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メアリス、町の教会に行く

「ん〜、久しぶりの町だぁ~」


 私は現在、墓地の近くの町に来ている。


 ミーシャが仕事を覚えたので漸く出歩く事が出来るようになった。


「通り過ぎただけだけど随分と賑やかな町なのね」


 この町の名前はホールズ、と言い王都から離れた所にある。


 賑やかなのは王都への通り道というのもある。


「とりあえず用事を済まさないといけないわね」


 私が町にやって来たのは教会に用があったからだ。


「予算をいただけるのはありがたいけどどれだけ溜まっていたのかしら」


 用事というのは予算の受け取りである。


 実は教会から維持費等予算が出ているのだが私は全く知らなかった。


 だって聖女の時は無料でやっていたんだからお金の事なんて全く考えてなかった。


 教会からの呼び出しの手紙で初めて知ったんだから。


 聖女というのが特別な職だというのが理解できた。


 町の通りを歩き教会を発見し中に入る。


「すいません私無縁墓地の墓守をしているメアリスと申します。司祭様はいらっしゃいますか?」


「司祭様ですね? 少々お待ち下さい」


 シスターに声をかけるとシスターはバタバタと奥に入って行った。


(あの仕草だとまだ入って間もないわね)


 そんな事を考えていたら奥から男性がこちらにやって来た。


「私がホールズ教会の司祭を務めているコルグと申します」


「はじめまして、墓守のメアリスと申します」


「教会本部から話は聞いております、こちら無縁墓地の予算となります。お受け取りください」


「ありがたくいただきます。大切に使わせていただきます」


 コルグ司祭から私は予算が入った袋をいただいた。


「あ、ミーシャは元気にやっていますか?」


「えぇ、順調に仕事を覚えていますが……、司祭様はご存知なんですか?」


「彼女は元々孤児でしてね、この教会で保護していたんですよ。彼女も可哀想な子ですよ、ある意味国の被害者なんですから……」


 国の被害者?


 どういう意味なんだろう?    

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