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いつかの世界の転移生活  作者: 双眼鏡
一章ワタシの国々 2幕 優しさと殺意と選択ミス

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37話 輪乱の騒動

「ということでお前には周囲の警戒にあたってもらう」


「寝てる間に部屋にいるのは良いけどそこを会議場にしないで???」


なんと寝て起きる間に部屋にはトート、アテナ、リン、ラン、ユメの5人が集まって会議をしていた。

借りてる分際で言うのもなんですけどプライベートとか無いんですか?

コイツらのことを不躾組と呼ぼう。


「そういうことだからお願いできるか?」


「それは別に良いけど⋯いやもう良いや。」


そしてこの会話をしている最中にも未だにラン⋯え?リン?どっち?に餌付けされ続けてるトート。

お前いっつもお菓子くってんな。


「もちろんタダという訳ではありませんよ?」


「なにか報酬が?」


「えぇ、あの三人をお譲りします。もちろん奴隷紋章はつけますよ?」


聞き慣れない単語+三人お譲りとかいう訳のわからないことに戸惑っています。

奴隷紋章⋯多分あれだ奴隷に言う事聞かせる奴?いや管理するやつか?商品番号みたいな。

だとしてもこの国奴隷制度あんの!?


「この国奴隷制度あんの!?」


「いえ?無いですよ。」


「⋯もういいや貰ってから考えよ」


今日思考停止が多すぎるなぁ⋯

でも俺ここらへんの作戦に関して知識が一切無いからな。あきらめよ。


「なら一旦これで大丈夫か⋯?いや、一人では不安が残るな⋯というより探知はどの程度なんだ?」


「いや、わからない⋯けど三人把握できたし多分全員感知できるんじゃないかな。距離はまぁ⋯30〜40メートル?わかんない。」


「不安だな⋯」


とりあえず試しで目を閉じて集中してみる。


「ウグォォオ!!」


眼の前にデカすぎる光が1つ眼の前にできて目が焼かれる。別に痛みはないけどいきなりの閃光でチカチカする。

これ集まると光が大きくなるタイプなのかよ。


「どうした…?」


「三人の時集まって光ってなかっただろうがよぉ⋯ごめ、仕組み勘違いしただけ。」


「不安だな⋯」


怖いなほんと⋯条件だけはしっかり理解しておきたいんだけどな⋯


「一旦トートとラン⋯いや!リンさんの餌付け組退場させてもらって」


「トートを餌付けしてるのはランですよ?」


「ランはリンじゃなくてランだよ?ランだからランをよろしくね!」


リンと違いすぎるな。考えないようにしよ。


「邪魔だった?」


「人が多いのが問題」


「なるほど」


そう言うとランがお菓子を別皿に大量に乗せて退散トートと一緒にしていく。

あいつなにしに来てたのまじで。


「ということで、なにか見えたら私たちに連絡してくれ。」


「探知の邪魔にならないように兵士は街に行かせて来客は断っておきました。」


「根回しはっや」


「じゃあ私たちも失礼しますね。」


そう言うと二人は去っていきました。あの人達は部屋に来て部屋から来て消えていく。

神出鬼没過ぎますわ。なんなんでしょうね。


「まぁやるけどさぁ⋯」


目を閉じまた集中する。もう慣れたものですよ。

ほら全然適当にやりながらでもできる。


「二階西に2、二階東に2、地下に3、んで俺の部屋に1⋯なんで未だいるんですか?」


「ユメ様に命令されているのと何か合ったときに情報伝達をすぐにできるようにです。」


「ま〜たプライベート消えてるよ」


リンさんは部屋の隅の方で微動だにせずに答える。

本当に情報あるまであそこで立ってるつもりなのかなあの人。


「じゃぁ⋯暇だし、今日はやってよ⋯」


「えぇ、お願いします。」


特に何もないんだよな。目を閉じても特にも光は地下とリンさん除いたら4つ動いてるだけだし。

変わり映えしないなぁ⋯


ここ二階西の奥側の部屋だからほぼ全体見える⋯から画面に動きがないし。

暇⋯


「ランさんってどんな感じなの?」


「ラン⋯ですか。いい子ではあるんですが少々抜けているところがあるのです。」


「ポンコツってこと?」


「まぁ、はい。他にも人懐っこいことが仇に良くなったり⋯本当に⋯困ったものなんです。」


リンさんでもそんな手を焼く人って⋯まだ1日しか接して無くても相当器用な人ってわかるのに⋯

この人ですらかぁ…


「でも実際しょうがないのかも知れませんね⋯」


「しょうがない⋯ですか?」


「えぇ⋯ランは両親が小さい⋯6つの頃になくなってしまい私が親代わりに育てて居たのです。そのせいであまり友人と遊ぶ機会や親の愛を受ける機会を奪ってしまったようなもので⋯」


リンさんが寂しそうな顔をしながら話すようなことを聞いてしまった罪悪感が残る。

小さい頃から親をしてきたんだな⋯そりゃあしっかりものになるか。


「それは⋯大変でしたね⋯二人とも小さかったでしょうにお金とかも大変でしたでしょう。」


「?いえ、私はランが5つになる頃には働ける年齢でしたのでユメ様に雇っていただきお金は不自由していませんでしたよ。」


「まって年齢差がわからなくなった。」


どうみてもリンさんはランさんは同年齢だ。

姉妹じゃないのか?わからなくなってきたんだけど。

確かこっちの成人は魔力回路?が安定して魔法を杖の補助無しで使える15歳なはず。

あれ?でも働けるのは13からだっけ?


「ランさんって今何歳?」


「14です。」


ランさんが5の時ユメさんは13歳で8歳差⋯んで今のランさんの年齢13+8歳差分てことは⋯

つまりこの方今22歳?見た目若すぎない?


「なんというか⋯お若すぎませんか?」


「よく言われます。です実際、22はメイドの中では若い方なので強ち間違いではないかと」


「そういう話じゃなくて⋯いやまぁ良いか。すいませんこんなこと聞いてしまって。」


「いえ、大丈夫です。」


静かな時間が流れる。多分向こうは気まずく思ってないんだろうけど。

俺は雰囲気的に話しかけにくい⋯探知の続きしないとなぁ⋯

と、思ってるうちに探知の必要もない位ドタドタと騒がしい足音が聞こえ、ドアが雑に開けられる!


「お姉ちゃん!トート様が居ない!」


「やっぱり不安があったか⋯」


「言ってる場合ですか⋯!」

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