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メアリス、城に入る

 馬車はトコトコと動き数時間程で王都に到着した。


(う〜ん、明らかに人の数が減っているし雰囲気が淀んでいるわ……、たった数ヶ月でこんなになるなんて)


 一見見れば普段と変わらない情景だが私が出ていく前よりも寂れた感じがしていた。


「……これが現在の王都なのです」


「やはり亡霊騒動がきっかけですか」


「えぇ、私達もいずれは出ていく予定で家族は既に領地に戻っています」


 確かにこんな淀んだ空気の場所に住みたくはない。


 この何とも言えない空気感はお城に近づくに連れて重くなっていった。


 城内には裏口から入り私は姿がバレないように深くフードを被り城内に入った。


 城内に入り私は絶句した。


(昼間からこんなに亡霊がウヨウヨしているなんて……!!)


 そう、廊下は亡霊達が彷徨っているのだ。


(視える人がいたら卒倒してしまうかもね)


 私は亡霊達と目を合わさないようにして廊下を歩いた。


 そして、離宮に行く渡り廊下を行き離宮へとやって来た。


「こちらに国王様がいらっしゃいます」


 そう言って使者はノックをして扉を開けた。


 中は豪華な内装で中央にデカいベッドが置いてある。


 そしてそのベッドにいたのは虚ろな目をした国王様だった。


「国王様、貴族会議の権限を使い前聖女であるメアリス様に来ていただきました」


 使者が言うと国王様はこちらを見た。


「御無沙汰しております、お話を聞いてはせ参じ参りました」


 そう言ってお辞儀をするが無反応だ。


「お体を触る事をお許しください」


 そう言って私は国王様の体を触った。


(う〜ん、これは……)


「どうでしょうか、メアリス様」


「間違いなく祟られております。このままだと国王様は命が危うい状態です」


「ど、どうすれば……」


「この離宮全体に結界を張りましょう」


 そう言って私はパチンと指を鳴らした。


 すると一瞬で離宮に結界が貼られた。


「これで暫くは大丈夫だと思います。ただどっちみち住める状態ではありませんので引っ越す事をオススメ致します」


 あくまで一時的な物で結界を貼れば安全という物ではない。


「お、おぉ……、体が少し楽になった……」


 国王様も喋れるようになったみたいだ。


「さて、国王様。私、ちょっと物申したい事がありますのでよろしいですか?」


 私はニッコリ笑った。


 これからお説教タイムの始まりだ。 

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