第15話 部内大会決勝! 優勝と学校の注目
―― 決勝戦当日、学校裏のEランク小ダンジョン入口 ――
決勝戦当日、学校裏のEランク小ダンジョン前は、昨日以上の人が集まっていた。
クラスメイトだけでなく、他クラスの生徒や先生までが観客として並び、スマホを構える姿があちこちで見られた。
高橋先生が拡声器を手に、声を張り上げた。
「よし、部内大会決勝戦スタートだ!
対戦カードは探索部 vs 他クラス最強チーム!
剣士・魔法使い・ヒーラーの強力構成だぞ! みんな、応援よろしく!」
観客席のような場所から歓声が上がった。
俺たちはゲート前に並び、互いに顔を見合わせた。
花がみんなの手を握って言った。
「ここまで来たんだ。絶対勝つよ!」
剛が盾を叩いて叫んだ。
「兄貴! 俺が全部受け止める! 優勝してファミレスだぜ!」
凛が静かに頷いた。
「…みんなを信じています。弱点を全部共有します」
俺は胸を張って声を掛けた。
「よし、決勝だ。みんなで勝とう!」
―― 決勝バトル開始 ――
ダンジョン内に入ると、すぐに相手チームが現れた。
剣士2人、魔法使い1人、ヒーラー1人の構成。
相手の魔法使いが範囲攻撃を放ち、炎の波が迫ってくる。
剛が鉄壁の盾を構えて前に出る。
「うおおお! 来いよ!」
盾が炎を弾き、俺たちは後ろに下がる。
凛が解析の眼を起動。
「剣士の弱点は左足関節、魔法使いは詠唱中が隙です。
ヒーラーは後衛にいます」
俺は指揮の鼓動を最大に発動。
「剛、耐えて! 花、魔法使いを狙え! 凛、タイミングを! 俺は援護!」
花が軽やかステップで横に回り込み、流星剣を連発。
青い軌跡が魔法使いの腕をかすめ、詠唱を中断させる。
剛が剣士の攻撃を盾で受け止め、突進の咆哮で相手を押し返す。
凛が癒しの光を剛に降らせ、影の守護で全体にバリアを張る。
相手の剣士が剛に集中攻撃を仕掛ける。
剛のHPが危険域に落ちた。
凛が一瞬手が震えた。
トラウマの残り香がよぎる。
「…あ……」
花が叫んだ。
「凛さん、信じてるよ! みんなで守る!」
その声で凛の目が焦点を取り戻した。
彼女は深呼吸をして、影の守護を最大に展開。
強力なバリアが全員を包み、剛のHPを癒しの光で回復。
俺が叫んだ。
「今がチャンス! みんな、行くぞ!」
花が流星剣を叩き込み、魔法使いを倒す。
剛が盾で剣士を押し返し、凛が影の守護でヒーラーの回復をブロック。
俺は石を投げて援護し、最終指揮で全員の攻撃を強化。
相手チームが降参した。
【経験値獲得】
【レベルが14に上昇しました】
【努力の結晶 Lv3.5に上昇。共有効果1.35倍】
―― 優勝決定後、学校裏 ――
優勝決定の瞬間、クラスメイトが大合唱のように「おめでとうー!」と駆け寄ってきた。
先生が抱きついてきた。
「よくやった! お前ら最高だ!」
クラスメイトの声が飛び交う。
「逆転すげえ!」
「凛ちゃんのバリア神すぎ!」
「剛耐えすぎだろ!」
「花の剣カッコよすぎ!」
「健太の指示完璧!」
「探索部優勝だ!」
「俺も入部したい!」
「次は地域大会だろ!」
「おめでとうコール!」
「ファミレス楽しみすぎる!」
俺たちは汗だくで笑い合い、ハイタッチを繰り返した。
――優勝後の入部希望ラッシュ ――
部室に戻ると、クラスメイト数人が押しかけてきた。
「俺も探索部入りたい!」
「体験入部させてください!」
「盾技教えてください!」
先生が笑って対応した。
「よし、体験入部から始めよう! 剛、盾技を教えろ!」
剛が胸を張った。
「俺の盾技、全部教えるぜ!」
花が明るく誘った。
「みんなで練習しよう! 一緒に強くなろう!」
凛が少し戸惑いつつも微笑んだ。
「…一緒にやったら、もっと強くなれます」
俺はみんなを見て言った。
「みんなで学校を守ろう。歓迎するよ」
学校全体の探索熱が、一気に高まった。
―― ファミレスでの秘密の約束 ――
ファミレスに到着し、先生おごりでテーブルを囲んだ。
デザートをシェアしながら、4人だけで少し離れた席に移った。
花がみんなの手を握って言った。
「これからもずっと一緒に最強を目指そうね」
剛が拳を突き上げた。
「次は地域大会だ! 俺の盾で全国制覇だぜ!」
凛が静かに、でもはっきりと言った。
「…私も、みんなを家族みたいに思えるようになった。
ありがとう」
俺は照れながら答えた。
「みんなのおかげだよ。俺も、みんながいなかったらここまで来れなかった」
花が俺を見て、頰を少し赤らめた。
「ケンタくんがリーダーじゃなかったら、こんなに強くなれなかったよ」
4人で手を重ね、固く握り合った。
これからも、ずっと一緒に。
―― 夜の自宅での家族の反応 ――
家に帰ると、ゆうたが玄関で飛びついてきた。
「兄ちゃん、大会優勝したんだって!? 動画見せて!」
俺はゆうたを抱き上げて笑った。
「ああ、みんなで勝ったよ」
母の恵子さんがキッチンから出てきて、涙目で抱きついた。
「健太、友達と一緒に強くなって…本当によかったわね」
俺は母の背中を軽く叩いた。
「みんながいるから、俺も頑張れるんだ」
ゆうたが目を輝かせて言った。
「兄ちゃん、全国1位目指そう!」
俺は頷いた。
「ああ、みんなと一緒になら、どこまでも行けるよ」
部屋に戻り、ステータス画面を開いた。
【努力の結晶 Lv3.5】
共有効果1.35倍
次は地域大会。
俺たちは、まだ始まったばかりだ。




