35話 てぃーぱーてぃ?
「好奇心で私の友人を殺さないでくれよ⋯」
「きょ、許可はとりましたわ!」
「そういうことじゃなくてな」
ユメのこういうところには困ったところだ。
でもまぁ、あいつも納得してやったなら今回は見逃すとするか。
「そんなことより!アテちゃん!良いのですわよね。例の件!」
「わかってる。こんどゆっくりこっちの城でゆっくりすると良い。」
「ありがとうございます!」
ユメの反応は見ていて本当に飽きない。
紅茶を入れるのも上手くなって、接しているだけでいろんな成長が感じられる。
【アテナ〜聞こえてる〜?】
「もう驚く気もないぞ、聞こえている風山だよな?」
【そう、うん、オレオレ〜】
「で、要件はなんだ?」
【あ〜とりあえずバルコニーで】
「わかった。」
すごく驚いた目でユメがこちらを見てくる。
一人でいきなり喋りだしたらそうもなるか。
「どうされたんですか?」
「風山からの通信だよ。ちょっと出てくる」
「わかりましたわ。」
席を立ち部屋から出る。出るときにユメがシュンとした顔をしていたが、あとでかまうから許してほしいものだ。
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「で、何をやっているんだお前は」
「ティータイム」
うわすっごい顔してる。そりゃそうか侵入者とティータイムなんて訳わからないよな。
「お前のアホは今始まったことじゃない。そこは良いだろう。そいつら三人は?」
「ユメさん殺したいらしいよ?んで辞めとけって説得中。」
「説得され中。ピース」
「本当に状況がわからない」
小柄な子がアテナにぴーすしながら答える。
アテナはすごい困惑した顔をし、唸りならが考える。
「まぁ私らは雇われただけだし。命まで賭けたくないねぇ」
「なんでこいつらこんなに諦めてるんだ?」
「俺が探知持ちだったから。まぁ…不意打ち専門らしいよ。」
「殺そうとしてる時点で止めたから許す⋯はできないんだよなぁ⋯どうするか⋯」
あれ?これ言い方的にアテネさんは許してる?チョロくない?
「まあでも極刑か」
一切許してなかった。まあそりゃそうだよね。
「俺ら空気になってるうちに逃げていいかなこれ。」
「逃げちゃおう。」
「範囲は分からんけどお前らいつでも探知できるからな。」
これって実際範囲どのくらいなんだろ。でも街までは届いてないしせいぜい20〜50メートル位かな。
それなら魔法で吹き飛ばせるか。
「俺ら空気になってるうちは端っこでお茶飲んでるわ。」
「逃げないの。」
「おかわり注いどくね」
逃げようとしてる馬鹿三人衆の空になったティーカップに再び紅茶を注ぐ。
するとお茶菓子に手を付けながらまた飲み始める。まじでなんなんこいつら
「とりあえず色々聞くが依頼人は?」
「アルケー・サーリアなの」
「ずいぶんと素直だな」
「命に変えられないしなぁ」
とりあえずコイツらはシバいたほうが良さそうなのはわかった。
というかさっきから奥の女喋んないな。
「そこの⋯えぇ〜っと」
「シャルト・リーアン」
「リーアンはなんで黙ってんの?弁明したほうが良いぞ?アテネチョロいから」
「気にすんなや。さっきので拗ねてんだ」
納得、というかやっと一人目の名前知れたのか。
まじでさっきただ雑談しかしてなかったんだな。
「で、お二人は?」
「ミーア・シリアなの」
「俺はジャンゴ・ローア」
「アテナさん罪人の名前はミーア。リーアン。ジャンゴらしいよ」
流れるように罪人扱い。というかさっきからアテナの顔色が変わらなすぎるな。
多分すっごい悩んでる。
「とりあえず⋯牢屋か」
「真っ先にそれを出すべきでは?」
「ではリン頼んだ。」
「かしこまりました。」
どっから出てきたの???んでテキパキした動きで全員の腕を縄で繋ぐ。
「じゃあ…いってらっしゃい?」
「擁護ぐらいはしといてくれや」
「そうなの。雇われただけなの。理不尽、要講義」
「だから王族は辞めましょうって言ってたでしょうが」
騒がしく連行されてった。これどうなんだろ。
まぁ。多分チョロい人しか居ないし釈放かもなぁ。
流石にそこまででは無いか。
「で。アテネさんアイツらどうするんですか?」
「王城侵入、王族暗殺未遂、まず暗殺業。頭が痛くなる重罪だな。」
「確かに字面にするとえげつないなアイツら」
「そんな奴らとお茶してたお前もだがな」
しかも場合によっては殺人と王族暗殺になるんでしょ?
あれ?そんな奴らとお茶してたの控えめに言ってあほじゃね?
「ところで、その紅茶勝手に使ったのか?」
「まぁ…なんというか」
「ごっめんちゃい」
「リンこいつも連れてけ」




