に武器を抜いて、そのまま刺してしまってるような…というか、あれで何故まだ元気に発言出来てるかが不思議だ。

 どう考えても、致死量を超えた攻撃を食らっている気がする。


「あぁ〜もう〜仕方ねぇなぁ〜!仕事終わった後によ〜無駄な事させんなよなぁ〜。」


 そう言うと、最初にバルカンと呼ばれてた男は、回復魔法を発動させる。

 白の魔力が見えるとアブサとピリタスを癒している。

 バルカンはこの中では一番まともに見える。

 見た目は重厚な鎧を着込んでいて、体格も大きい。

 だが何故か重厚な鎧とは裏腹に盾はバックラーの様に腕に付けているだけだ。

 あの盾で器用に受け流すのだろうか、でもあれだけの鎧を着込んでいるのだから、ヒーラー兼タンク役でもやってるのかもしれない。

 私に絡み出してから流れるような、コントのような展開だったが、さて無事に事なきを得られるだろうか。

 この物語は異世界の話しでありパラレルワールドの話しです。

 名称などの実在の地名、企業名、人名、商品名、団体名などとは関係ありません。

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