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幕間 王都②

 城内にある騎士団の詰所、ここでも騎士達が異変について話し合っていた。


「魔獣の行動が激しくなっている?」


「えぇ、魔獣の目撃情報が王都近辺で度々報告されています」


「うぅん……、結界はどうなっている?」


「それが……、力が弱まってきているようです」


「……やはり聖女交代が裏目に出たか」


 はぁ~、と上司はため息をついた。


「新しい聖女様はスペンダー公爵の娘ですよね?」


「あぁ、殿下の婚約者だ、社交性はあるんだが聖女としての実力はまだわからない、というか殿下が聖女の仕事をさせたがらない、というのが現実だ」


「何故させたがらないのでしょうか? 結界が弱まれば魔獣の襲撃は必至……、我々騎士団が相手出来るかどうか……」


「殿下は今の状態が普通だと思っているんだよ……、余りにも平和過ぎたんだ」


 この国は元々魔獣に狙われやすい国だったが聖女の力で襲われずに済んできた。


「前聖女様は今は無縁墓地で墓守をしているそうですね」


「あぁ、だが早速仕事をしてくれている、未解決事件を解決に導いてくれたからな」


 そう言って上司は紙の束を部下に見せた。


「これは匿名で書かれているが聖紙で書かれている。聖紙を扱えるのは教会内でも極少数、その中に前聖女様も入っている」


「この情報は前聖女様が書かれた、という事ですか?」


「多分聖女の力を使ったんだろう、あんな扱いをされてもこの国の事を思い全うされている、本当に王族は愚かな選択をしたもんだよ……」


 王族に対する不信感は徐々に高まっていた。


 そして気づいた時は後戻りが出来なくなっていく事になる。 

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