【05】 マスコット人形がしゃべった!
【05】 マスコット人形がしゃべった!
伊織「税務課のおばさんとおじさんに質問です」
ジョーブ君「ぶーっ!!!」思わず吹き出した。
ジョーブ君「『おばさんとおじさん』かよ」
海斗「あっ、ジョーブ君がしゃべった!」
海斗はジョーブ君に親しみを覚え、ジョーブ君の足に抱きついた。しかし、ジョーブ君にはそれが見えなかった。
由利(笹倉さんの『おばさん』は良いとして、誰が『おじさん』じゃ!)
伊織「おばさんとおじさんは、税金のお仕事をしていて、」
由利(『していて』何?)
麗子(『していて』何よ?)
伊織「何が楽しいのですか?」
ジョーブ君「ぶーっ!!!」また、吹き出した。
海斗が、また、ジョーブ君の足に抱きついた。
麗子が「あなたが答えなさいよ」と、言わんばかりに肩で由利の肩を突っついた。
由利は一瞬考えてから
由利「楽しいことなんかあるわけないよ!」開き直って言った。
グループの小学生たちが、ノートに答えをそのままメモし始めた。
慌てて麗子が
麗子「それは冗談で、みんなの教室にパソコンやエアコンが入ったでしょう。そういうふうに、学校の設備がどんどん良くなるのが楽しみなのよ」
伊織「なんでパソコンやエアコンが税務課なの?」
麗子「みんなが使うパソコンや教室のエアコンを買うお金って、みんなのお父さんやお母さんが支払った税金なのよ。その大切なお金で、学校が良くなると、私たちも税金の仕事をしていて良かったなーと、思うわけ。わかったかな?」
伊織「なんとなく。でも、おばさんの答えは長いから、私は、さっきのおじさんの『楽しいことなんかあるわけないよ』ってノートに書いておくわ」
ジョーブ君「ぶーっ!!!」また、吹き出した。
海斗が、また、ジョーブ君の足に抱きついた。
麗子「ダメよ、ダメ、ダメ」
麗子が大きく手を振り打ち消した。




