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【06】 海斗が動かない!

 そのころ、市役所の入口に男子高校生ふたりがやって来た。ふたりの手には、それぞれ原付バイクの汚れたナンバープレートが握られていた。税務課では、絵や模様の入った独自のナンバープレートを作り、今ついているナンバープレートと交換することが出来た。


高校生A「さぁ、オリジナルナンバープレートに交換するぞ!」

高校生B「在庫の中から、先着順で番号を選べるからな」

高校生A「急がないと良い番号がなくなるぞ!」

高校生B「税務課ってどこだ?」

高校生A「どこだろうな?」

高校生B「あった! あそこだ」

高校生たちが税務課を指さした。

高校生A「走るぞ!」

高校生B「OK、負けないぞ!」


 高校生ふたりは、税務課へ向かって同時にスタートダッシュし、全速力で走った。税務課の前では、社会科見学の小学生たちが通路をふさぎ、通り道を狭くしていた。そのせいで高校生のひとりが、ジョーブ君の大きな体に勢いよくぶつかった。

「バン!」

 それでも高校生は、税務課奥のカウンター、原動機付自転車窓口(諸税窓口)へと走り続けた。

高校生がぶつかった勢いでジョーブ君は、足に抱きついていた海斗を、まるで蹴るように倒してしまった。

「ゴン!!!」

 海斗の頭は強い力で通路の床に叩き付けられた。その音は、少し離れた住民課まで響いた。だが、足元が見えないジョーブ君は、そのことに気付かなかった。

 向いにある住民課の職員が、その一部始終を見ていた。

住民課職員「あっ!」

麗子「あっ!」

 海斗の頭はこれ以上ないというくらい床に叩きつけられた。海斗は倒れたまま動かない。

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