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いつかの世界の転移生活  作者: 双眼鏡
一章ワタシの国々 1幕 異世界の夕暮れ

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十五話 決着戦

「くっそもどかしい!」


風山は何もできずにアテナとディルムの一戦を見ていることしかできない。

銃弾はさっきの合図で使い切った。ここからは信じることしかできない。

アテナをかばうようにシールドを展開したいが早すぎでもはやどこにだしたらいいのかもわからない。


向こうも魔力の無駄と気付いたのか魔法を撃たなくなった。

かと言ってこっちが魔法や盾を出せるわけでもない。


見ているだけで手に汗を握る。

やることといえば銃の弾をリロードし弾が残ってますよアピールをするだけ。

情けない。


「ッ!」


「アテナァ゙!」


早すぎて何が起こったか自身がないが多分アテナが切られて吹っ飛ばされた

咄嗟に飛ばされているアテナの前に盾を出し追撃を防ぐ。


「判断を間違えたな」


ディルムがゆっくりこちらに近づいてくる。

アテナの方を見るが気絶しているのかピクリとも動かずしばらく戦えなさそうか…!


まずい!本格的にまずい。俺の盾じゃあれを防ぎ切る程の力は無い。

とっさに盾を出し身を守り、アテナの方に走る。


回復魔法とか覚えておくんだった…!


「その女ならしばらくは起きないぞ。直撃だからな」


どうする…どうする…こんな事考えてる間に距離を詰めて来られる…アテナを引きずってでも距離を離さなければ

そんなことを考えながらアテナを引っ張り距離を取る。最悪風山は戻れる可能性があるがアテナは無い。

死んでから喚いてても遅い。どうにかしてアテナだけでも生かさないと。


そんな逡巡をしている間にディルムがしゃがみ込む

何かを拾った…あれって


「瓦礫!」


「正解」


勢いよく三方向から瓦礫が飛んでくる

壁に反射させその超次元的な技を実現させる。

無論シールド一つじゃ防ぎきれない。


数ミリでも精度が悪かったり力が強すぎると瓦礫が割れたりしてしまう。

そういう意味でも神業としか言いようがない投石に対し対処方法を脳内で探し頭をぶん回す


賭けるか…?今ならアテナを連れて避けれる…か?

わかんねぇ!でも俺が庇ったところで俺ごと貫通してふたりとも死ぬ!


防ぐしか無い!でも一つじゃ無理だ・・・!


…もういいか、賭けて勝ち取ってやる。



せっかくだ…!全力でカッコつけてやる!



神聖盾(セイクリッドシールド)!!!」



三方向からくる瓦礫に対して3つの盾が風山を守り抜く


「ぶねぇ!3つ同時に発動してくれたか!賭けにしてはハイリスク・ハイリターンすぎるけどな」


「同時展開可能…もう少し調べておくか」


そういいながらディルムが再び剣を構え距離を詰める。



「神聖盾…今つけたにしてはいい名前だろ?」


そういいながら気絶しているアテナの腰の鞘から剣を一本抜く。


「カッコつけるのに付き合ってもらうぜ」


そう言いながら試験的に幾つもの盾を召喚する。


1…3…6…8…


そうして9つ目を出した途端一番最初に出した盾が消える。


「8つか…行ける」


風山がディルムに少しずつ近寄る。


お互いの距離が縮まるに連れ風山の鼓動も早くなる。


歩きが止まる、二人の距離が目と鼻の先になる。


「ラァッ!」


風山がディルムに向け剣を振り抜く、そして剣筋以外を防ぐように3つの盾を展開し一方的に攻撃できるようにする。

そして相手を囲むように上下左右後に5つを展開し逃げ道を防ぐ。

が、ディルムもそれに合わせ自身に向けられた剣を剣で防ぎ鍔迫り合いとなる。


「ラストバトルとッ…行こうかァ゙!!」


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