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いつかの世界の転移生活  作者: 双眼鏡
一章ワタシの国々 1幕 異世界の夕暮れ

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19話 アルサイト・ディメルバ

アルサイト・ディメルバ

自他ともに認める黎明大戦の英雄。


誕生したばっかりで国力の弱いリーティドに対してある三国

【ライナー】【サイドアーツ】【ツシェア】の三国の連盟である【ソウル】


この4国が戦った大戦を黎明大戦という。


最初誰もがリーティドが勝利すると思われていた。

国力が弱いといえど元は代表レベルの大国2つ。

あっさり勝利して終わるだろうと思われていた。


しかし結果は真逆

魔法重視の兵と剣術重視の兵の戦い方の違いからリーティドは苦戦を強いられ一時期は国境を踏み越えられ幾つかの街を占拠されるほどであった。


そんな中ただの子どもであったアルサイト・ディメルバは占拠された自分の街を知略や父親から譲られた斧で一人で。解放した。


その方法は兵の食事に毒を入れ。寝ている間に首を叩き斬り。奴隷に変装し献上品に魔石を仕込む。

とてもではないが英雄らしい正面からの勝利とは言えない行動であった。


がアルサイト・ディメルバはその功績を認められ14歳という若さで英雄と称えられ戦場に送り出されてしまうことになった。


武器を手にした少年は強気だった。

こそこそ隠れて戦わなくて良い。戦場には守らなきゃいけないものはない。


少年は猛威を振るった。少年は純粋な人間であったのにも関わらず

匂いや音で的確に状況を把握できる獣人を

魔力の流れを読みすべてを見通す魔人を

驚異的な視力で何でも見逃さない亜人を

そのすべてを圧倒的な力で気付かれる前に何人もの命を絶った。


そのことがこの世界においてどれだけ異常であったかは誰の目から見てもわかることだった。


なぜそんな事ができたのか理由はあとになって判明する。

    呪効

彼の力は雷であった。だからこそ光と同レベルですべてを屠る最強の兵士の出来上がりだ。


そして勢いのまま狩り続けたアルサイト・ディメルバは味方の戦意を昂らせ、魔術兵、騎士兵を統一し戦術的なミスを限りなく減らすように配置や作戦を指揮した。

そしてその結果勝利に導いた。


そんなアルサイト・ディメルバ。

彼を人々はこう読んだ。

デンライ。そして統一者


___________________


ふざけんな。そう言いたい。

なぜボス戦が終わった後連戦なんだ。

色々狂ってる。アテナは疲労困憊。

俺は万全だが銃もなく戦える準備もしていない。

負け確の戦に命を貼る馬鹿は居ない。

俺だってそうだ。

なんとか逃げ切る。それしかない

デンライ…電雷?いや二つ名が名前のように翻訳されないとしたら

水氷...かな?

いやどっちもの線で動け。


「ちなみにどういったご要件で?」


「もちろんそこのアテナちゃんを攫いにさ!」


「ロリコンがよぉ…」


何が動くだ。足が動かない。相手は俺と同じぐらい。

勝ち目は全然あるんだ。盾を出しながら下がれ。

構えろ。


アテナがペンダントを投げてくる。とっさにキャッチする。


「透性…いや、加工前かなら問題ないね」


腕を上げ即座にアテナと自分の前に盾を出す。

9枚まで出せるなら5枚で囲み4枚で防ぐ。その判断を信じて後ろに飛び下がる。

その判断は間違いだった。


盾が出が出ない。


自分はただ無防備に後ろに跳ねただけ。

英雄はその隙を見逃さない。


即座に剣を抜き放ち異物である風山の排除にかかる。


それを見た風山は回避のために着地してすぐ更に下がり距離を取ろうとした。

が、着地など出来ない。


その剣が抜かれ構えた瞬間風山が2つに分かれ。飛んでいく。


(【電雷】そっちが正解か)


着地したのは風山の首だけであった。

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