第18話 家族とパーティーの絆
―― 週末の朝、自宅リビング ――
週末の朝、ゆうたがまた俺の部屋に飛び込んできた。
「兄ちゃん! 今日もダンジョン見学に行っていい!?
今度はちゃんと4人みんなの見たい!」
ゆうたの目はキラキラしていて、昨日の事件をすでに忘れたかのように興奮している。
母の恵子さんが心配そうに言った。
「健太、昨日も危なかったのに…本当に大丈夫?」
俺は笑って頷いた。
「大丈夫だよ。お母さん。今日はもっと安全なエリアで、みんなで軽く練習するだけだから」
こうして、ゆうたを連れて再び廃墟ダンジョンへ向かうことになった。
―― 午後、廃墟ダンジョン安全エリア ――
安全エリアに到着すると、4人がすでに待っていた。
花がゆうたを見て手を振った。
「ゆうた君、こんにちは! 今日も来てくれて嬉しいよ」
剛が盾を軽く持ち上げて笑った。
「よし、兄ちゃんの弟! 今日は俺がカッコいいところ見せてやるぜ!」
凛も静かに微笑んで、ゆうたに軽く頭を下げた。
「…ゆうた君、こんにちは。危ないところには絶対に行かないでね」
ゆうたは凛を見て目を輝かせた。
「凛おねえちゃん! 昨日のお光、すげえキレイだった! もっと教えて!」
凛が少し照れくさそうに頷いた。
「…うん。解析の眼のことを、少し教えてあげる」
4人で軽い練習を始めた。
剛が盾を構えてスライムを受け止め、花が流星剣で素早く切り裂く。
凛が癒しの光でサポートし、俺が指揮を入れて全体をまとめる。
ゆうたは安全エリアの柵の後ろから大興奮で叫んでいた。
「兄ちゃんすごい! 花おねえちゃんの剣キレイ! 剛お兄ちゃんの盾カッコいい! 凛おねえちゃんの光また見たい!」
練習の合間に、凛がゆうたのそばにしゃがんで優しく説明した。
「これは解析の眼。敵の弱いところが見えるの。
ゆうた君も、将来強くなったら使えるようになるかもね」
ゆうたが目を丸くして頷いた。
「うん! 凛おねえちゃんみたいになりたい!」
その様子を見て、俺は胸が温かくなった。
―― 小さな事件発生 ――
練習が一段落したとき、突然小さなゲートが安全エリアの端に開いた。
数体のスライムが溢れ出す。
「また!?」
ゆうたが驚いて後ずさる。
でも、今回は4人がすぐに反応した。
俺が声を張った。
「みんな、連携!」
剛が盾を構えて前に出る。
「俺が受け止める!」
花が軽やかステップで横に回り込み、流星剣を放つ。
凛が解析の眼で弱点を共有。
「核部分です!」
俺は指揮の鼓動を発動し、みんなを強化。
スライムがゆうたに近づこうとした瞬間、ゆうたが小さな石を拾って投げた。
「兄ちゃんみたいに!」
その石がスライムに当たり、動きが一瞬止まる。
花が即座に流星剣で仕留め、剛が残りを盾で弾き飛ばした。
凛が癒しの光で全員を回復。
事件はあっという間に解決した。
ゆうたが興奮して叫んだ。
「俺も戦った! 兄ちゃんみたいに!」
俺はゆうたを抱き上げて笑った。
「そうだな。ゆうたも立派に戦ったよ」
―― 事件後、ファミレス ――
事件が収まった後、みんなで近くのファミレスへ移動した。
テーブルを囲み、ゆうたがみんなに抱きついた。
「兄ちゃん大好き! 花おねえちゃん大好き! 剛お兄ちゃん大好き! 凛おねえちゃん大好き!」
みんなが笑顔でゆうたを抱き返した。
剛がゆうたの頭を撫でて言った。
「次は俺がお兄ちゃん役で守ってやるぜ!」
花が優しく言った。
「ゆうた君、今日は一緒に戦えて楽しかったね」
凛が静かに微笑んで、ゆうたに小さな飴を渡した。
「…ゆうた君、今日は頑張ったね」
俺はみんなの顔を見て、心の中で思った。
家族も、パーティーも、俺の大切なものだ。
この絆があれば、どんな試練も乗り越えられる。
―― 夜、自宅リビング ――
家に帰ると、ゆうたが疲れてすぐに寝てしまった。
母の恵子さんが俺に優しく声をかけた。
「健太、今日は本当にありがとう。
ゆうたも、みんなも、健太の大切な人たちね」
俺は頷いた。
「うん。みんながいるから、俺は強くなれる」
夜、部屋でステータス画面を開いた。
【努力の結晶 Lv3.9】
俺は小さく微笑んだ。
家族とパーティーの絆が、俺をさらに強くしてくれる。




