34話 スポーンチェンジ
目を開ける。
場所が例の廊下じゃない?
異世界への転移先が変更されている?
わからないがなぜかスタート地点が先程まで一緒にお茶を飲んでいた客室のベットになっていた。
なんでだろ。
そういえばユメさんが居ない?ティーセットも片付けられてるし。
「ユメさ〜ん!います〜?」
「ひゃぅ!?!」
浴室の方から声が聞こえる。あの人風呂入ってるなさては。
なら…まぁ待っとくか。
「少々お待ちください!!」
「わかった〜!」
少し経つとシャワーの音が聞こえる。長そうだなあ⋯
まあ別に待つけど。
と、その時ノックが部屋に響く。
「私だ。入っていいか?」
「良いよ〜」
「む⋯風呂の最中だったか。」
「それ俺じゃないわユメさん」
アテナがドアを開け入ってくる。というか私だって言わずにアテネだけど位言ってくれ誰かわからん。
そんな考えを捨てベットから起き上がる。アテナはリビングに入ると椅子に座り足を組み休み始める。
「お前、死んだって聞いたけどなんでこっちにいるんだ?」
「いや知らないよ、スポーン地点更新されてただけだもん。」
「すぽーんちてん?」
「誕生場所」
たまにある異世界の言語ラグはやっぱりなれない。一回一回説明するのめんどいし。
こんどこっちの言語の授業でもしようかな。たぶんユメさんはノリっノリで参加する。
「あ、アテナ〜⋯さんも来てたんですか。」
「そろそろいつも通り接してほしいんだが」
「嫌です」
風呂から出てきたユメさんがすごい笑顔で否定する。多分そういうのは二人だけの秘密にしておきたいんだろう。
たぶんね
「で、どしたんアテナ」
「あぁ、少し気になったことが合ってなユメに話をつけに来たんだ」
「どうされましたか?」
なんか真剣な話をするっぽそうだし先手を打って逃げておこう。
そう思い客室を後にする。が、アテネは特に何も言わない。大丈夫そうだ。
「そういやトートどこいんだろ」
そう考えているとバルコニーに気配を2つ感じる。
バルコニーに居るのか?というかこれもしかして⋯
目を閉じゆっくり集中する。
周りを見渡す。客室に光が2つ。一回に光が2つ。バルコニーに3つ。
「これ…位置情報か?」
まじかぁ⋯たしかにあの時スマホ持ってたけどその中でもこれが選ばれるかぁ⋯
トートってどっちだろ。バルコニーかな。
「おーいトート居る?」
ありゃ、バルコニーに着いたけど誰も居ない。
おっかしいなぁ。そう思いもう一度目を閉じ確かめるが確かに光は3つ目の前にある。
「どういうことだ?」
そのまま目の前に歩いていき光のある触れる。
ムニムニした感覚が⋯
「キャぁ!!」
声が聞こえ目を開ける。
「幻聴⋯?疲れてんのかな⋯」
「この変態ッ!」
「え?」
凄い勢いで頬に衝撃が叩き込まれる。
そのまま吹き飛ばされ尻もちを付く。
「誰か…居る?」
「どこもんでるのよ⋯!」
「どうするの?思いっきり計画失敗してるの」
「こいつのピンポイントで姉御のを揉む運のせいで失敗するとは思わねえだろ。どうすっか」
声が聞こえる、確かにバルコニーに誰かがいる。
とっさに腕を構える。
「やめてほしいの。」
「こっちはいま魔力切れなんだわ。食らったら死んじまう」
「殺すッ!こいつだけはっ!」
「は〜い落ち着きましょうね」
姿が現れる、男一人に女二人。
白髪に隻眼の小柄な、色白浴衣の女性。
茶髪のブチギレてる俺と同じぐらいの背格好の白ワンピースの女性。
淡黄髪のその女性を抑え込んでいる黒服の男性。
ごめん一切状況がわからん。
「ちなみにどんな感触だった?」
「やわらかくてもっちりしてた。いい感触だった」
「私たちのシャンリの胸は大きいの。良い感覚なのは当たり前なの」
「あんたら覚えてなさい⋯!」
何だこの…愉快な三人組⋯?
え、とりあえず攻撃しとく?まぁ侵入者っぽいし?
「ウォーター。ワン。ショット」
「待つべきなの。本当に死ぬの」
「そうだぜ?お前もう少し話聞いても良いんじゃないか?」
「こいつの話なんてっ!」
そこのヒステ⋯いや胸もんだ俺が悪いか、心のなかで謝罪申し上げます。
謝罪
「で、どう考えてもてきですよね。どうします?」
「その前に胸揉んだこと後悔させてやるわ!」
「すまん一回謝ってくれ。話が進められないんだ」
「謝罪申し上げます。謝罪」
「それ…え?謝ってるの?申し上げたの?」
よし、とりあえず怒りは収まったな。ありがとう政治家。
◯◯ ◯フジ、助かった。
「あ〜ちょっと迷ってだな?」
「もうちょいマシな言い訳用意しとけよ。ノープランかよ。」
「しょうがねえだろ。透明看破されたら勝ち目ねえぜ?」
「そうなの、私たちもう駄目なの」
どうしよこの人たち⋯アテナに連絡したいけど離れたくないしなぁ⋯
待てよ?俺が持ってたのってスマホだよな?
「アテナ〜?聞こえてる?」
「そう、うん、オレオレ、あ〜とりあえずバルコニーで」
「なにやってんの?」
「電話」
「?」
やっぱりそうだよな。使えるよな。これもしかしてだけど入れてたアプリ全部使える?
だとしたら最強だぞマジで。
「まぁ⋯ちょっと待ってろ」
「あぁ。」
「わかったの」




