四話 一週間の軌跡
「マジでずっとこの生活でいいかもしれないな..」
この世界に来てから一週間がたったある日風山は呟いた。
この世界は元の世界と違い働く必要がなく本を読み日課の運動をし美味し飯を食べゆったり過ごすという生活ができるため風山はもはや元の世界へ帰るのを完全に放棄していた。
元の世界ではもはや心配してくれそうなのは数人しかいないことを思い出し本当にこの世界で生きていく覚悟を決めていた。
友人関係も良好で、
アテナには気に入られたのか定期的にお菓子や茶を持ち部屋に来たり
トートは剣術の練習をしたり場内を連れまわされたりしていて
デュークはたまに会いに来てはトートやアテナの事に関して教えてくれる
あとたまに兵士の人も見るようになった。仕事中は話しかけても無視されるけど休憩中だと気さくで話してて楽しいよ。なんか兵士はみんな基本的に城下町にいてたまにこっちも見回るらしい。
相変わらずのザル警備
「マジでこのままでいいな...」
考えれば考えるほどこの世界から帰る利点が見つからない。文句があるとするなら元の世界の話が全然通じないということだけだ。ラーメン食べたい。
なら作るか豚骨ってあんのか?
「★kitchen★行くか」
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ということでやってまいりました!kitchen
料理人の方々は昼が終わった直後でお仕事終わりで休んでおります!
やはりというかなんというか、キッチンは想像の通りな…
白く磨かれた石造りの机が中央にドンと置かれ周りにはコンロ?と思わっれるハンドルのついたテーブルが右側の壁にいくつも並んでおり上を見ると穴が大きく空いている。
そして軽くハンドルをひねってやると想像の数倍炎が出て焦る。
逆回し!逆回し!消えろ!アバダ・ケダブラ!
ふぅ…
匠の粋な建築が軽率な行動で城ごと燃え尽きるところだった。セーフ!
さて入って正面には大きな窓が!そして上を見るとなんか…換気口が5つぐらい?
適当な台に乗ってそっと手を当てると風が出ているのと出ていっている。
入と出が2つと3つ。交互に置いてある感じ。匂い溜まらんようしっかりしてんなぁ…
さて!ラスト!向かって左側!
なんと…うんただの道具置き場。
クッソでっかい寸胴鍋!
大量のオタマや木のヘラ!
よくわからん鉄棒!
大量のボウル!
そしてその隣には扉!
なんとここを開けると…!
材料置き場かな?扉を開けてすぐ左にはなんかの束が!一番上空いてる。
ちょっと広げてみてみるとなんか塊っぽい白い粉…
まさかッ!ペロッ!
小麦粉…かな?
わかんね。でも目的のラーメンの麺は出来そうか…?
何粉かわかんないから一旦タンマで。
んで少し奥に行くといくつも整列された木棚に大量に置かれた野菜ッ!
…既視感ある奴らしかいないわ。
これトマトだろ。白菜か?うっわ、ナスある。
お!じゃがいもあるじゃん!ベイクドポテトが確定してるぜぇ!
まあそんなとこかなぁ…
あと豆とか…根菜類?とかか?
とりあえずいったん終わりで
んで扉から見て左側にもう一個鉄扉!
レッツオーペッ!冷たぁ!
冷蔵庫だなこれ!
やめとこやめとこ。さすがに半袖シャツで入る勇気はないべ。
てなっわけで退散!
心の中の【突撃!キッチン創作24分!】放送終了となります!
「はぁ…何やかんや言ってもテレビが恋しいわ」
そんな呟きをあとに風山まキッチンを出て目的もなくだらだらと廊下に出て歩いていった。
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しばらく歩くとアテナと見たことのない大柄な、少し黒ずんだエプロンをつけた男と話していた。
「やほ~アテナ」
「ん?あぁ風山かおはよう」
「で、そちらの方は?」
そういうと風山は男のほうを見る。すると男は軽く会釈し自己紹介を始める。
「俺は金属加工師のガーティスだ。よろしくな小僧」
そう言いながら手を差し出す。風山もその手を握り返し
「風山だ。こちらこそよろしく頼む。」
「ちょうどいい風山もついてきてくれ」
そういうとアテナ達は再び歩き出し風山もそれに付いて行く
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ついたのは城の地下で今まで鍵のかかっていた謎の部屋、アテナが赤色の謎の石のような物をドアにかざすとドアはガチャッという音を立て世情が解除される。
アテナがドアを開け入りそれに風山も付いて行くと内層は鍛冶屋のような場所でもう一つ扉がありその中は倉庫のようでありさまざまな種類の石が大量に並べられていた。
「契約通り、ここを好きに使って貰っていい」
「ありがとうな、アテナ様」
そうやって契約の確認が済んだであろうタイミングでアテナは風山に向き直る。
「それで、なんで連れてこられたんだ?」
「あぁ、この場所を教えておきたかったっていうのが一つ、そして二つ目がこれだ」
そういうとアテナは風山に赤色の先ほどドアを開けるのに使われた石をわたしてくる。
「これは?」
「場内の鍵だこれがあればある程度の場所は入れるぞ」
「ありがたいけど渡していいのか?」
実際こんな何もしない侵入者のニートにマスターキーを渡すのはリスクが高い
「この城に1週間も居て、城から出るそぶりも魔法を使った痕跡もないんだ。お前はここに住んでいても安全だっていうのが私の判断なんだが?」
「相変わらずチョロい…まぁ安心して脛をかじらせてもらうよ」
「言っておくがずっと住む場合私の業務を手伝ってもらうからな」
「ニート卒業かぁ…」
アテナは少し咳ばらいをガーティスを指さしながら本題に戻す。
「三つめは彼にいろいろ鉱石加工を頼んでもらって構わないという話だ」
「といわれても、なんか対価とかあるの?というかHe is 何?」
「彼は私が契約した金属加工の職人でな、もしも何か風山が作ってほしくなった際に好きに依頼してもらって構わないという話だ。ほかにも奥にある複製機なんかも使ってもらって構わない。まぁここで働く報酬の一部だと思ってもらって構わない」
「俺の腕はこの国一の自信がある何でも言ってくれよ、小僧」
そういうとガーディスは風山の肩を叩き倉庫に戻っていった。
「アテナさんやアテナさんや彼は信用できるんですか?」
「あぁ。彼はこの国で一番いい腕前らしいからな。そこは安心していいぞ」
相変わらずチョロいなこの人。というか聞きたいのはそっちじゃないんだけどなぁ…
まあいいか
「時間をらせて申し訳なかったな、もう戻っていいぞ」
「は〜い」




