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嫌いになっちゃう
「そうかもしれない…」ソナは、少し涙を流しながら答えた。
「偉いね。ちゃんと認めて」
「正直、今の状況も嫌。何で、魔王のお父さんまで、メピタ国の手下にならないといけないの。
竜騎士は姫様の幼なじみで。姫様と釣り合うために、お父さんを殺そうとしてる。
私は、姫様という人は好き。
いや、違う。ハツミが好きなの。もうっ、身分とかなくなってほしい。そうすれば、許せるのに。このままじゃ、私は、姫様を愛したまんま嫌いになっちゃうよ。
だって、姫様と私が言うたんびに、将来ならなきゃいけない魔王という立場が首を絞めて、嫌いになって離れなくちゃいけなくなってしまう」
「まあ、そうなるだろうね、絶対。
だって君は、将来、ハツミ姫を笑顔で嫌いって言う道を歩んでるんだもん」
「そんなことないよ、好きだし」ソナは、びっくりして、思わず終末の剣の発言を否定した。
「いや、なるよ。君は、ホラ吹きだもん」
ソナは、意外な言葉に驚いて「えっ、私がホラ吹き…」信じられない気持ちでいっぱいになった。だって、ホラを吹いていたのは、ハツミ姫のイメージだったのだ。
続く
そんな運命を、歩んではいけない。




