【44】 盗聴器探し
それから4日後。
大輔は通販サイトで購入した『盗聴器発見機』を持って、奈美の家へと向かった。
大輔は奈美の家に入ると、『盗聴器発見機』を持って各部屋の隅から隅まで『盗聴器発見機』がないか調べ始めた。奈美も一緒になって部屋の中を動いた。
すべての部屋のコンセントや電気機器を調べたが『盗聴器発見機』は見つからなかった。
大輔「盗聴器は、ありませんね」
奈美「じゃぁ、あの夜中の電話は偶然だったのね」
大輔「ですね」
奈美「なら、良いんだけれど」
大輔「僕もこれで安心しました。良かった」
奈美「本当の間違い電話だったのね」
大輔「多分」
奈美「私も、そろそろ夫のことについて気持ちの整理しようかと思っているの」
大輔「『整理』と言うと?」
奈美「離婚も含めて、踏ん切りをつけようかと、」
大輔「そうですね」
奈美「このことについて、誰に相談したら良いのかしら?」
大輔「それなら、市役所で行っている弁護士による『法律相談』を利用するのが良いですね」
奈美「そんなのがあるの?」
大輔「はい。自分で弁護士に相談したら、結構な支払いが必要ですが、これなら無料です」
奈美「それは助かるわ」
大輔「毎週、火曜だったか、金曜だったか、やってるはずですよ」
奈美「時間は?」
大輔「午後だったと思います。必ず予約が必要なので、明日にでも市役所に電話をして聞いてみたらいい」
奈美「そうね。電話して、仕事が休めそうな日に相談してみるわ」
大輔「はい、そうしてみてください」
奈美「夕食、食べていく?」
大輔「はい!」
この日は、夕食だけ食べて大輔は家に帰った。
その帰る様子を近隣の住人が目にしていた。




