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いつかの世界の転移生活  作者: Toトットト双眼鏡ッ!!!!
一章 ワタシの国々

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ニ話 情報不足の探索者

アテナが部屋をあとにすると風山は自分の所持品を確認しだす。


「スマホ、モバイルバッテリー、ソーラー充電器...まぁこれだけあればいい方か」


内ポッケに仕込んでおいたトイレでサボる用の道具三つ、異世界に来ることをあらかじめ知っていれば非常食や手軽な武器、そしてプラモデルなんかは持ち込めたなとは思う。

スマホの電源を付け見られないように布団にくるまりオフラインでも遊べるゲームやかたっぱしから保存しておいた本を見て時間をつぶす。

実際日本の道具にどんな印象を持たれるかわらない分そうやって隠すのは多分正しい判断だとは思う。

バレてもそんな構わんけどさ

___________________________________

1時間ぐらいしただろうかそろそろ動くかと思いつつスマホにチェックリストを作成しだす。


この世界の言語を知る

この世界の情勢を知る

この世界で安定した衣食住を手に入れる

現代知識である程度生活を楽にする


「こんなもんか...どれをするにも情報がなさすぎるな、アテネに図書館でもがないか聞きに行くか」


そうつぶやくと風山は荷物をさっさとポケットに入れて自室を出る。

___________________________________

どれくらい歩きまわっただろうか、誰にも会えずどこの部屋にも目的のものはなくかれこれ1時間が立とうとしている。というか衛兵一人いないんだけど。どうなってんのこの城。警備ザルかよ。


「…俺本当に運はないな」


溜息を吐きながら歩き続ける。部屋の前にある文字?の書いてあるプレートも読めなければ地図なんかも見つからない、そんな情報の一つもない状態で歩き続けても何もできないのは当たり前である。


「主人公補正でもあったらラッキースケベでも起こるんだろうけどな...現実は残酷だ」


そうして歩いていると見るからに玄関であろう扉が見えアテナに何も伝えていないことに対する罪悪感と地図ぐらい渡せという怒りを振り切って外に出る。

___________________________________

外に出ると最初に見えたのは剣で打ち合いをする見る人物が二人見える。

片方は風山より少し年上っぽいの青年であり黒色の服が似合う黒髪赤目のクールな雰囲気の男で、もう片方はかなり年老いた同じ服装をした白髪白目の落ち着いた男であった。


「うわっ...見るからに無自覚でうざそうな奴とイケオジだ」


悪口の気配を察知したかのように少年が剣を風山投げる。風山唯一自信のある運動神経を使い飛んでくる剣を避けようとするが剣は反応するより先に風山の右頬を掠り扉に突き刺さる。俺が負けただと???


「トート殿、まだまだ感情の抑え方が下手ですな。」


「すみませんデュークさん」


そういうと少年は風山の前に立ちと謝罪をし始める。


「先ほどの非礼を詫びるよえっと...」


「風山だよ。俺も悪かったしいいよ」


溜息を一度吐き、そういいながら風山は手を差し出す。少年もその手を握りながら名乗り始める。


「俺の名前はトート・ミラそれであの人が」


「デューク・リガイスと申します。」


このイケオジ馬鹿かっこいいんだけど何この老紳士イケメン。

ばかみたいな思考を投げ捨て入ってきた扉に刺さった木刀を引抜き軽く降ってみる。


「これよく扉に刺せたな…」


「デュークさん直伝よ」


そんなふうに言いながらトートは少し離れた位置にある樽に入った木刀の束から一本引き抜き地面につきたてる


「一回どう?」


「ルールを知らなくていいならな」


___________________________________


二人は少し離れた位置に立ち構えを取り始める。


トートは体を左に向け右足を軽く前に出す

そして木刀を腰の位置に持ってきて両手で握る


風山は体を正面に向け左足を大きく前へ

木刀の一番下をへその位置へ持ってきてしっかりとトートに向ける




静かな時間が流れる。もしかしたらそれは数秒しか経ってないのかもしれないが本人たちの間では何分も流れていた。


デュークが手を軽く叩く。


それとどうにトートが何歩か踏み込み風山の腰の右部分を狙う


遅れて風山が反応しそのまま木刀を引くように右腰に持ってきて素早く左手で刀身を持ち衝撃を受ける体制になりつつ防ぐ。


そしてそのまま滑らすように木刀を流した直後だった。


トートが木刀から左手を離し風山の木刀を掴みにかかる。


その突発的な行動に反応できずそのまま剣を捕まれ無防備になった左側にトートの木刀を突き刺さる。



「そこまで」


デュークの一言でお互い動きを止めゆっくり離れる。


「しんど…マジで…左みぞおち痛え」


時間差で崩れ落ち鳩尾を抱えてうずくまる風山を見ながら


「お前…強くね…?」


と楽勝で勝てると高をくくっていたトートは荒い息をしながら呟いた

___________________________________

そんなこんなありつつ軽く休憩し本題に戻ってきた。

まだ鳩尾は痛む。模擬なのに強くやりすぎだろあいつ。


「一つお願いがあるんだけどいいか?」


「どしたん?」


「少し城の中の事を聞いて回りたいんだけどいい?」


トートは少し渋りデュークのほうをゆっくり見る。するとデュークは頷き行って来いと合図する。


「わかった。案内するよ。」


「助かる本当に」


風山はこの1時間を思い返し切実に答える。

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