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いつかの世界の転移生活  作者: 双眼鏡
一章ワタシの国々 2幕 優しさと殺意と選択ミス

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29話 無言が最大の敵だわ。

「寝れねぇよぉ…今何時だ…」


外を見るともう真っ暗闇。何時かすらわからないけれど多分夜。一応机のスマホで時刻を見る。

大体で合わせてあるから分かるはず⋯3時⋯徹夜しちゃったよ

いつまでも睡眠出来ずにゴロゴロしているだけで動けない。


軽く浴室?みたいなところで顔を洗おうとする。


「これどこから出るんだ…?」


とりあえずレバーを軽く捻る…


「ボバァ!?」


天井からお湯が大量に出てきて馬鹿みたいに頭から濡れる。

顔を洗いたかっただけなのに全身びしょ濡れだ。

壁にかけてあったタオルで軽く服と頭を拭く。


「ん…?」


突然ドアが叩かれる音がなる。

首からタオルをかけると浴室から出て出入り口に向かう。


「どちら様ですか?」


「ユメですわ。開けてもらっても?」


「あ、すみません」


急いで出入り口の鍵を開ける。

するとドアが開き昼のドレス姿と違い全身がもこもこの水色ボーダー服をまとったユメさんが居た。


「あがりますね。」


「そうぞどうぞ」


許可をもらうとユメ…もといユメノミはリビング?部屋の椅子に座ると軽く髪を整える。

それに続き自分も反対側の椅子に座る。


「それで…ユメノミさん」


「どうぞ。ユメとお呼びください」


「あ〜…でもユメノミさ「ユメ、とお呼びください」


……


「ユメノ「ユメとお呼びください」


「ユメn「ユメとお呼びください」


「……」


「ユメとお呼びください」


さっきからニコニコしてるけどどんどん圧が強くなっていく…

そろそろ弄るのやめてあげて話し続けるか。


「…ユメさん」


「はい。どうされました?」


「あの、要件について聞いてももよろしいですか?」


とりあえず初期のド◯クエにある永久問答を終わらせる。

実際要件もわかっていないのでさっさと話を聞いた方が吉だ。


「いえ?ないですけど…?」


「え…?」


本当にどういうこと?トートといいこの人といいどうして王族はこんな気安く知らない不審者に遊びに来るのか…


「ただ、あなたがどういう方か気になりまして。少しお話しに来たんです。」


「な…なるほど?」


こんな深夜…深夜だよね多分?に来るってさては相当暇だな。

にしても話題なんて無いけどどうしよ。


そんなことを考えているとユメが唐突に立ち上がり机の引き出しからティーセットと小さい板?を取り出す。

ティーポッドのお茶と魔法で水を入れ板の上に置く…


「まった今詠唱せずに魔法出さなかった????」


「えぇ、詠唱したときより威力は下がりますがこういう時には丁度良いんですよ。」


「そうなんだ…」


そうだよな、詠唱はあくまで魔法の選択なんだから無詠唱でも脳内で選択したりも出来たりするはずなんだよな。いや…わからんな…そんなもんなのか?


考えてるうちにティーポッドが沸き立ちカップに注いでもらう。


「…」


「…」


話すこともなくお互い無言の時間がすぎる。

ちなみに俺は次失言したらアテネに殴られそうだから俺から話すつもりはないぞ。

惚れそうで一アウト取ってるしね。多分次はない。


「…」


「…」


部屋に無言の時間だけがすぎる。

あるのはたまに紅茶を飲む音と空になったポッドに紅茶が注がれる音がなるだけ。


「お、おいしいですね」


「ありがとうございます」


流石に無言の時間に耐えかねてこれだけ言って置く。

でもこれ以上は会話は続かない。マジで辛い。


「…」


「…」


どうすんのこれ

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