↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/45

メアリス、国王と話す

「陛下、何故こんな事になってしまったかおわかりですか?」


「そ、それは……お主を追い出してしまったから」


「そうではありません。理由は別の部分にあります」


「別の……?」


「今、城内や王都は亡霊達が彷徨っています。いくら私が聖女でも亡霊達を抑える事は困難です」


「な、何故亡霊達が彷徨っているのだ……、今までは何とも無かったのに」


「それはこの地に関係しているのです。 私はこの国の成り立ちを教えて頂きましたし女神様からも聞いた事があるので知っているんですが……」


 そう、女神様が世間話としてこの国が出来るまでの話をしてくれた事があった。


 よくよく考えてみれば機密情報なんじゃないか、と思う所もあるけど相手は女神様、人の事など関係無しなのだ。


「簡単に言うとこの地は霊が集まりやすいんです。国が出来る前にこの地で大きな戦いがあり多くの血が流されました」


「それは先代より聞いた事があるが……」


「血が流れた、という事はそれだけ人々の恨み辛みも蓄積された、という事です。 実際、初代国王は不慮の死を迎えたらしいですね」


「……確かに自ら首を掻きむしり自害した、と聞いた事がある」


「国が繁栄する事はその陰では泣く者もいる。 王家はその業を抱えて生きているんです。 それを忘れたらどうなるか……」


 ここまで言えば私が言いたい事はわかるだろう。


 つまり、今回の件は全て王家の責任という事だ。


「……」


 国王様は黙っていた。


「ですが今までの王族はわかっていたのでしょう、だからこそ霊達を治める為の組織を作った、それが死霊術師達だったのですが……」


「儂は……追放してしまった。王太子が『死霊術師なんて気味が悪い』という言葉を鵜呑みにしてしまった……」


 やっぱり王太子様が元凶だったみたいだ。


 気づけば国王様は涙を流していた。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。