メアリス、過去を語る
ミーシャが来て数日が経過した。
「やっぱり2人でいると仕事が楽だわ~」
「今までがおかしかったんですよ、メアリス様1人に背負わしていたんですから」
「私も『聖女だから』って期待に答えないといけない、と思っていたのよね~、真面目過ぎたわ~」
こんな感じで気楽に話せる間柄になりました。
流石にまだ深い話は出来ていないけど私は一方的に聖女時代の愚痴とかを喋っている。
打ち解ける為にはまずこっちから解放しないと。
それに愚痴なんて話せる人なんていなかったし。
日々の不満はノートに殴り書きしていたなぁ、結構アレ溜まって何十冊になってた筈。
勿論、こちらに来る時に処分しましたよ、下手したら不敬罪になるかもしれない。
「メアリス様は貴族ですけど余りイメージと違いますね」
「貴族と言ってもピンからキリまであるからね、家は男爵家で貧乏で幼い頃は畑仕事を手伝っていたから」
「自ら畑仕事をしていたんですか」
「そうしないと食べれないから、今は教会からの援助で普通に暮らしていられるけど、後貴族学院に通っていなかった、というのもあるかも」
「学院に通っていなかったんですか?」
「通う前に聖女になっちゃったから勉強は教会の司祭様が教えてくれたわ、マナーとかも」
それが果たして良かったのか悪かったのかはわからないけど私としては特に不満は無い。
だって他の貴族令嬢がどんな感じなのかわからないし。
「なるほど……、メアリス様がなんとなくわかってきました」
ミーシャは小声で呟いていた。
……悪い方に理解してなければ良いな~。




