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メアリス、新しい領主様に会う

 翌日、無縁墓地に豪華な馬車がやって来た。


「なんでしょうか、あの馬車?」


 こんな所に貴族が用がある筈無いのだけど……。


 馬車が止まり中から身なりの良い若い男性が降りてきて私達の前へやって来た。


「私、この地の領主を務める事になったホラン・コーナルドと申します」


 丁寧に私達に頭を下げ挨拶してきた。


「あ、はじめまして……、墓守のメアリスと申します」


「同じく墓守のミーシャと申します」


 私達も慌てて挨拶をした。


「司祭様から話を聞いて1度挨拶をさせて頂こう、と思いまして。 なんでも前領主の悪事を暴いた影の功労者が貴女と聞きまして」


 爽やかスマイルのホラン様はにこやかに私達に話してくれる。


 うん、悪い人では無さそうだ。


 ……ていうか、どっかで見た事あるような気がする。


 私の脳の記憶がグルグルと回り幼い頃の記憶を呼び起こした。


「もしかして……、ホラン様って昔近所に住んでいたクレアン男爵家のホラン君?」


「良かった、覚えていてくれたんだ、久しぶりだねメーちゃん♪」


 そう言って悪戯が成功したような顔で笑った。


「えっ!? ホントにホラン君なのっ!?」


「そうだよ、コルグから話を聞いてもしかして、と思って来たら……」 


 私達は久しぶりの再会を喜んだ。


 彼ホランは私の幼なじみだったのだ。

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