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いつかの世界の転移生活  作者: 双眼鏡
一章ワタシの国々 2幕 優しさと殺意と選択ミス

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35/40

35話 てぃーぱーてぃ?

「好奇心で私の友人を殺さないでくれよ⋯」


「きょ、許可はとりましたわ!」


「そういうことじゃなくてな」


ユメのこういうところには困ったところだ。

でもまぁ、あいつも納得してやったなら今回は見逃すとするか。


「そんなことより!アテちゃん!良いのですわよね。例の件!」


「わかってる。こんどゆっくりこっちの城でゆっくりすると良い。」


「ありがとうございます!」


ユメの反応は見ていて本当に飽きない。

紅茶を入れるのも上手くなって、接しているだけでいろんな成長が感じられる。


【アテナ〜聞こえてる〜?】


「もう驚く気もないぞ、聞こえている風山だよな?」


【そう、うん、オレオレ〜】


「で、要件はなんだ?」


【あ〜とりあえずバルコニーで】


「わかった。」



すごく驚いた目でユメがこちらを見てくる。

一人でいきなり喋りだしたらそうもなるか。


「どうされたんですか?」


「風山からの通信だよ。ちょっと出てくる」


「わかりましたわ。」


席を立ち部屋から出る。出るときにユメがシュンとした顔をしていたが、あとでかまうから許してほしいものだ。

_________________________


「で、何をやっているんだお前は」


「ティータイム」


うわすっごい顔してる。そりゃそうか侵入者とティータイムなんて訳わからないよな。


「お前のアホは今始まったことじゃない。そこは良いだろう。そいつら三人は?」


「ユメさん殺したいらしいよ?んで辞めとけって説得中。」


「説得され中。ピース」


「本当に状況がわからない」


小柄な子がアテナにぴーすしながら答える。

アテナはすごい困惑した顔をし、唸りならが考える。


「まぁ私らは雇われただけだし。命まで賭けたくないねぇ」


「なんでこいつらこんなに諦めてるんだ?」


「俺が探知持ちだったから。まぁ…不意打ち専門らしいよ。」


「殺そうとしてる時点で止めたから許す⋯はできないんだよなぁ⋯どうするか⋯」


あれ?これ言い方的にアテネさんは許してる?チョロくない?


「まあでも極刑か」


一切許してなかった。まあそりゃそうだよね。


「俺ら空気になってるうちに逃げていいかなこれ。」


「逃げちゃおう。」


「範囲は分からんけどお前らいつでも探知できるからな。」


これって実際範囲どのくらいなんだろ。でも街までは届いてないしせいぜい20〜50メートル位かな。

それなら魔法で吹き飛ばせるか。


「俺ら空気になってるうちは端っこでお茶飲んでるわ。」


「逃げないの。」


「おかわり注いどくね」


逃げようとしてる馬鹿三人衆の空になったティーカップに再び紅茶を注ぐ。

するとお茶菓子に手を付けながらまた飲み始める。まじでなんなんこいつら


「とりあえず色々聞くが依頼人は?」


「アルケー・サーリアなの」


「ずいぶんと素直だな」


「命に変えられないしなぁ」


とりあえずコイツらはシバいたほうが良さそうなのはわかった。

というかさっきから奥の女喋んないな。


「そこの⋯えぇ〜っと」


「シャルト・リーアン」


「リーアンはなんで黙ってんの?弁明したほうが良いぞ?アテネチョロいから」


「気にすんなや。さっきので拗ねてんだ」


納得、というかやっと一人目の名前知れたのか。

まじでさっきただ雑談しかしてなかったんだな。


「で、お二人は?」


「ミーア・シリアなの」


「俺はジャンゴ・ローア」


「アテナさん罪人の名前はミーア。リーアン。ジャンゴらしいよ」


流れるように罪人扱い。というかさっきからアテナの顔色が変わらなすぎるな。

多分すっごい悩んでる。


「とりあえず⋯牢屋か」


「真っ先にそれを出すべきでは?」


「ではリン頼んだ。」


「かしこまりました。」


どっから出てきたの???んでテキパキした動きで全員の腕を縄で繋ぐ。


「じゃあ…いってらっしゃい?」


「擁護ぐらいはしといてくれや」


「そうなの。雇われただけなの。理不尽、要講義」


「だから王族は辞めましょうって言ってたでしょうが」


騒がしく連行されてった。これどうなんだろ。

まぁ。多分チョロい人しか居ないし釈放かもなぁ。

流石にそこまででは無いか。


「で。アテネさんアイツらどうするんですか?」


「王城侵入、王族暗殺未遂、まず暗殺業。頭が痛くなる重罪だな。」


「確かに字面にするとえげつないなアイツら」


「そんな奴らとお茶してたお前もだがな」


しかも場合によっては殺人と王族暗殺になるんでしょ?

あれ?そんな奴らとお茶してたの控えめに言ってあほじゃね?


「ところで、その紅茶勝手に使ったのか?」


「まぁ…なんというか」


「ごっめんちゃい」


「リンこいつも連れてけ」

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